日々の覚書

MFCオーナーのブログ

売り手と買い手

2019年03月03日 00時13分28秒 | 音楽ネタ
JRが新幹線及び在来特急の一部で、車内販売を廃止するそうな。近頃の客は、電車に乗る前に駅の売店で食べ物や飲み物を買い込んでくる人が多く、車内販売を利用する客は年々減ってるから、というのが理由らしい。販売員確保が難しくなってきた(つまり、なり手がいないって事ね)、というのも大きな理由だとか。新幹線でいうなら、東海道新幹線のこだまでは、既に車内販売を止めていたから、少しづつエリアを拡げてきたか、という感じ。

僕は、新幹線をよく利用するが、車内販売は滅多に利用しない。確かに、出張帰りの車内でビール飲んだりする事も多いが、↑にもあるように、乗る前に売店で買って持ち込む事がほとんどなので、車内販売を利用する事はない。あまり金使いたくないというのもあるが(笑)。けど、それは仕事だからであって、プライベートの旅行であれば、気分も開放的になって、行きも帰りもビール飲んでゆったりしてたりするから、当然車内販売も利用する。やはり、なくなったら困る。普段大して利用してないとはいえ、やはり車内販売は必要だ。勝手な事を言うようだが(笑)

ただ、車内販売は必要だとは言え、不満もある。一番強く感じるのは、車内販売を待っているのに、なかなかやって来ない、という事だ。こないだも、東北新幹線を使って旅行したのだが、乗る前にビール買いそびれたもんで、車内販売をずっと待っていたけど、乗車してから1時間過ぎても、やって来なかった。途中で車掌が通りかかったので、車内販売は乗車してるのか、と訊ねてみたら、乗車してます、とのことで、待ってるんですけど、と言ったら、伝えておきます、と言って、隣の車両に行ってしまったが、しばらくしたら戻ってきて、車内販売に伝えました、もうしばらくお待ち下さい、と言ってくれたもんで、喜んで待っていたが、結局やって来たのは、それから20~30分してからだった。見た所、休日とはいえ、我々が乗った新幹線が、そんなに混んでいるようには思えなかったし、ここまで時間がかかったのは、やる気がないのか、一人しか乗務してなくて、我々の車両まで手が回らなかったのか。利用客が少なくなってる、というのなら、ヒマなんだから、もっと早く回ってくるはずなんだが、ま、とにかく、必要な時にやって来ない、というのは困る。あと、品揃えにも、若干不満あるかな。

こういうのも時代の変化なのかな、なんて、記事を読みながらぼんやりと考えていたが、ネットで見かけた、千葉県かどこかのローカル鉄道の元社長という人のコラムによると、利用客が少ないから止めます、というのは、昔からの国鉄の欠点で、要するに利用する人が少ないからいけないのであって、つまり悪いのは利用しない乗客であって、こっちは全然悪くない、という考えから未だに抜け出せてないのだそうな。利用客が少ないなら、何故少ないのか、どうすれば利用して貰えるのか、と頭を悩ませるのが普通の企業だが、JRにはそういう思考回路はない。利用客が少ないから利益も上がらない、じゃあコストが無駄だから廃止しよう、とただそれだけ。経営努力も顧客サービスも何もあったもんじゃない、と痛烈に、そのローカル鉄道の元社長はJRを批判していた。確かにその通りだ。分割民営化してから30年、JRの体質も国鉄の頃とは、かなり変わってきたのではないか、と思っていたけど、実はまだ残っていた、という訳。僕が見てる限り、車内販売を利用してる人は、まだまだ多い。もうちょっと、客にアピールする方法をJRには考えて貰いたいものだ。

ところで、話変わるが、先日発表された2018年度アカデミー賞で、なんと『ボヘミアン・ラプソディ』が4部門で受賞した。主演男優賞・編集賞・音響編集賞・録音賞の4部門。先に発表されたゴールデン・グローブ賞では、作品賞も受賞したけど、アカデミー賞では難しいのでは、と思ってたが、主演男優賞は堅いかな、と予想してたので、なんとなくホッとした(笑) 昨今のアカデミー賞では、マイノリティの発言力が強くなり、結果、黒人やゲイが題材の映画の方が作品賞を狙いやすい、なんて聞いてるので、そういう点でも、『ボヘミアン・ラプソディ』はないかな、と思ってたが、作品賞は獲れなくても、ノミネートはされたし、単なるロックバンドの伝記映画、というだけではないエンタテインメント作品として評価された、というのは単純に喜ばしい。『ボヘミアン・ラプソディ』はクイーンのドキュメントでも伝記でもない。でなければ、ここまでの大ヒットにはならなかっただろう。ま、ファンそれぞれ色々な思いがあるようだが(笑)

『ボヘミアン・ラプソディ』のヒットに刺激された訳ではないだろうが(笑)、最近、ビートルズの伝記映画が制作される事が発表になったし、エルトン・ジョンの伝記映画も完成したらしい。タイトルは『ロケット・マン』。ま、なんというか、ある意味では、エルトンもフレディと似たような境遇で、似たような人生を歩んできたような気もするので、映画も似たような感じになるのか。『ボヘミアン・ラプソディ』と同じく、見たいようなそうでないような(笑)

