P.S.出雲から 八雲立つ空へ-SP(Special Performance)

「八雲立つ空へ ~出雲空港写真ギャラリー~」を陰日向に支える、いわば増加燃料タンクのような存在です?

JTA飛来

2013-01-21 22:32:43 | 出雲空港なネタ

毎年恒例の石垣/宮古チャーターが飛びました。
例によって金曜日は仕事。しかも出雲はとんでもない大荒れで、出かける前にちょっと出陣という雰囲気ではなく、遅刻せずに出勤するのが精一杯。
結局こんな真っ暗帰還便を狙うしかなくなりました。

まあ仕方がないですね。これがいっぱいいっぱい。
ISO6400などという、ちょっとあり得ない高感度に頼るしかなかったですわ。
まあ、証拠写真を残すのも大事ですからね。

風立ちぬ

2013-01-01 22:38:46 | 出雲的ヨタ話

「風立ちぬ」と聞いて何を思い浮かべるだろうか?
堀辰雄の『風立ちぬ』、あるいは山口百恵主演の映画化された『風立ちぬ』が、まあ普通の人の発想かなと思う。結核に冒された婚約者と共にすごす「私」のお話。
松田聖子の『風立ちぬ』は、私世代としては大いにアリだと思う。作曲は大瀧詠一である。個人的には大好きです、この時期の松田聖子の曲は本当にツボなんだなあ。
で、もっともマイナーだと思われる連想が、宮崎駿の漫画『風立ちぬ』。よほどのマニアでないと知らないだろうと思うのですが…

驚くべきことに先ごろ映画化発表!!
今のところたったワンカットの絵のみなので、どんな話になるやら、構成になるやらさっぱりわかりませんけれど、漫画の方は零式艦上戦闘機(いわゆるゼロ戦ね)などを設計したことで知られる、堀越二郎が主人公でありました。堀辰雄の『風立ちぬ』のストーリーも微妙にリンクしており、いつもの宮崎駿妄想ワールド全開なのでありますが…
そのまま映画にしてもイカンわなあ…
同じ経緯でできた赤い豚、じゃないや赤い飛行機に乗る豚の話は、本人自身あまり納得してないみたいなんでねえ。堀越二郎の時代、飛行機はものすごい勢いで進化した訳で、われわれ飛び物好きにはたまらない時期なのですが、映画という媒体に上手く填まるのか、興味あるところ。

ところで、宮崎駿というと以前どこかで書かれていた、「なぜ兵器のことが好きか、興味があるのか」についてのくだりが印象に残っている。
当然というか、やはりというか、宮崎氏が戦車の話やら戦闘機の話を書くと、
「戦争を賛美するのか!」「戦争を肯定するのか!」「人殺しの道具が好きなのか!」
のようなお決まりの批判が飛んでくるのだそうな。
で、宮崎氏はこう反論する。
「猟奇殺人を研究する学者はそれを肯定しているとでも言うのか?」「エイズを研究している学者はエイズが好きだとでもいうのか?」(記憶なのでうろ覚えで申し訳ない)
いや、まったくもってそのとおり。興味を持つこと、心惹かれることと、それを肯定することはまったく別の話なのだ。
(その逆、「否定するものを学ぶ価値なし」は、まったくもって暴言だと思うのだよ。そのものを知らなければ、価値判断など出来はしないのだから)
宮崎氏は
「兵器は人間の歴史の恥部だ」
なんて事も書いていたりする。そう、事の愚かさゆえにわれわれは惹かれるわけだ。
まあ、そういう妄想が許される時点で良くも悪くも平和な世界なんだろうけどねえ。

ということで、ただの自己擁護にしか聞こえないといわれればそれまでだが、年頭にあたりそんな妄想もすることがあるなというお話でありました。