P.S.出雲から 八雲立つ空へ-SP(Special Performance)

「八雲立つ空へ ~出雲空港写真ギャラリー~」を陰日向に支える、いわば増加燃料タンクのような存在です?

ジャンボに苦戦する

2011-07-30 23:56:55 | いろんな空港
以前ご紹介したように、毎年秋恒例の空の日写真展が福岡で開かれる。

で、さんざん考えた結果、かなりベタな内容の写真を選んでしまった。誰かとバッティングしそうだけれど、まあいいや…。
以前書いたように、出雲にジャンボが来ない以上、今回は完全なアウェイ戦なので、どうしても選択肢が限られるのが辛いところ。いっそのことロサンゼルスで撮ったSPとか、北京で撮ったあやしいジャンボとかにしてしまおうと本気で思ったりもしたんだが…写真展=お客さんに見てもらってナンボ、という原点に立ち戻って選ぶことにしました。はい。
ちなみに先日、ありがとうジャンボ(というステッカーが貼られた状態の)の模型が届いたのだけれど、今だにJALのジャンボが消えたことがどうもピンと来ないのだ。業績回復したら、新型ジャンボ買ってくれないだろうか。現行ジャンボよりもかなりストレッチされているので、JALにとっては大きすぎて要らないか。実際、貨物型はそこそこ発注を受けているようだが、旅客型は数えるほどしか売れていない。大は小を兼ねないからね。
そういえば、以前ジャンボのパイロットさんが「停止線の手前に止まったらダメ」という話をしていたのを思い出す。停止線オーバーがご法度なのは当然だが(滑走路にはみ出れば、他機との接触の危険がある)、手前過ぎても後方を通過する機体にぶつけられる可能性があるってことだ。小さな飛行機ならマージンがあっても、全長の長い機体ではそうもいかない。おまけにコックピットからではうしろが見えない(足元も見えないけど)から、自分の感覚が頼り。無論空港の設計上、十分余裕があるはずだが、実は油断ならないらしい。
別のパイロット氏も、車幅ならぬ「機幅」感覚よりも、長さを意識するほうが重要だと話していた。新型ジャンボ、意外にクセモノかもしれない。

便利な世の中

2011-07-28 09:14:52 | 出雲空港なネタ
西の大国では高速列車で揉めておりますが、こういう時こそ思考停止になったらいかんと思うのだ。特許権だのでこのところイイようにやられっぱなしだったから、心情的には理解できるが、子供の喧嘩じゃないんだからマスコミも冷静になれと言いたい。あの国のやり方はいつものこと。ロケットが落ちてきて村ひとつ吹っ飛んでも、大した問題にならない世界…。今更声高に正義だの、国際社会の常識だのを持ち出さなくてもいいだろう。見苦しいぞ。
なんかねえ、原発を思い出さない?すぐ再開したがるところとか、大した根拠もなく安全だと言い続けてきたところとか…。


JA339Jが来ているというので、出撃してきた。どうせ早々にこの塗装だらけになってしまうのだろうが、まあそれは仕方が無い。少し前までは、何便で何が飛んでいるかなんてそう簡単には分からなかったから、仕事帰りに空港脇を通ってJL1662(羽田行き初便。ナイトステイするので、前日最終便で飛来する。)用の機材を確認したり、地道なマニアの所作があったのだが、今やそんなモノは必要ない。ACARS(フライト中に地上の運行管理部門とやりとりをする際に使うデジタル通信)の通信を押さえて機材を確認する手もあったが、これとてずっと受信し続けねばならないし、あのピギャピギャ音を確実にデコードできる訳でもないので、およそ完璧には程遠かった。
まあ、
何が来るかな?
のドキドキ感が楽しみの一つでもあり、事前情報がなくとも別段致命的ではないのだけれどもね。

