おはようございます。アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外研修も)とカウンセリングを行う ヒューマン・ギルド の岩井俊憲です。
昨日(7月27日)は台風の中、大阪で株式会社バンタン(Vantan) グループ の中の バンタン高等学院(大阪校)の保護者の研修を行ってきました。
新幹線の中で ジョセフ・ペルグリーノ博士(モントリオール個人心理学研究所理事長)の 5つのライフタスク ワークショップ (8月10日・11日(土・日)両日共に10:00~17:00開催) のテキストの翻訳にしっかりと取り組むことができました。
アドラーは、人生の課題(ライフタスク)を仕事、交友、愛/性の3つとして捉えていましたが、アドラーの死後30年経ってドライカースらはセルフとスピリチュアルの2つを加えました。
永藤かおるさんが訳したテキストに手を加えながら感動しました。
セルフとスピリチュアルの2つのタスクに関して日本で訳されたり紹介されているどの本よりも明快なのです。
ジョセフ・ペルグリーノ博士 の学識の深さに改めて驚嘆しました。
新幹線の中では、ダイヤモンド・オンライン 2019.7.26 15:15
「佐々木登板せず」で敗れた大船渡高が発した無言のメッセージ(小林信也:作家・スポーツライター )を読みました。
7月2日付けブログ【目的】と【目標】の違いを知らない人が多すぎる を裏付ける措置だと、大船渡高校野球部の国保陽平監督の英断を快挙だと思いました。
記事は、こんなふうに始まります。
この夏の高校野球最大の注目だった佐々木朗希投手を擁する大船渡高校が、25日の岩手県大会決勝で花巻東高校に敗れ、甲子園出場は叶わなかった。
佐々木投手を甲子園で見たい、と期待していた高校野球ファンにとっては残念な結果。
しかも、決勝戦に佐々木投手が「登板しなかった」ことがさまざまな議論を呼んでいる。
国保陽平監督は試合後、「投げられる状態にはあったかもしれませんが、私が判断しました。
理由としては故障を防ぐため。朝の練習で伝えました。
笑顔で『わかりました』と言っていた」と報道陣に語ったという。
(一部略)
その決断が、国保監督と佐々木投手、そして大船渡ナインにとっては予測できたこと、ずっと共有していた『高い意識』に基づいた覚悟だったことがうかがえる。
決勝戦の試合後には、準決勝の試合前、県高野連の医療スタッフに佐々木投手自身が右ひじの違和感を伝えていたとも報じられた。それであればなお、登板回避はごく当然の判断だったろう。
続いて、
「甲子園だけが高校野球のすべてか?」 大船渡ナインが覆した“常識”
国保監督の英断の背景に 筑波大学と米国でのプレー経験
「過酷な予選日程」の改革こそ 今の高校球界に最も必要だ
と展開しながら、結びをこう書いています。
このリスクをも回避した国保監督の見えないファインプレーは、やがて佐々木朗希投手がプロ野球、メジャーリーグで大活躍したとき、感謝され、称えられることになるだろう。
国保陽平監督が、肘に不安を抱えスピードに伴う体力が育ちきっていない佐々木選手を甲子園で酷使することよりもメジャーリーガーとしての大活躍できる将来のビジョンや自分のミッションのもとに英断を下したことにエールを贈りたいです。
ところで、大阪での 株式会社バンタン(Vantan) グループ の中の バンタン高等学院(大阪校)の保護者対象の研修では、このことをスライドを使ってしっかりとお伝えしました。
「目指せ甲子園」「甲子園での優勝」と過酷なスケジュールで試合が展開されますが、決勝、準決勝と進んだチームの主力投手が肘を壊してしまっていることからすると、「甲子園」は、短期目標重視のスポ根モデルの残滓。
長期目標や目的からしても、科学的な知見からしても、好ましからざるスポーツ・モデルだと、あえて警鐘を投げかけたいと思いました。
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<お休めコーナー>7月の花(15)