春の『あびき』発生
九州地方では24日夜から25日朝にかけて港や湾内で潮位が異常に上昇する現象「副振動」」が発生し,上甑島や長崎では河を海水が逆流する現象で,床下浸水や小型の漁船などが19隻沈没したり転覆したりしたという。長崎地方ではこれを『あびき』(網引}というそうだ。方言が残っているということは,昔からあった現象なのだろう。
海水が川を逆流する現象は,アマゾン川の『ポロロッカ』や,中国の銭江の『海嘯』が知られているが,日本でこのような現象があるとは知らなかった。
気圧が1ヘクトパスカル下がると潮位は1Cm上がるということだが,東シナ海方面でわずかな気圧の変化によって海面がゆっくり上下する「振動(長波)」が海上を進むにつれて港の形や水深によって振幅が増大し,潮位が大きく変化することによって発生するという。
このような現象は,特に春先に多く,発生件数の50%が3月に集中するという。
それに対して,ポロロッカや銭塘紅潮(銭塘江の海嘯)は干満の差の大きい満月の日に発生するという。
今回は漁船の様子を見に行った車まで海水に浸かるという被害もあったようで,
漁民にとってはやりきれない思いであろう。
年は経ても,知らないことは多いものだ。
九州地方では24日夜から25日朝にかけて港や湾内で潮位が異常に上昇する現象「副振動」」が発生し,上甑島や長崎では河を海水が逆流する現象で,床下浸水や小型の漁船などが19隻沈没したり転覆したりしたという。長崎地方ではこれを『あびき』(網引}というそうだ。方言が残っているということは,昔からあった現象なのだろう。
海水が川を逆流する現象は,アマゾン川の『ポロロッカ』や,中国の銭江の『海嘯』が知られているが,日本でこのような現象があるとは知らなかった。
気圧が1ヘクトパスカル下がると潮位は1Cm上がるということだが,東シナ海方面でわずかな気圧の変化によって海面がゆっくり上下する「振動(長波)」が海上を進むにつれて港の形や水深によって振幅が増大し,潮位が大きく変化することによって発生するという。
このような現象は,特に春先に多く,発生件数の50%が3月に集中するという。
それに対して,ポロロッカや銭塘紅潮(銭塘江の海嘯)は干満の差の大きい満月の日に発生するという。
今回は漁船の様子を見に行った車まで海水に浸かるという被害もあったようで,
漁民にとってはやりきれない思いであろう。
年は経ても,知らないことは多いものだ。
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