岩国矯正歯科クリニック(山口県)院長の矯正日記

院長が、健康・矯正に関すること、日々の出来事などを綴っています。

伊首相目論見違いの国民投票

2011-06-15 14:29:15 | 日々のこと
ベルルスコーニ首相は長期政権を保って、通算で8年以上、現在の第3次政権も3年以上に及んでいます。もし彼が日本の首相であったら、何回も辞任しなければいけないでしょうが。

イタリアでは、チェルノブイリ原発事故の翌年、1987年に国民投票で原発廃止を決定しまた。ベルルスコーニ首相は、2008年の総選挙で原発再開を公約に掲げ政権を奪取し、2013年に原発建設着手に向け、今年の1月に原発再開法の是非を問う国民投票を決定しました。イタリアでは、法律を廃止の是非を問うには国民投票で決定する必要があるそうです。

その直後の3月、フクシマで原発事故が発生しました。世論が原発再開反対に傾き、ベルルスコーニ首相の目論見と違うことになってきました。そうすると、ベルルスコーニ首相はいろんな手段をとります。国民投票の凍結を画策すると、最高裁で実施命令を受け。国民投票の無効を画策し、投票成立条件の50%超とならないように、投票実施時期を変えたり。

原発再開を目指していたベルルスコーニ首相の思惑とは異なる結果となり、国民投票の投票率は55%で有効になり、さらに原発再開法の廃止が圧倒的に94%で賛成となりました。イタリア国民は、原発再開を認めないという意志を明確にしました。

フクシマが、確実に世界の政治に影響を与えています。日本の政治には、どんな影響を与えるでしょうか?もう少し時間が掛かるようです。

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