さて、クイーンといえば、ちらと紹介したけど、こんなCDを買った。



Live In USA 1977/Queen

タイトルにもある通り、クイーンの1977年のアメリカツアーの中から、12月11日ヒューストンでの演奏を収めたものだ。12月11日といえば、日本では『世界に捧ぐ』が出たばかりの頃で、この新作を引っさげてのアメリカツアーの最中だった訳だ。ラジオでの放送用に録音されたそうで、決して音は良くなくて、演奏やミックスも荒削りな感じだが、当時のクイーンの勢いや熱気がダイレクトに伝わってくる。音が良くないからこそ、そういった原初的な部分が伝わりやすいのかも。ブライアンのミストーン等も、編集することなく、そのまま収録されてたりして、生々しい。

前述したように、『世界に捧ぐ』発売直後なんだけど、既に「ウィー・ウィル・ロック・ユー」のファスト・バージョンを披露している。ちょっと驚き(笑) 一部とはいえ、「ミリオネア・ワルツ」「懐かしのラバー・ボーイ」が聴けるのも嬉しいし、「マイ・メランコリー・ブルース」や「ホワイト・マン」といったレパートリーにも感激。「ラブ・オブ・マイ・ライフ」はこの時点で、有名なアコギ&大合唱バージョンで演奏されてるのも感慨深い。いやいや、BBCライブもいいけど、70年代のクイーンの、こういうライブ盤が聴きたかったんだよね、ほんとに。ハーフ・オフィシャルみたいなもので、曲目と簡単な解説の翻訳が記載された紙しか入ってないのが不満だが(笑)、そこいらは仕方ないのか。

他にもクイーンのライブ音源としては、同じレーベルから、1981年のブエノスアイレス、1985年のロック・イン・リオ、そして1985年の日本公演、の3種類が出ている。ロック・イン・リオと日本のは、かつてビデオで出たのと同じ音源らしい。ブエノスアイレスは、South Ameria Bites The Dustツアーの音源とのことで、こちらも興味あり。

この、アライブ・ザ・ライブというレーベルによる、過去のラジオやテレビで放送されたライブ音源をCD化したシリーズだが、去年の秋頃突如発売された(実際には、もっと前かららしい。気づかなかった^^;)もちろんクイーンだけでなく、ジェネシス、イエス、、ジェントル・ジャイアント、アラン・ホールズワース、などのプログレ勢、フォリナー、ジャーニー、ボストン、カンサスといった産業系、ブラック・ザバス、ジューダス・プリースト、モトリー・クルーといったメタル系など、実に多くのアーティストの貴重な(だと思われる)ライブが発売されており、特にボストンのライブなんて、めちゃ貴重なのではなかろうか。何しろ、トム・シュルツは『幻想飛行』のアニバーサリー・エディションに、当時のライブ音源を入れようというプランがあったけど、結局OKしなかったそうで、完璧主義者みたいだから、粗っぽいライブ音源なんて恥ずかしくて出したくないのだろう、なんて思ってたりもしたもんで、今回の発売はファンとしては嬉しいのではないだろうか。個人的には、フォリナーのライブが2種類、それぞれ1979年と1981年の音源で、これは貴重だ、特に1979年のは間違いなく、イアン・マクドナルド在籍時のものであろうし、これは是非とも欲しい、と思ったのだが、アマゾンのレビューとか見てると、内容は良くないらしい。フォリナーの演奏が悪いのではなく、とにかく音が悪いとか、ジャケットの写真が間違ってるとか、良い事が一つも書かれてない(笑)ので、カートには入れたものの、買うのを躊躇している。ただ、1981年のライブなんて、『4』発売に伴うツアーの音源だろうけど、セットリストが既にグレイテスト・ヒッツである。デビュー4年で、これは凄い。なんか勿体ない。他にも、ファンではないが興味深い音源もあったりして、ロックファンにはたまらないシリーズと言っていい。

ただ、前述したけど、内容が良くないのもあるみたいで、ブートの延長みたいな感じがしないでもなく、そういう点では手を出しづらい。そういや、20年くらい前にキング・ビスケット・フラワー・アワーというラジオ番組で放送された音源をCD化したシリーズがあって、それと同じようなもんか、とは思ったものの、キング・ビスケットの時は、ちゃんとしたレーベル(日本ではソニーから出てた)から発売されてて、僕も何枚か買ったけど、音も良いし、ブックレットなんかも充実してて、内容も文句なしだった。今回のシリーズとは、ちょっと違ったのだ。ま、今回のアライブ・ザ・ライブのシリーズについても、興味はありつつも、なんか怪しいな、なんて感じがしてて、レコード・コレクターズで紹介されたから、一応大丈夫みたいだな、となんとなく安心したりした次第(笑) 

とは言いつつ、20年前のキング・ビスケットのライブと比べると、質は低い気がする。出す側も、ここいらはちゃんとして欲しいののだ。決して安い訳でもないし。↑のJRの車内販売じゃないけど、それなりの価値がないと、ユーザーは手を出さない。売れないのは客のせい、ばかりじゃないんだよ。



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