小島と広島と私たち

島爺の倉橋島での農作業と,
広島を中心とした孫たちとのくらし

爺ちゃんは嫌い

2008-10-23 15:26:17 | 広島の生活
       爺ちゃんは怖い

 帰宅すると見慣れた車が止まっている。娘の家族が来ているらしい。
カーテンをさっと開けて,戸を引いて上の孫が迎えてくれる。
「おじいちゃんお帰えんなさい。お父さんはねえ,今日はお肉を食べに行ってるんよ。」
ははあ,それで親子してお好み焼きを食べに来たか。
 既に食事は済んでいたから,こちらはアジの開きで一杯やり始める。
月曜日に収穫したトマトがあったはずだがと,出させる。
下の孫のSが,スッと寄ってきて,
「おじいちゃんもどうぞ」
上の孫Tはトマトをほおばりながらテレビを観ているが,Sは私の膝に手を置いて所在なげにぶらぶらしている。

 孫たちが帰って静かになったとき,
「あのこおかしいよね。何かあったの?」と聞く。
尋ねると,彼らがうちに来てしばらく経ったときSが
『おじいちゃん嫌い。おじいちゃんは怖い』と言って,むすめにたしなめられたという。おじいちゃんが好きなはずなのに,と。
ははあ,あれか。

 先々週の土曜日であったか,母と病院にいるときこの家族がやってきた。
母がおなかがすいたというので,孫2人をつれて近くで食事をすることになった。孫たちの食事は済んでいるということだったのでパンを,私はパスタ,母はお子様ランチを頼んで孫に分け与えることにした。
(お子様ランチといえば,先日の新聞で,ある落語家の好みはデパートでお子様ランチ2人前を注文。これを肴に一杯やり,そのチャーハンで〆たとか。機会があれば私も試みてみたいものだ)
 Sは,自分の好きなものしか手をつけようとしない。母さんがいないからとタカをくくっていたようだ。おまけに,入り口に植えられているレモンがどうしてもいると駄々をこねて,泣き出す始末。 「今度からはおまえは連れて来ん!」
きつく言われてしょげていたが,病院では収まったように見えたのだが,これが原因らしい。

 するとあれは。
ネコがネズミを捕らえたときに,飼い主に獲物を献げに来るが,あれと同じ行為であったのかな。
 しかし,間違った行為には誰かが注意をしなければいけないわけで,婿殿が優しいから,嫌われ役は爺の仕事になりそうだ。