P.S.出雲から 八雲立つ空へ-SP(Special Performance)

「八雲立つ空へ ~出雲空港写真ギャラリー~」を陰日向に支える、いわば増加燃料タンクのような存在です?

今日からちょっと大きくしてみます

2012-09-26 21:54:11 | ロシア空軍100周年エアショー
気持ち大きく表示してみました。まあ、バランスでいくとこんなもんか。

スイフツのぐるぐる廻りが終わり、会場を離脱すると、すかさずロシアンナイツが再登場。
しかしこの、5機編隊というのは微妙な配置ですね。あまり見ない隊形での旋回。
相変わらず逆光気味で、黒い写真しかありませんが、この明るさで18時半の撮影。ロシアの夏は昼が長いのです。そして朝からぶっ通し8時間以上撮り続けてきたコチラの体力も、限界に近い。

こんなカット、別に面白くもなんともないんですが、被写体が被写体ですから別格なのです。
近年こそロシアが輸出に積極的なこともあって、インドだ、マレーシアだ、ベトナムだ、と各地で増殖しているフランカーファミリーですが(某国がいっぱい持ってるんだけれど、取り敢えず関わらない方向で…)、それらの国へ行ったら普通に見られるかといえば、そうでもない。旧ソ各国でさえ難しい(むしろ厳しいか)と思われる。
それが目の前でガンガン飛んでるんですから、少々無駄打ちしようが、腕がダルかろうが関係ないのであります。今後二度と眼にすることがないかもしれない訳ですからね。

ロシアンナイツのプログラムは、いつの間にか機数が減っちゃうのが特徴?
別にソロ機が分離したわけでもないのですが、4機編隊に移行します。
陽があたってくれたら完璧でしたけれど、我々の立ち位置ではこれが限界。メディアスタンド権があったら間違い無く行ってただろうけれど、タラレバを言っても仕方がない。

得意のフレア発砲連発。
煙の流れからわかるように、テールスライドしながらの大技です。
Su-35でもそうですけれど、テールスライドしようが、フラットスピンしようが、一瞬でリカバリーして普通に飛べるのですね。この世代以降の戦闘機では普通なのかもしれませんが、日本国内にいる限りF-22もF-15もそんなフライトはしてくれそうにないので、私の中では満足度高いですね。

失ったスピードを取り戻すべく、全開で降下してくるフランカー。
ファインダー越しに追いかけながら、
「こい、こい、もっとこい…」
と念じる。機首上げされてしまうと、お腹ばかりになっちゃいますからね。少しでも近くまで寄ってきて欲しい。戦闘機を撮っていて一番ドキドキする瞬間ですかね。
ド逆光ですが、西日が翼下面にあたって良いアクセントになってくれたと思う。

トリを務めるのもフランカー

2012-09-21 22:24:49 | ロシア空軍100周年エアショー

当然のように、トリを飾るのはこちら。
ロシアンナイツ&スイフツの異機種9機編隊。
個々のエアロバティックチームを維持するのが厳しいからこうなったのでしょうが、この凹凸コンビがやらかします。

機体規模がこんなに違うのに連携機動ですか…
まあ、ダイアモンド編隊でグルグル回ってるだけなので、それほど(かなり)面白味はないのですが、カッコいいから許す。
そうこうしているうちにSu-27が上方へブレイクして、スイフツ単独の演技に移ります。

相変わらずの真っ黒排ガスで、地球にやさしいフライトです。
スモーク付きに慣れた目にはちょっと地味ですが、機体カラーリングの派手さ故に見栄えがします。

なにげに結構タイトなフォーメーションを組んでいることもあるのですが、相変わらずグルグル回っているだけな感じも。

単独機がいないので、背中見せバックリみたいなサービスを求めるのは無理なんでしょうな。お腹を撮る機会は山ほどあります。

なんか飽きてきたな~~と思いだした頃、やってくれました。
ループの頂点から、鋭く雲を引きはじめます。
おお、これはカッコいい。
そして周囲からは当然のごとく、
「ウラ~~~!!!」
ロシア人、そう興奮するなよ。

