こういうのは気がついたら一気にケリをつける主義だ。
とりあえずマズそうなBIGBIRDを片っ端から開けてみる。
まずはJALのディズニーシーbyBIGBIRD
個人的に一番気になっていたのは、巷で言われるような時限式崩壊
なのか、保管環境に寄るものか、ということだった。ブリスターパ
ックの変色を見るに、製品から何らかのガスとか塗料の溶剤が出
ていることは明らかだから、それが関与しているとすると箱積みは
最悪な保管方法ということになってしまう。
で、こちらはガラス扉付きショーケースの一番奥に居た子である。
きちんと密閉はされていないが、ホコリはガードできている。
ちょっと記憶が曖昧だが、おそらく出してから12年以上経っている。
ご覧のように全く駄目。どうやら主翼も駄目で、ありえない反り方
をしている。
もはや救いようがないレベルの崩壊具合である。少なくとも部位ご
とに駄目パーツがあるのではなく、全部ダメだということだ。前回
のキャセイも早晩主翼にダメージが及ぶ可能性が極めて高い。
塗装が派手なので分かりづらいが、このように塗膜面が荒れている。
地金が膨張しているので、表面の塗装もウネッているのだ。
つづいて玄関の棚の上で13年間放置のジャンボ。こちらは以前こそ
ホコリを払った記憶があるが、永らくほったらかしであった。玄関
は時々日が差し込んだりする明るい環境なので、ある程度覚悟の上
での裸展示機である。
見事な脱色加減ではあるが、やはり変形が進んでいる。
主翼はこうやって上に反るみたいね。で、水平尾翼は下に反る。
例によって表面はボコボコである。前作より大分マシだが、大した差
ではない。どうやら崩壊と環境は必ずしも関係ない可能性が高そうだ。
言い換えれば、崩壊機は地雷のごとく外から見えないだけで、当初から
決まっているということになる。おそろしや。
さて、この2日間だけでおそらく200機くらいは箱を開けたと思うが、
駄目なのは計4機であった。全てBIGBIRD製である。BSとかFCとか、初
期の裏ものブランドを開けていないので、まだ断定できないが、多くの
モデルは無傷であった。DWやGJの20年を経たようなかなり古いモデルで
あっても崩壊は皆無で、基本的には20年そこいらでトラブる物は例外的
と言えるだろう。ちなみに、上の2モデルの環境には他のブランドのモ
デルも同居していたのだが、経年退色はあるものの全て無事であった。
総じてメインストリームのブランドについては、気にしなくて良さそう
だ。
さて、問題はBBの扱いである。確認した限りでは紙箱を止めてブリスタ
ー化して以降(2004~2005年くらい?)は全て無事であった。また紙箱
のうち2004ーXXの品番があるものも無事であった。
駄目な4機はすべて2003-0X、つまり本当に初期の製品群である。コイツら
は地雷ということだ。BBは2003ーXXをかなり多種リリースしているので、
これらは(おそらくXXが小さい数字ほどリリースが古い)多少とも覚悟が
必要そうである。実は我が家には他に在籍機がないので、2003のどこから
がセーフかは残念ながら把握できない。
BBは2002年に767をリリースしてスタートしたので、これらの初期767もや
ばいかもしれない。
まあ、いずれにしろ、時々箱から出して眺める、というのは大事だね。
押し入れに積んである我が家は、正直よろしくないなあと思うのだ。