有り難いことに、どうにか落手できたので第5弾行ってみよう。
ちなみに件のA300-600Rだが、実はJJ統合まで殆ど出雲への飛来実績
がなかった。普段飛んでいるのはA300でもB2,B4と呼ばれる在来型で、
JASにとってフラッグシップながら数の少ないBoeing777のサポートや、
近距離国際線の主役こそがA300-600Rなのだった。
JJ統合後、A300のリタイアが始まると、出雲にも600Rが姿を見せ始め
る。ただし、レインボーカラー→JAノLの塗装変更がかなりのスピード
だったので、当方もあまり撮影記録がない。この写真は2004年シーズン
の冬だが、2005年にはほとんどがJAノL化されていたように思う。
ちなみにJJ統合は2002年10月、在来型のリタイヤ開始も2002年だ。
出雲空港初就航は2003年4月だから、わずか2、3年ほどのチャンスしか
なかったわけだ。そんなに長く?と思われるかもしれないが、A300を使
用するフライトはせいぜい1日1・2往復で、もっぱらMDシリーズが主役で
あったから、案外撮れてないのだな。
で、デアゴのモデルである。
率直に言って、今までで一番出来が良い。黄色がちょっとイメージより
派手な気がするが、実はオフィシャルモデルの存在する在来型の色調と
よく似ており、並べても違和感がない。
基本塗装に破綻がないというのは喜ばしい。この個体は少しだけ赤の塗
装がズレているようなのだが、まあなんとか踏みとどまった感じ。
グルグルセブンやスカイクルーザーは、垂直尾翼前縁の銀塗装に難がある
個体が多いように見えたが、今回は銀塗装にストライプをオーバー・コー
トする作戦を採っており、塗り分けがくっきりしているのも喜ばしい。
まあ、強いて言えば下地のシルバーの影響で、ストライプが何となくラメ
カラー化してしまっているのだが、塗装が乱れるよりずっとマシである。
現状で-600Rの決定版と言って良いと思う。
いやいや、裏ブランド物があるじゃん、という方もいるんだろうなあ。
たしかに2006年くらいか?BIGBIRDからJAL/JASのA300-600Rが一気にリリー
スされている。しかしこれらのモデルには致命的な欠陥があり、私の中で
は評価に値しない黒歴史なのである。
日本におけるアドカラー機の初期代表と言ってもよいであろう、ポカリス
エット号である。パット見て特段問題がないように見える。
お腹の比較。左がデアゴさんである。分かりますね、全然色が違うのだ。
ポカリスエット号は上面が白なので、側面から見てもさほど違和感がない。
そういう塗装だったかなあ、と思うことも出来なくはない。が、レインボー
カラーは駄目だろう。上の実機写真を見れば一目瞭然だが、お腹はグレーな
のだ。しかも結構濃いグレー。残念ながらBBの一連のモデルは、レインボー
カラー機、レインボーカラー+JAノLマーク機、ポカリスエット機、いずれ
もオフホワイトに近い薄いグレーなのである。残念ながら私基準でも(相当
甘いと思っている)、ケアレスミス、明確なエラーだと思う。
そんな訳で、おそらくは(この世界、知らないうちにゲリラ生産されるモデ
ルがあるので、絶対無いと言い切るのは結構難しいのだ。)レインボーカ
ラーの-600Rとしては1/400で唯一の、まともなモデルが登場したということ
なのである。目出度い、めでたいぞ。
ところで、次号はBoeing737ジンベイザメなのですが、困ったことに我が社に
はすでに4匹も飼育されています。赤青2色で。流石にパスですかね。
更に次号はBoeing777-200スタージェットのようですが、これがまた…
シリウス号は既に居る。おまけに試作品を見ると、エンジンGE90のまま。
これもパスだろうと思います。
その先は予定がわかりませぬ。そろそろYS-11あたりが来ないだろうか。