昨今大変な人気のようで、結果えらい人出でありまして、
正直なところちょっと後悔したのであります。
案外遠いんですよ、出雲からは。
それなりに覚悟しなければたどり着けない。
乗っけからこれですか…。
ご存じない方のために念のため。
水測:ソーナーやレーダー、目視等で策敵すること
確かにイセエビなら得意そうだ。
海自お得意の、異様に存在感のあるマスト。
こういうガシガシ重ねていく発想は、パゴダマストに通
ずるのかもしれませんな。一応ステルス対策を考慮して
いることになっていますが、効果の程はわからんです。
もっとも航空機と違って、艦船は水平線下に入ってしま
う距離があれば見えないんで、そうシビアでないのかも
しれん。素人考えに。
自慢の前部エレベーターから見上げる。
この手の物件に乗ったのは、米空母の時以来なんで、二
十数年ぶりくらい?
ちなみに当時の米海軍第7艦隊には、CV-62インディペン
デンスが配備されており、その搭載機にはF-14A+トムキ
ャットがいた。ほれほれ、『TOPGUN』で夕陽の中をトム
キャットが上がっていくシーンがあったやないですか。
あれです、あれ。トムキャットの代わりにわれわれが乗っ
て、ぐわ~~っと飛行甲板まで上がる。飛行機マニアには、
なんていい時代だったんだ…
閑話休題。
あくまでそのかなりあやしい記憶との比較なのだが、エレ
ベーターの構造や乗り心地は、さすが日本製という気がし
た。あちらさんはサイドエレベーターだし、そもそもサイ
ズが違うというのもあるが、もっと無骨な動きだったとお
もうのだ。記憶だからアテにならんよ。
帰り際に、振り返って。
おお、この貫禄。
アングルドデッキがあるかに見えますな。
ハリボテお下がり空母を持って有頂天になっている某国の
気持ちがわからんでもない…。
まあ空母をきちんと運用するってのは、それは大変なわけ
で、第二次大戦中は日本とアメリカ(百歩譲ってイギリス)
くらいしか主戦力にできなかった。戦後にしても、持って
るところはまたぞろ増えましたが、主力として使い続ける
には大変な金と労力を必要とするから、結局長続きしない。
イギリスもフランスも、建造と取りやめの繰り返し。ロシ
アはろくに運用できていない。
さて、間もなく「いずも」も就役する。
「どうせなら空母で」という気持ちもわからんではないが、
作戦能力を得るまで何年掛かるやら未知数の空母より、き
ちんと戦力になるヘリ空母の方がずっと良いと思うのだ。