岩国矯正歯科クリニック(山口県)院長の矯正日記

院長が、健康・矯正に関すること、日々の出来事などを綴っています。

平櫛田中展を見て

2011-06-07 16:11:01 | 日々のこと
<良かったよ>と妻が珍しく私に強く勧めるものですから、平櫛田中展を見に行きました。全く事前の予備知識を持たず、作品と初対面で、何を自分が感じるかを試してみました。芸術に造詣の深い方は、無知な私を笑わないでください。

ひろしま美術館の地下の奥まった部屋に、こぢんまりと、高さ30cmばかりの木製の彫刻やブロンズ像が配列されていました。彩色されている彫刻もあり、大きなこけし人形のような感じで、中国の歴史上の人物が多いなという印象です。これなら、私も努力すれば、何とかなるかなと不遜な考えを思いながら、最後のコーナーに来て、印象が変わりました。

有名な<鏡獅子>の作製の経過やエピソードが説明されています。六代目尾上菊五郎をモデルに作製した彫刻は、高さ1m程度の像です。綺麗ですが、迫力はありません。何で絶賛される作品か、理解出来ずに、壁の白黒写真を見ました。本物の<鏡獅子>の横に立っている平櫛田中氏です。

本物の高さは、3mにも達するかもしれない巨大な彫刻で、いくつかの部位に分かれているのを合体させた像です。目の前に陳列されている<鏡獅子>は習作に過ぎず、実物は国立劇場に飾ってあるのでした。何の事はありません。展覧会であっても、実物は一体もなく、全て習作でした。道理で、迫力がないはずです。

平櫛田中氏は長寿の方で、107歳まで現役の彫刻家でした。面白いエピソードがあります。満100歳の誕生日の前に、30年分の彫刻用の材木を買い込んで、<男ざかりは百から百から。わしもこれからこれから>と本人が話したとか。この貪欲さを見習わねばなりません。

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