小島と広島と私たち

島爺の倉橋島での農作業と,
広島を中心とした孫たちとのくらし

そのままの君でいて-3

2010-04-22 16:30:36 | 私見
 産経抄 《産経:4月21日》
 数少ない小欄の自慢は,昭和45年9月5日に大阪万博の会場にいたことだ。1週間後に閉幕が迫ったこの日,330ヘクタールの会場に83万6千人もの老若男女が集った。人込みを見に行ったようなものだったが,それだけで満足した。
▼テーマの「人類の進歩と調和」を信じている人は当時からまれだったが,それでも万博は,豊穣(ほうじょう)な物語を生んだ。映画もヒットした漫画「20世紀少年」は、万博に行けなかった少年たちの物語だし,小説「水曜の朝、午前三時」は文句なく泣ける。
▼三波春夫さんらが歌ったテーマソング「世界の国からこんにちは」も忘れられない。「1970年のこんにちは」という歌詞を聞いただけで,何時間も並んで見た何の変哲もない月の石や「みどり館」など奇抜なパビリオンが目に浮かぶ。
▼あれから40年。跡地は緑豊かな公園に変貌(へんぼう)し,公園を管理する独立行政法人が,「事業仕分け」第2弾の対象となった。下手な仕分けをすれば,万博世代が黙っちゃいないだろう。
▼上海でまもなく万博が開幕する。日本での知名度はいまひとつだったが,PRソングが岡本真夜さんのヒット曲「そのままの君でいて」のパクリだったことが発覚し,にわかに注目を浴びだした。寛容な岡本さんは楽曲の使用を認めるようだが,油断も隙(すき)もない。
▼歌だけではない。駆逐艦など10隻からなる中国海軍ご一行様は,沖ノ鳥島周辺をいまだにうろうろし,艦載ヘリが自衛隊の護衛艦に異常接近する事態まで起こしている。黙っていれば,第二の竹島になりかねない。ここは鳩山由紀夫首相の出番だが,ワシントンで会談した胡錦濤主席に一言も文句を言えなかったらしい。蓮舫さん,仕分けするなら,まず首相と民主党からやってもらいたい。

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