フランカーはエエな~

2012-09-18 23:50:15 | ロシア空軍100周年エアショー

現役バリバリの大型戦闘機が、このタイトなフォーメーションで飛んでくるんですよ。
そりゃあホレるでしょ。
鳥肌立ちますよ。
ライトグレーとライトブルーのペアで登場したSu-27。おそらく改修型のSu-27SMだと思いますが確証がない…。派生型が多すぎてよく分からんのです。
基本的には、2vs2のコンバット・マニューバもどきを見せてくれるのですが、それほど本気モードではなかったですね。
むしろこうした4機でのフォーメーション・フライトの方が迫力あり。

こういうグイグイ迫ってくるシーンがまたかっこいいんだな。
機体が大きいので、写真が撮りやすいというのもあるね。こういうカットは自衛隊機の場合、あまり撮った記憶が無い。

そろそろ来そうだと思って、カメラを持ち替えたら、やらかしてくれました。
お得意のフレアばら撒きパフォーマンス。
カートリッジ容量がかなり多いのにも驚くが、フィナーレに相応しい素敵な演出。当然会場は大盛り上がり。
こういうの、やってくれまへんかねえ、日本でも。

さて、一部では国民的行事らしい?運試し大会が開かれたようだ。
このご時世にバカじゃないかという向きもあるようだが、当方は「あえて」南の島の一大事を押しのけて盛り上がれる国の「余裕」と思うことにしたい。

いいのお~~

2012-09-15 11:10:18 | ロシア空軍100周年エアショー

バフっと出るボーテックスの雰囲気はF-15に似ている。機体も大きいしね。
ただ、こういう後ろ姿で見ると、F/A-18っぽく見えるのが面白い。

そうでもないか…
個人的な好みで言うと、レーダーを積み替えたSu-35はレドームが太くなって、ちょっと鈍くさい顔になってしまったと思う。この位置から見るとよく分かるな。
微妙なところだが、機首上げに対応してラダーが内向きに振れているのもミソ。エンジンノズルの向きやフラッペロンは動いていないのに、首がグッと上がる。

Su-35が飛んだのはプログラムの初っ端。真昼間で太陽が最も高い位置にあったから、写真撮影には最低の条件でありました。どうしても後追いの写真になってしまうのはそのためなので、あしからず。こういう虹色ボーテックスが見られるのは嬉しいのだけれど…。

逆光なら逆光で、撮り方も工夫するわけですけどね。たまたま雲が多かったので、その辺を絡めながら撮ることに。もっとも、高度が高かったので絡めざるを得なかったというのも事実ですが。(一連のカット、全て換算960mmで撮影してます。)

エンジンの変更で、インテイクもちょっと拡大されているのだが、よく分からんねえ。
ところで、我々撮影部隊の後ろで見学していたロシアおばさんが、この時のデモパイロットの母親だったのである。(フライト中にアナウンスで紹介されたので分かったらしい)ちょっとした騒ぎになっていました。息子の晴れ舞台、嬉しいのは万国共通です。

天から降ってくるフランカー…文句なくカッコイイ。
ショーの出だしからテンションハイになるには十分すぎるデモフライトでありました。

小出しにする

2012-09-08 23:53:40 | ロシア空軍100周年エアショー

みんな大好き?フランカー。
これはねえ、やっぱりイイ飛行機ですよ。
撮っていて楽しいもの。そこそこの飛行機相手だとそうはいかない。
冷静に見ると、明らかにこのSu-35は飛行高度を高目に保っていて、撮る側からすると絵的にはかなり厳しかったのだが、それを補って余りあるフライト。
テールスライドをはじめ、飛行機としてあり得ないあんな機動やこんな動き(お陰で結構ファインダーから外してる…)は、静止画ではちっとも面白く無いけれど、それは仕方がない。
ノズルが明後日を向くところや、ガスコンロカラーでお馴染みのアフターバーナーの炎もかっこいいぞ。
というわけで、ここからはフランカーシリーズいきます。