いまや大概の事は分かってしまうわけで、例えば件のJL1662だと14日と26日にも同じJA339Jが使われていたことも一目瞭然だったりする。JL1671として飛んで来る前は、羽田ー帯広往復が多いようだが、高知だったり鹿児島だったり、北九州の時もあるので、機材の整備等で頻繁に入れ替わりが発生するのだろう。気がつけばBoeing737も大変な数が運行されているので、かなり複雑な運用が組まれていると拝察される。
羽田のゲート番号とすりあわせれば、かなり早い段階で飛来する機材を把握できるわけで、趣味的面白さからは程遠い気もするが、便利になったものである。

まずは良かった。

2011-07-18 23:57:28 | インポート
折角なので今朝は目覚ましを掛けていたのだが、どういう訳か3時半に何の問題もなく目覚めてしまった。この時間に目覚めることはあっても、我が家は東側に窓がないので特段の変化がないのだが、今朝は違った。諸般の事情で松江の宿舎に泊まったからである。5階から見る東の空はもう既に明るくなりつつあり、台風の影響と思しき低い雲が、冗談ではなく右往左往しているのが見える。
試合が前半を終える頃には、久々に見る鮮やかな朝焼け。こういう時は大概天気が崩れるものだが(実際そうだろうけれど)、何かイイ事の前触れのような気がするから面白い。

なでしこの試合は、カードを2枚切ってギアチェンジをしようとした矢先に失点という、あ~~あな流れになってしまい、正直嫌な予感がしたが、ここ一番で同点に漕ぎ着けたのはご承知のとおり。いや、宿舎だからさあ、歓声上げるわけにもいかないですし、辛かったわ。

さて、もう語りつくされていると思うし、控え選手も含めみんな頑張ったのはよくわかるのだが、当方はやはり岩清水選手の一撃に賛辞をおくりたい。無論退場は褒められたことではないが、あの場面躊躇なく飛び込んでいった彼女の判断がピカイチだったのは間違いない。迷ったら失点かPKだった訳で、時間的に失うものがない(ロスタイムだったし)という面はあるにせよ、何の迷いもなく絶妙のタイミングで足が出た。間違い無くあの一撃で日本を救ったのだから、あっぱれとしか言いようがない。

ということで、何となくジャンボの続き。
このコロはまさか、コンチとユナイテッドが合体するとは思っていなかった。まあそらあそうだわね。日本にやってくるのは専ら「エアマイク」ことコンチネンタル・ミクロネシア航空の方で、DC-10と並び常連さんだった。ミートボールなんて呼ばれていた旧塗装の機材も多く、実は地球マークのジャンボ写真はあまり在庫がない。


個人的にはこのジャンボも思い入れのある機体だ。
アリタリアはノーマルカラーでも写真映えするのでそこそこお気に入りだったが(特にカーゴが好き)、一方で楽しみ一つがこれらのイロモノだった。
濃紺に星柄のバッチチョコレートと、シルバーのブルガリ…ノーマルカラーの意匠をうまく取り入れたセンスが素晴らしい。いつも露出補正に迷った事を思い出すが、存在感といい、来るか来ないかのワクワク感といい(当時はなかなか飛んで来る機材の情報は手に入らなかったので)、旅客機にのめり込んでいた頃の一番の思い出はこれかもしれない。
ちなみに初めて成田でこれを撮影した日、帰りにターミナルでダイキャストモデルを買った。実機も綺麗だが、ドラゴンウィングスのモデルも実に綺麗に塗装されていて、心情的にも買わざるを得なかったのである。
正真正銘、我が家のコレクション第一号が、この機体なのであった。

古き良き時代

2011-07-11 00:06:49 | いろんな空港
ということで、古い写真を漁っているわけだが、ただ「昔は良かった」みたいな話はちょっと違う。
撮影環境が今より整備されていなかった場所もあるし、機材だって今よりずいぶんと見劣る。フジにしろコダックにしろ、高感度フィルムなんて素人には使い難いシロモノだったから、陽が暮れてきたら飛行機写真はお手上げ状態だった。貧乏学生には時間があったが金がなく、インターネットも大して発達していなかったから、ろくに情報もなかった。少なくとも高校生の頃はそんなモノ手が届く存在ではなかったし、大学に通ってからも、インターネットとはほとんど無縁だった。無論携帯電話なんて研究室の誰も持っていなかった。まだ20年経ってないのにこれだ。テレホーダイとか、今や死語ですもんね。

