「富岡製糸場と絹産業遺産群」がイコモスの高い壁をクリアし、
世界文化遺産に登録されることが確実になった。
(写真は特に関係ない。幸せを運ぶらしいから、一応…。)
いやはや、正直厳しいと思っていたので驚きのほうが大きいが、
まずはお祝い申し上げたい。何より近代産業遺産がストレート
に通ったというのが素晴らしい。石見銀山は遺跡としての価値
にウェイトがあったからね、初でしょ。
世界文化遺産だけど「日本の近代工業化に寄与」が評価された
のは大きいなあ。
近年は年々ハードルが上がっていると思うし、未だに
「うちも手を挙げておくか」
的な案件がたくさんあるので、今後はますます厳しくなるだろ
うなと毎年思うのだ。「世界」というより「おらが地域」の遺
産が多いのでね。三内丸山は凄いけどさ、西日本だって中部地
方だって縄文文化は結構凄いんだぜ。変なとこで区切んないで
ほしいよ。
無論相応の経済効果が期待できるので、商工会とか観光協会と
かが飛びつくわけだが、任される担当者さんもさぞかし大変だ
ろう。
が、
「富岡製糸場が通るんなら、うちもイケるんじゃないか」
と勘違いするところが増えそうな気もする。
申し訳ないが、そう簡単じゃないと思うぞ。
富岡は地元の体制も保全意識も高いから、真似するだけでも相
応の覚悟がいると思う。当然、人も金もかかる。
さ~て、次はあるだろうか。