まだ引っ張るぞ

2012-09-08 14:34:12 | ロシア空軍100周年エアショー

An-12株、じゃないやカブである。
中国でもガンガン生産されたので、かの国でのほうが見る機会は多いかもしれない。

An-26カール
An-24の発展型(とか云っても、書いてる本人もよくわかってない)

An-140名前はまだない?
アントノフの最新鋭旅客機。あまり機数は多くない模様。
しかし折角ダークグレーの美しい機体なのに、このド逆光。この時間帯がどうしようもなく酷かった。

輸送ヘリ3羽参上。
手前からMi-26、Mi-6×2の弩級輸送ヘリそろい踏みである。
150名を輸送可能というMi-26、同60名というMi-6、デカすぎます。空飛んでると比較物がないので、それほどでもなく見えてしまうのがねえ。10機編隊でやってきたこのフライト、先頭を飛ぶMi-26がずば抜けてデカイ。ちょうどひな鳥を引き連れたカルガモに見えるくらいか。

世を超越したありえない大きさといえばこれだろう。
たった二機しか作られなかったが、Mi-6のエンジンを二セット四発ぶら下げた大馬鹿型ヘリである。ペイロード40トンは、前記のAn-12の2倍である。
ちょっとありえない大きさで、画面からも当然のようにはみ出している。

ロシア的おっきいものクラブ

2012-09-06 22:54:12 | ロシア空軍100周年エアショー

またも大方の予想に反して?こんなのである。
もう、Tu-154でさえ国内で見るのはほぼ不可能な今、今後一生見ることはない気がする。

Il-76も、なかなか目にすることが難しい機材になってしまった。これはこれでロシアらしい無骨さがあっていいと思うんだけどねえ。

お椀が載るとこうなる。個人的にはこっちの地味な塗装のほうが好きかな。

デカさよりも、滑走路上での儀式の方が著名なルスラン。スワンマークがちょっとおちゃめだ。

きたー、コブ付きイリューシン。これは普段どんな使われ方をしてるんでしょうかね。おおっぴらにできないことだと思うけれど。

その昔、伊丹や関空に飛来して大騒ぎになった奴。いまだに飛んでるんですねえ。二重反転プロペラ4発のオバケ振りと言ったら無いなあ。前回紹介のTu-95も同じ構成ですが、輸送機らしく図体が半端ない大きさなので、かなり威圧感があります。

これにモニノ博物館の試作・珍型・失敗作巨大機を追加すると、この世のものとは思われないゲテモノ天国になりそうです。

ロシアといえば

2012-09-03 00:22:39 | ロシア空軍100周年エアショー
たぶんPAKFAとかフランカーが出てくることになっているんだろうけれど…

期待されてるのはこっちだと思うんだけど…
個人的にはこっちかな。

美しき白鳥、ただし猛毒あるからねえ、この鳥は…
Tu-160ブラックシャック
死の鳥と呼ばれたアメリカ空軍B-1よりも高速で、射程3000kmとも言われる核ミサイルを12発も携行できる、ロシア国防の要である。
もっとも、維持するのは大変なようで、大した数は稼働していない模様。

上空には3羽飛来。さすがにこれはインターセプトした航空自衛隊のパイロットでも目にできない光景と思われる。

美しいものには棘があるんですなあ。

こちらはTu-95ベア
「東京急行」の首謀者としてもおなじみ?だが、初飛行が1952年だというから恐れ入る。しかも原型はあのB-29のコピー機Tu-4だという。

似ているといえば、似ているかもしれないが、内容的には別物だねこれは。胴体は同じように細いけれど。

Tu-95を21世紀まで主役たらしめているのが、このNK-12ターボプロップエンジンである。特徴的な二重反転プロペラは、べら棒にデカイ。そして独特の低速回転が生み出すという、ちょっと形容しがたい爆音(唸り?)がチャームポイントである。気になる方は、動画検索されることをおすすめします。

現役のボマーとしてはこれもはずせない、Tu-22M3バックファイアー
元祖Tu-22はとんでもない失敗作だったと言われており、およそその形も残っていない本機が名前を受け継いでいる。個人的には少々小鼻がせり上がって見えるところが、小姑みたいで好きだったりする。(意味がわからん)ワル顔ってことね。