女性から求婚する時代か？

結婚へのプロポーズは、男性から女性にするものと思っていました。その裏付けには男性に所得があり、この稼ぎで家族を養えるという自信があることが大前提でした。

日経新聞の一面に厳しい現実を反映した記事を出しています。30歳未満の単身世帯の可処分所得（月別）の統計で、女性が男性を上回ったのです。所得の男女格差というと、男性の方が高い所得であるということでした。しかし、これは古い認識です。2009年の調査で、30歳未満では女性の方が男性よりも高い所得とは、衝撃的です。男性比率の高い製造業では雇用や賃金が圧縮され、女性の比率の高い医療・福祉などの分野では就業機会も給与水準も上向きという背景があるらしいのです。

給与の安い男性が、自分より給与の高い女性に求婚するのは、なかなか試練です。共稼ぎはこれからもっと増えていくでしょう。男性の給与が上がる中年になるまで結婚できなくなり、晩婚化が加速するのでしょう。

この状態が行き着くと、＜あなたを養ってあげるから、私と結婚してくれる？＞と、女性が男性にプロポーズする時代もあり得るようになりました。