またもや1週遅れになってしまいましたが、今回はコ
メントすべき事柄が多いので、準備に時間がかかりま
した。(雪で到着も遅れたのだが)
DC-10のリゾッチャが登場です。DC-10は2回目です
し、それなりのレベルで来るだろうと思っていたのです
が…
なんとデアゴさん金型変えてきました。もっとも、第1弾
は中国製で、これはベトナム製なので、結果的にそうなっ
ただけかもしれないのですがね。普通に同じ設計で作って
も良さそうですが、何と改良してきたんですなあ。
わかりやすいのは、主翼付け根のフィレット。第1弾に
はありません。そして恐ろしいことに?このチョイス、どち
らも正しいのです。実はDC-10は少しずつ改良されており、
ある時期から空力特性改善のため、このフィレットが付いた
んですね。JALの機材でいうと、JA8539からです。
昔、ハセガワのプラモデルがフィレットなしで、結構問題に
なっていたのを思い出します。空中給油機KC-10のキット
の胴体にはこのフィレットが付いていて、「JASを作るな
ら」KC-10を買え!!!なんて言われていました。
はい、38番の実機写真です。主力付け根は真っ平ら。
デアゴの第1弾はJA8530ですから、この形態で正しい。
こちらは43番。見えにくいですが、主翼付け根にフィレッ
トが付いています。今回のモデルはJA8544ですから、こ
れで正しい。
この角度のほうが分かりやすいですかね。ちなみに、
お腹がベアメタだった鶴丸塗装機の方がパーツの継
ぎ目が見えて判別が楽です。
ご覧のとおり、フィレット目立ってます。
塗装はまあこんなものでしょうね。JAノL時代の
オフホワイトは再現が難しいので、及第点でしょう。
今回は第3エンジンの塗り分けも間違ってません(笑)
2機並べてみましたけれど、お腹の塗り分けのごとく、
主翼前端でフィレットが終わる旧型と、胴体パーツま
で続いている新型の違いが分かりますか?
まあ、微妙ですけれどね。ちなみに主翼端の形状とか、
前縁フラップの溝切りとか、メインギア形状など、結
構変更されています。顔の雰囲気もちょっと変わったし。
塗装が違うのでパット見は区別が付きませんが、全然別
物になってます。ちょっと団子っ鼻になった?
背がちょっと違うのは、立て付けの問題かもしれないで
す。このあと一度外して接着し直したら、さほど変わら
なくなりました。
ついでに似て非なる子を。
AC製のJA8539、リゾッチャ旧塗装です。実はJAノL塗装
の44番が出ていたはずなのですが、私はJAノLよりこちら
のJAZリゾッチャが好きなので未導入。
前回紹介したとおり、3番エンジンの凹みがイマイチなの
と、前縁シルバーの塗り分けが-30型と混同していること等
突っ込みどころが多いです。ただ、DC-10顔としてはかな
りいい線いっていると思うんですよね。
追記:どうやら調べてみると、AC製ではないようだ。形状、
塗装とも別物である。永らくDC-10-40はACの独壇場だと
思っていたので、謹んで訂正。よって前回紹介の47番もAC
ではない。ではこれはどこの製品かと言われるとちょっと困
ってしまう。箱に記載は一切なく、同色の39,44,47のレジ番
違い3機がリリースされただけでおしまいである。いかんせ
んこの形式は他に一切流用が利かないので(まあアエロフロ
ートカーゴくらい?)比較できるモデルが極めて少ないのだ。
塗装の雰囲気はGJぽい気もするが、決め手を欠く。PX製やJC
製もあるにはあるのだが、エンジンの形状から出鱈目なので、
比較にならない。
とりあえず、謎メーカー製ということで。
せっかくなので、DC-10モールド違いということで、PX製。
残念ながらこれもフィレット表現なしで、ほとんど最終段階
の製造機であるJA8550としては明確にエラー。
JA8550命な私からすると、この軽薄な尾翼の赤がすべてを台
無しにしていると思うので、最早どっちでもいいんですけどね。
ということで、副次的な産物とはいえ?まともな形のDC-10改
(マクダネル・ダグラスはこういう改良に何も名称を振らない
んですよね。形式番号、ラインナンバーを見ても、形態がわか
らないという困ったことに。)が出てきたのは喜ばしい。
将来的にJAS系のDC-10には使えますからね。ちゃんとエンジ
ンは新金型にしてくださいね。PXのエンジンを見ると分かり
ますが、パーティングラインが斜めに入っているでしょ。こ
れ、エンジンカウルのフィンを短くする工夫なんですよ。デア
ゴはバカ正直に軸線に垂直に切ってしまうから、フィンが実物
より長くなってしまうんです。ちょっと金型の割付を考えてほ
しいなあ。