JAL旅客機コレクション、まさに一年通して悲喜こもごもで
あったが、2020年ラストリリースはDC-8の長胴型でありまし
た。関係ないけれど、PCを更新したら日本語辞書も馬鹿に戻
ってしまいまして、何かいろいろ笑える変換が発生しておりま
す。
残念ながら同機のラストフライトは1987年(抹消は88年)な
ので、飛行機趣味に飛び込んだ時にはすでに不在。したがっ
てこれと言ってイメージはない。ただ、この恐ろしく胴体が
長い姿は、アンバランスさと美しさの両方を持っているよう
に思える。
肝心のモデルはというと、パッと見いいんじゃない?という
レベルには持ってきてくれた。61型以外には見えないしね。
ただ、細部を見るとちょっと気になる点もある。
こんな飛行機だったかな、という気もするが、実はまたして
もストライプの位置が低いのだ。いい加減飽きてきたぞ、こ
の話題も。おまけにこの個体は残念なことにハズレらしく、左
右のチートラインの高さが違うのだ。MD-81に続いてですよ。
正直タンポ印刷において、左右のバランスが取れない理由が
未だに理解できない。
おまけにこの個体は、ポートサイド側に大きな汚れがあり、
見るに耐えないので、今回はことごとくスターボード側でお
送りしております。
ちなみにレジはJA8059。自社発注機ではなく、イースタン航
空上がりの機材で、これといった実績は多分ない。なぜこの機
体?初号機は38番、ラストフライト機は46番。
この向きでも、チートラインが低い以外はさほど違和感はない。
似て非なるモデルは、BB製の-61型。まさかのNレジ機である。
イースタンからのリース機で、購入されずにリースバックされた
いわゆるザコ番。なんでまたこんなのを選んだんだか。
全体として出来は標準。水平尾翼の上半角がちょっと気になるく
らいか。JALのタイトルはデアゴの方がそれっぽい。
BB製は一応ソツのないモデルだと思うのだが、いかんせん「2機
セット」のアコギな商売をしていた時代の製品なので、もれなく
日本アジア航空のDC-8-61が付いてきてしまうのが難点か。JAAの
モデルは珍しいのだが、なぜか主翼上のロゴがランドーカラー時代
のJAAロゴになってしまっている。主翼上のツメの甘さは、いつの
時代も変わらないですね。
似て非なるその2。AC製で、レジはJA8041。鶴丸初号機ではある
が、これも地味な機体。できはBBとほぼ同じ、というか金型共用
もしくはコピー。塗装もほぼ同じだが、こちらは主翼上に脱出経
路の塗装がない。(デアゴもないけどね)
せっかくなので、ストライプが低い証拠。右がACで左がデアゴです。
実機のストライプは水平尾翼を突き抜けて、尻尾の位置で廻るので、
ACが正解。尾翼の下でこんなに広範囲に塗られるはずはないんです。
ちなみにACには、尻もち防止用のテールスキッドもモールドされて
います。今回は細部もデアゴが完敗という感じです。