大沢親分、大アッパレ！

大沢啓二親分が、去る10月7日に亡くなられました。大沢親分と張本勲さんとがスポーツをコメントするテレビ番組＜サンデーモーニング＞を毎週日曜の朝、私は楽しみにしていました。日本野球に対する深い愛情と個性的なユーモアとに溢れるコメントが大好きでした。

スポーツのプレーに対して、殊勲をあげたら＜アッパレ＞と、プロにあるまじき失敗には＜渇＞と、評価します。親分が与える評価のコメントを聞いては、腹を抱えて笑っていました。軽薄な漫才や喜劇などを聞いた時より、上等な笑いを提供してくれました。もう親分のコメントを聞けないと思うと、私の楽しみがひとつ無くなってしまい、寂しくなります。

評論家はとかく、批判することが仕事です。自分の経験や知識がプロとしての卓越したレベルであれば、優れたコメントができるでしょう。しかし、自分の専門外の領域に、羞恥心もなく、根拠無き批判をする人が溢れています。評論家がコメントを求められて、調べてからお話しますとか、専門外なのでコメントできる知識を持っていませんとかは、恐らくタブーなのでしょうが。

天国に行っても、親分から＜渇＞と我々を叱ってほしいと思います。心よりご冥福をお祈りします。大沢親分、大アッパレ！