P.S.出雲から 八雲立つ空へ-SP(Special Performance)

「八雲立つ空へ ~出雲空港写真ギャラリー~」を陰日向に支える、いわば増加燃料タンクのような存在です?

JAL旅客機コレクション18号 YS-11 インプレッション

2020-07-11 22:25:13 | 1/400で行こう復活版
来ましたね、YSが。2機セットですがお値段変わりません。
これはお買い得やなあ。ダイキャストモデルでは、小さいか
らって半額にはなりませんので、ちょっと得した気分です。
20年前のDWが小型機で1,000円台でしたかねえ。世の流れを
考えるとかなりお買い得。

当然ですがちっこいです。しかし雰囲気はかなりいいですよね。
まあ試験販売時の写真で分かっていましたが、十分及第点以上
と思います。後ろに何やらウナギみたいなのが写っております
が(笑)、同色の比較用にDC-8のストレッチタイプを持って来て
みました。うんうん、色合いも悪くない気がする。

ちょっと謎なのは、JASのYS-11とセットだということ。日本
エアシステムの設立は1988年なので、当然こんな並びはあり
えんのです。そもそもJALの機体はJDAからのリース機で、プ
サン線の就航は1969年。JDAがTAWと合併して、JASの前身と
なるTDAが発足する(なんとまあややこしい)のは1971年ですからね。
まあJAD塗装にしろとは言わないけれど、並んだらカッコいいと思
うなあ。

ちなみにJA8717は「あそ」という愛称がついており、モデルでも
物凄く小さく機首に書いてあるのです。デアゴのブックには、
「YS-11には愛称がついていた…」
とあり、ひだか・さつま・ほたか
と例が載っているのだが、これはJDAの機体につけられた愛称。JAL
にYSが何機もいたわけではないので、ちょっと不親切な書き方。ちな
みに、YS-11を調べるなら最も手っ取り早い「国産旅客機YS-11の歴史」
(インターネット航空雑誌ヒコーキ雲内)によると、JDAは1969年に
一斉に名称を変更しており、「ダイヤモンド」「黒曜」といった石や
宝石の名前から、無難な?地名に変わっている。JA8717は新造機だっ
たので、就航時から「あそ」らしい。
JASのYS-11は、何気に初モデル化。TDAの赤緑カラーともども出そう
と思えば出せたはずだが、クロスウィングが手掛けなかった理由がよく
分からない。ちょっとタイトルが上すぎる気もするが、まあ個体差かも
しれない。

毎度おなじみ似たやつで。JC初期にGJのモールド(JACやSWALのオ
フィシャルモデル用に作られた)を流用してリリースされたもの。造形
自体はオフィシャルなものと同じなので、結構よく出来ている。塗装は
おそらくデアゴの方が正しいのだろう。ブルーが明るすぎるのと、ちょ
っと低すぎるか。主翼上の表記がいい加減なのはいつものこと。おそら
く上面が確認できる写真がなかなか無いからだろう。

YS-11の水平尾翼はほぼ水平なので、その辺もデアゴはきちんとしている。
主翼の上反角はやり過ぎかもしれないが、楔を打って主翼を持ち上げた
話はYS-11うんちくとして外せないので、そういう気持ちの表れと見てお
きたい。

今回、YS-11の造形を見て感心したのは、水平尾翼にバランスタブのモー
ルドがあること。エンジンナセル後方のフィレット(三味線撥)も非常に
よく出来ている。まあ、JC/GJがいい加減なんだけれども。こういう塩梅
って実機をよく知っている人か、YS-11に愛着を持っている人しか取り込
めない要素だと思うんですよね。そういう意味では、デアゴのモデルは企
画者・監修者の愛情を感じる逸品だと思うのですよ。
まあ、わたしが深読みしすぎて、勘違いしているだけかもしれないけれど。

ちなみに、7月11日ってYS-11の日なんですよね。初号機が初飛行した日。
別に狙ってたわけじゃないんだけれど(更新しているうちに7月12日になっ
てしまい、焦る。12日は荒神谷銅剣の日(笑))、そこに寄せてリリースし
たのだろうか。
それから量産初号機の保存をしようとしている科博(国立科学博物館)が
組み立て資金をクラウドファンディングで募っている。おうち空港の増強もいいけれど、たま
にはこういうのに参加してみるのはいかが?
どこからか(まあ税金ですけれど)10万円飛んできたでしょ。
ちなみに私は出資しましたとも。