羽田にわざわざVIP機を撮りに行ったことは皆無なのだが、実は何度か妙な機体は見ているし、写真も撮っている。
チェコのTu-154とかサウジのMD-11などはカメラ持参でなく、まさに地団太踏んだ記憶があるが、もっとも印象深いのはプーチン来日の時である。
その日はこれまた仕事でもなく東京におり、帰りに寄らざるを得なくて羽田にいたのであるが、記憶では米子行きのチケットを持っていたから、当初からよからぬことを考えていたのは事実と思われる。
わざわざ出雲でなく米子発着のチケットを買っていたのだからね。ちゃんとカメラバッグも抱えていたのだし。
V1スポット前で(ようするに50番代搭乗ゲート付近)待っていたのであるが、いざ到着直前というところで、知る人ぞ知る「目隠し」の洗礼を受けて大騒ぎになったのである。
要人到着時にはブラインド閉めちゃうんですよ、あそこ。全く知りませんでした。
で、何とか滑走路側が見える場所を同好氏3名ほどと分けあって撮ったのがこれだ。
IL-96-300PU(RA-96016)IL-96もなかなか見られないが、その最高峰がこいつだろう。何機かあるこの塗装のIL-96の中でも、16番が唯一大統領専用機材である。
やや夕焼け色になってしまっているが、順光だからこの機材の美しさが引き立ち、お気に入りのカットだ。玉が出たら困るから、などと警官に言われてカメラのカラ撃ちをさせられたのもいい思い出だ。(今思えば滑稽な話だが)
そのお供となるとこいつと相場が決まっているようだ。IL-62M(RA-86559)
IL-62もこんなのでもなければ出会う機会皆無になりましたね。高校時代の成田写真を確認すると、アエロフロートはこいつでした。A310も既に飛んでたと思いますが、あの時代に撮影していてよかったなあと思います。当時はなんとも思わなかったのだけれど。
これが14日のカット。
位置的にクリアに撮れないのは仕方が無いとして、何か違和感あるなと思ったんですよね。尾翼の塗装変わってたんですね。あわてて調べた限りでは、2006年暮れから2007年初頭にかけて塗装変更されたようだ。
もっともこの手の塗装変更は、運行形態が変わったからとか、別会社に移ったからとか、よく分からない理由であることも多いので、なんとも言えない。
前の金縁で紋章付きの方がカッコ良かったのにねえ…。
おまけ:なんだかよく分からないが、こんな片田舎のブログにちょこっとしたコメントというか、ミスの指摘というか、いちゃもん?をくれる方があるのですが、言うまでもなくブログ上の書き込みが「正しい」という根拠は何らありませんので念のため。間違ってても、なおすとは限らないしね。勝手にやらしてちょうだいというのが、正直なところ。
ちなみにRA-96016と同じ塗装の機材は何機かあるが、16番だけがポートサイド前方にエアステアを内蔵しており、背中にも腹にも山のようにアンテナを積んでいる。垂直尾翼前縁も延長されてるのが分かるだろうか。
当方が、16番を特別視するのはそのへんなのですよ。先日19番が成田に飛来したようだが、あちらにはこれらの設備はない。