取り敢えずネガ探しはしんどいので、プリントを探したのだけれど、本当に古い写真はどうやら実家に置いてきているようで見つからなかった。
このアメリカンのSPも当方が旅客機撮影に目覚めて?から少し経った頃のカット。初めて成田へ撮影に出かけた頃は、まだアメリカンは就航していなかったと記憶している。
プリントから起こしたこともあって画質は最低だが(逆光だし)、ベアメタのSP、デジタル時代に撮影できたら面白い被写体なのになと、思う。

これは明らかに関空だからそこそこ新しい。15年くらい前か。
Boeing767にまじって短コブジャンボもこうやって乗り入れていた。イメージとしてはジャンボならこちらが主であり、-400はコンフィグのせいかあまり飛んできていなかったような気がする。そうそう、当時はまだチートラインのある旧塗装機も結構飛んでおり、どちらが来るか楽しみでもあった。

宿命

2011-07-10 01:00:51 | 出雲空港なネタ
暑くてかなわんなあ、と思っていたら梅雨明けしたそうである。ジトジト降られるよりだいぶんマシだが、今年は早いね。こういう時に限ってという感じだ。5月にちょっと出かけた小浜なぞいきなり猛暑日だそうな。

で、先日メールを頂いたんですよ、毎年恒例の福岡空の日写真展。もうそんな時期か、ってのが正直なところ。盆前にはプリント提出ですからもうナンボも時間がありません。
さらに今回のお題が…

ジャンボ機(ー_ー)
出雲で撮れないじゃん。
ここでも書いた気がしますが、当方はある種の義務感を感じつつ、写真展では出雲の写真にこだわって出品しているのです。この春、浮気してウィーンの写真を出してしまいましたが、それは人通りの多い伊丹空港の通路に展示されることを見越しての出品。色彩的に華やかなモノが求められていると思ったからです。(マニア向けには、機体がフォッカーというところがポイントだったのですが、たいして話題にはなりませんでしたね。)

ということで、今回は相当悩まなければなりません。レギュレーション上は、撮影が古くてもいいらしいのですが、そうなるとポジやらネガからプリントしなければならず、手間も数倍です。ちなみに、島根くんだりでは大伸ばしのダイレクトプリントができる業者は皆無です。
ぬむ~~。
20年前のネガから起こしてみるかあ。今見ると、結構お宝機体多いですけどね。
フェデックスのジャンボとか、サウスアフリカのジャンボとか、ヴァージンの初期塗装、TMAの緑のフレイターとか、スイスエアのコンビとか、結構懐かしい写真があるはず。
でも、写真展の趣旨には合わないかもしれないなあ。

787に寄ってみた

2011-07-07 00:43:11 | Boeing787ジャパンツアー
伊丹空港は大変な人だったので、おそらく似たようなカットばかりだろう。
ということで、ターミナル内だからこそのカットを並べてみます。
出雲ー伊丹往復分、相応の出費してますんで、これくらいは撮れないと…

まずは顔。世の中にはいろいろなものに似ている飛行機がありますが、これはひよこで決まりでしょう。なんかカリメロに見えて仕方が無い。

飛んでいるとやたらとデカく見えるこのエンジンだが、横からみるとそれほど個性は感じられない。バイパス比が10を越えるということもあり、前や後からみると中身がスカスカなのが違和感ありあり。
それと…

