僕は何故かバラード嫌いと思われているらしい(笑)。別に、バラードだろうと何だろうと、好きな曲は好きだし、嫌いな曲は嫌いだ。けど確かに、「愛と青春の旅立ち」とか「アンチェインド・メロディ」とか「オープン・アームス」とか「マイ・ハート・ウィル・ゴー・オン」とかは嫌いであり、これはバラードだから嫌いなのではなく、なんというか狙ってるような感じが気に入らないだけである(笑)
しかし、世間では猫も杓子もバラード大好きであり、ヒット曲が欲しければバラードをシングル・カットせよ、というのは常識みたいになってる。好きな曲は?と聞かれて「バラード」と答える女(年齢関係なし)を見ると張り倒したくなる、とまでは言わないが、デコピンくらいはしたくなってしまったりして(笑)。何故みんな(特に女)バラードが好きなのか? つーか、それ以前に、バラードって一体何なのだ?
バラードというのは、中世ヨーロッパの詩の形式からきている言葉な訳だが、現在、音楽用語としてバラードという言葉を使う場合、下記の条件に当てはまる楽曲を指すことが多い(特に日本では)。すなわち、
1.スローテンポの曲
2.ピアノなりギターなりのイントロで静かに始まり、徐々に派手に盛り上がる曲
3.2.と似てるが、派手な盛り上がりはなく、終始静かに進行する曲
4.ラブソング
案外間違ってないと思うけどね(笑)。でも、これだけではイメージしづらいので、巷に溢れる“バラード・コンピ”の収録曲を、上記に当てはめてみる。で、アマゾンで検索かけたら、真っ先にヒットしたのがこれ。
1.ウーマン(ジョン・レノン)
2.トゥ・ラヴ・ユー・モア(セリーヌ・ディオン)
3.オネスティ(ビリー・ジョエル)
4.ドント・ノー・ホワイ(ノラ・ジョーンズ)
5.エボニー・アンド・アイボリー(ポール・マッカートニー&スティーヴィー・ワンダー)
6.ケアレス・ウィスパー(ジョージ・マイケル)
7.オープン・アームズ(ジャーニー)
8.パラダイス~愛のテーマ(アン・ウィルソン&マイク・レノ)
9.トゥ・ビー・ウィズ・ユー(MR.BIG)
10.ウィア・オール・アローン(ボズ・スキャッグス)
11.ア・ホール・ニューワールド~アラジンのテーマ(ピーボ・ブライソン&レジーナ・ベル)
12.男が女を愛する時(マイケル・ボルトン)
13.タイム・アフター・タイム(シンディ・ローパー)
14.胸いっぱいの愛(バングルス)
15.ジェラス・ガイ(ロキシー・ミュージック)
16.愛の哀しみ(シニード・オコナー)
17.ソング・フォー・ユー(レオン・ラッセル)
18.ハッピー・エヴァー・アフター(ジュリア・フォーダム)
ジュリア・フォーダムの曲は聴いた事ないけど、それ以外で見ると、まぁ順当な線かな。東芝EMIとソニーの共同編集らしいので、多少の偏りはご勘弁を(笑)。ま、「エボニー・アンド・アイボリー」がバラードとは思えないけど(苦笑)。「トゥー・ビー・ウィズ・ユー」とか、単にゆっくりなだけじゃん(笑)。「ケアレス・ウィスパー」なんて、要するに“哀メロ”(Cジャスミンさん)だろ(爆)
全曲に共通してるのは、“スローテンポ”だということ。ま、スローと言っても、様々だけど(笑)。↑の項目2.に、見事なまでに当てはまるのは、「オネスティ」「オープン・アームズ」「パラダイス~愛のテーマ」「ウィア・オール・アローン」あたり。ここいらは、曲調といいテンポといいアレンジといい、いかにも世間一般で言うバラードである。「トゥー・ラブ・ユー・モア」や「男が女を愛する時」あたりは、項目2.プラス“歌い上げ系”バラードって感じか。
日本では、バラード=ラブソング、という刷り込みもある。30年以上前の話だが、ビートルズの編集盤『ラブ・ソングス』が出た時、日米でのラブ・ソングの解釈の違いが話題になった。欧米では、ラブ・ソングかどうかは歌詞で判断するが、日本では曲調で判断したらしい。なので、「抱きしめたい」は入ってないけど、「シーズ・リービング・ホーム」は入ってる、というミョーな『ラブ・ソングス』になってしまうのだ。『ラブ・ソングス』の収録曲はこちらで見れます。
ま、上記の、バラードの条件とコンピの曲目とを見て頂ければ、世間で言うバラードとは何か、がよく分かると思う。やや静かでスローで、途中から盛り上がって、ロマンティックでムーディであれば、バラードであり“ラブソング”なのだ。「バラードが好き」とのたまう女は、100%間違いなく、バラードはラブソングと思っている。もちろん、「シーズ・リービング・ホーム」の例を出すまでもなく、その認識はちょっとおかしい。彼女たちは、バラードではなく、静かなラブソングが好きなのだろう。静かな=バラード=ラブソング、と刷り込まれているだけなのだ。このことが、事態をややこしくしているのだが(笑)
以前、佐野元春が自分のスローな曲、つまりバラードを集めたアルバムを出したが、そのアルバムのタイトルは『Slow Songs』。パラードとは言わずSlow Song、ラブソングではなくSlow Song、と呼んだ彼の心意気というかセンスというかこだわりというか、とにかく小憎らしいくらいに見事なタイトルである。佐野元春、やはり只者ではない。
