
長友の凹み様が印象的でしたね。インテルでレギュラー張って、
相応の結果も残してきた。だからこそ相応の自信があったんでし
ょう。フィジカル的にも悪くなかったようですしね。
でもコートジボワールに崩されたのはすべて左サイド。香川と
セットで機能しないとこんなにも脆かったと言う現実。上がっ
てしまうと、残ったDFが持ちこたえられないし、時間も稼げない。
無論、長友一人が責を負う必要はまったくなく、彼は自分なり
に次へ向かっていけばいい。結果が出なかった理由を考え、乗
り越えていってくれれば、本当に世界レベルのサイドバックに
なれる可能性がある。あの凹んだ姿からは、彼自身はそのこと
をよくわかっているように見えたから、あまりは心配していな
い。
ということで、いまさら戦犯探しをしても仕方がないので(監督
の責任は重いが)それはホットイテ、とにかく総括をしよう。
世間に「ドイツ、ドイツ」いわれるのは、ドイツW杯の後、ちゃ
んと総括をしなかったからだよ。フライング「オシム」発言で
全部飛んでしまった。南ア杯のあと、岡田JAPANは「守備的」と
一喝され、ダメなものの代名詞になってしまった。本当にそんな
にダメでしたか?そうなんですかねえ…
W杯に出るようになってから、たぶん一度もキチンと総括はされて
いないし、少なくとも公にはなっていない。
大会の一月前くらいにワーッと集まって、それでも何とかなっ
てしまうようなトップクラスの国でない以上、日本代表のクォ
リティーを上げていくには時間がかかる。実際4年間でも足り
なかったわけでしょ。ならば、これから新たなコンセプトを一
から作るというのは馬鹿げている。
何が機能して、何がだめだったのか、何が足りないのか、何が
必要なのか、きちんと検証した上で次へ進む必要がある。積み
上げるべきものはさらに積み上げ、必要なものをプラスしてい
かなければ、絶対値は伸びていかない。