注意書きがピクトグラム付きなのが面白い。

メインギア周り。テスト機らしく、目印やら何やらが色々書きこまれている。主脚自体が後方へ倒れ気味なのも特徴。

近寄るまで気がつかなかったが、レジ番はステッカー貼りであった。

主翼前縁付け根部。妙に直線的な造形のインテイクが並ぶ。これが効率がいいのかはよく分からない。

主翼付け根上部。強度不足で問題になった部分だと思うが、パッと見にはよく分からない。ただ、複雑な造形になっていることは読み取れる。

角度を変えてみると分かりやすい。ちょっと表現しがたい形状だ。

垂直尾翼最上部にはカバーが付く。途中で切れてますが、気圧センサーをぶら下げていた名残りであって、量産型には付かないのでは?

今回一番興味深かった部分。L3ドア付近ですが、注目はドアの上辺。明らかに胴体外壁より引っ込んでいる。ドア自体にも当然アールがついているのだが、胴体のそれと違うのだ。Boeingの造形ってこんなでしたっけ。いつも出雲で見ている737はツライチだし、それが当たり前だと思っていたのだが。
ちなみにL1,L2,L4ドアも同様なので、多分右側もそうなっているのだろう。
ところでドアまわりの銀色部、よく見るとテープ貼りだ。

Boeing787伊丹飛来

2011-07-05 15:49:56 | Boeing787ジャパンツアー
もはや今日しかないので、出撃してまいりました。
スケジュールでは7時25分とアナウンスされていたのですが、直前になって大幅ディレイしていることが判明。ANAの公式ツイッターは的確に最新情報を出してくれているようで、お陰さまで我々も大助かりです。しかしこの平日朝の30分ディレイは痛い。泣く泣く帰還、出勤、登校となってしまった方もあるのでは?

例によって画像は暫定版ですが、到着はこんな感じ。
意外にもかなり天気が回復してきており、6時半ころには晴れ間も出てくる展開だったので、散々悩んだ挙句滑走路エンド北東側を選択。急遽早朝オープンが決まった「スカイパーク」は晴天なら逆光確実ですのでパス。
しかし、結局曇ってたというオチでした。

幸運なことに、撮影中に車持ちの知人に遭遇したので、どさくさで便乗させてもらう。機体はターミナル前のスポットに入らず、北側のエンジンランナップエリア付近に停まっているとの情報をもらい、偵察に向かう。拍子抜けするほどちんまり駐機中。この後、大観衆の待つターミナルへ引っ張っていかれました。


幸い、当方は帰りの航空券を持ってますので、こういう写真も撮れます。抽選で200名に開放されたフィンガー上や展望デッキからは、アングルが限られるため、なかなか撮りづらかったようです。こちらはアングルこそいろいろ狙えますが、手前に何かが入ってしまうとアウト。特に目前の10番スポットには、Boeing777が入れ替わり立ち代わりやってきますので、その隙をついて?撮影する必要がありました。

というわけで

2011-07-03 06:55:16 | Boeing787ジャパンツアー

↑別に深い意味はありませぬ。

無事やってきましたので、今週はBoeing787フィーバーでございましょう。
全国的にお天気が悪そうですが、まあ仕方ないですね。なんとなく機体の
雰囲気もつかめたので、撮影に向けて構想を練る(妄想する)ことにしましょう。

距離的にも、内容面でも当方にとっては岡山遠征が最良なのですが、生憎
仕事が絶対に抜けられない日で、にっこり笑って撃沈。違う日に邂逅してこよう
と思っています。

というわけで

2011-07-03 06:31:00 | Boeing787ジャパンツアー
というわけで、R/W34Rに無事ランディングしてタキシングしてますね。
パイロットもタワー管制官も女性というのが、時代を感じる(とか書くとしかられるか)
コールサインがまんまだったのがまたスペシャルフライトらしかったですね。
おお、今767と並んでタキシング中ですけれど、一回りおっきいくらいかなあ。ただエンジンはやはりでっかいですね。ランディングの場面を見ると、エンジンとウィングスパンの長大さばかり目立つ。