僕がバラード嫌いと思われているのは、こういう点にこだわって、あーだこーだ言うからだろう(笑)。それもこれも、「バラード」という形態や雰囲気に惑わされず、曲の本質を理解して欲しい、と思うが故である(えらそーに)。また、作り手も、「バラード」という目くらましで、リスナーを丸め込まないで貰いたい(笑)
という訳で、別に僕はバラード嫌いではない。その手のタイプでも、好きな曲は多々ある訳で、いずれそういうのを集めてCDを作ってみようと思っている。「MFCオーナー流スローソング」ってとこかな(爆)。MFCトップページのカウンターのキリ番踏んだ方に差し上げますので、お楽しみに(爆)。まだ、かなり先だと思うけど(爆爆)
という訳で、前振りが長かったが(前振りかいっ!)、今度の土曜日、つまり6月27日にFOREFINGERのライブがあります。
日 時 2009年6月27日(土) 開場17:30 開演18:00
場 所 モダンタイムス(京都・木屋町)
http://www.mtimes.jp/
出演(順) エムクラフト
田辺モット×内田伸吾+CHIEZO
FOREFINGER
The Sons Of Eve
チャージ 前売2800円 当日3300円 別途1ドリンク
フライヤーがこちらにあります。プリントアウトしてお待ち頂ければ、前売り料金で入場できます。
皆様のお越しをお待ちしております。FOREFINGERも、世間ではバラードと言われてしまうかもしれない曲を、2曲ほどやりますので(爆)。是非、よろしくお願いしますm(_ _)m
と、結局は宣伝なのだった(爆)
どっちかというとトロピカルは感じです。
↓
http://www.youtube.com/watch?v=f9qGur8eTUg
オーナーさ~ん、ぶってぶって~♪
えぇ、Mr.BIG以外は1曲も・・・・
聞いたら多分、知ってる曲ばっかりだと思うけど。
こんな私はバラード嫌いタイプなのでしょうか?(爆
↑
屁理屈とも言う(笑)
いやあ、暑いっすねぇ~~。
印刷しておきます。。。
(何をするつもりか、オレ)
>ジュリア・フォーダムの「ハッピー・エヴァー・アフター」はテンポはゆっくりしてますが、バラードではないと思いますねぇ
初めて聴きました。YouTube貼り付けありがとうございます。確かに、バラードではありませんね。ま、こんなもんですけど(笑)
♪YKさん
>ぶってぶって~♪
んじゃ、デコピンで(笑)
♪ちゃぴさん
>Mr.BIG以外全然思い当たりません
あらら、意外です。有名曲が多いですよ。聴けば多分知ってるんじゃないかな。
>こんな私はバラード嫌いタイプなのでしょうか?
同志ってことで(爆)
♪ルールーさん
>バラード2曲もありましたっけ?
いえ、バラードとは思いませんけど、世間の人はバラードと呼ぶかも...ただ、2曲ともラブソングとは違うかな、という気がしますが(笑)
♪ふ~たろうさん
>『チャイルドインタイム』や『七月の朝』はバラードなんでしょうか??
「ノー・クォーター」や「エコーズ」はどうなんでしょう?(笑)
♪陰陽師さま
>暑いっすねぇ~~。
ほんと、蒸しますねぇ~~
>印刷しておきます。。。
記念にどうぞ(は?)
物語歌である以上、100%詞先の音楽です。曲はその物語の分だけ長くなり、黒子として黙々と照明やレフの役をこなすわけです。
http://jp.youtube.com/watch?v=ASRmj11qqUo
加えて、実は演者が歌っているかどうかはあまり問題じゃなかったりもします。
http://jp.youtube.com/watch?v=CQ8G3jX5beA
ですが、バラード=ラブソングではないという考えには異議があります。詞の内容が男女間のそれを対象にしているかどうかに関係なく、そこまでの言葉を紡がせる原動力は愛に他ならないからです。
http://jp.youtube.com/watch?v=FwjO34aVOlc
総じて単なるラブ・ソング集に「バラード」と付けてしまう人よりは、この人の方が的確にバラードを表現していると思います(好きか嫌いかはともかくとして)。
http://jp.youtube.com/watch?v=hYbz1FnAdIA
(フランス)[1] 普通、三つのスタンザから成り、各スタンザの最後の行と結句とは同一のリフレーンで終わる抒情詩。中世のフランスやイギリスの詩型。バラッド。譚詩(たんし)。
[2] 素朴な言葉で伝説・民話をうたう物語詩。バラッド。譚歌。
[3] 物語詩的な内容や雰囲気をもつ歌曲または器楽曲。譚詩曲。
[4] 〔補説〕 ballad
ポピュラー音楽で、愛などをテーマとする感傷的な歌。
ジョンとヨーコのバラード
はバラードじゃないと思います。
バーラードのkame と異名をとった時期もありやした。
バラード好きです。
理由:ゆっくりでbass弾きやすいから。
マイケルジャクソンにもバラードが有ります。
合掌。
ps。狙いすぎのバラードは すぐばれる。