アドラー心理学に基づく勇気づけの研修(外部研修も)とカウンセリング、コンサルティングを行っています。
アドラー心理学による勇気づけ一筋40年 「勇気の伝道師」   ヒューマン・ギルド岩井俊憲の公式ブログ



おはようございます。ヒューマン・ギルドの岩井俊憲です。

昨日(1月9日)は、今年初めてのアドラー心理学ベーシック・コースの初日、今回は、前日に急に4人の申し込みがあり、 個性的な受講生に恵まれています。

アドラー心理学の堅実な広がりを実感しています。

さて、H.オーグラー著『アドラー心理学入門』の紹介の第5回目は、第2部第1章「アドラーの新しいパーソナリティ研究」です。

ここは、アドラーの心理学の骨格部分に相当します。

アドラー心理学における

1.パーソナリティの統一性(全体論)

2.目的論

3.自己決定性(この本では「創造力」)

4.ライフ・スタイル

などが簡潔に計11ページの文章にまとめられています。


1.の「パーソナリティの統一性」に関して著者は、アドラーが個人心理学(Individual Psychology)と名づけたことと関連付けて次のように書いています。

アドラーは、この「個人心理学」という術語を、たった1つの、分割できない固体としての人間、言い換えるならば統一体としての人間に関する、彼の新しい心理学的概念の最善の表現として選んだ。どんな生命表現も孤立して見られるものではなくて、いつも全パーソナリティと関連して見なければならない、というのが彼の意見だった。

2.の「目的論」に関しては、人を理解するための方法として、行動の理由を探す観察法、つまり「因果」法の反対の行動の目標を探す「目的」法を採用するアドラーが「全パーソナリティを研究するにあたって、人は誰でもみなある目標に向かって努力している、という立場から仕事を始めた」とし、アドラーがすべての精神活動に対する目的性の意味を認識した最初の人であることに次の表現を用いて注意を促します。

アドラーは、あらゆる人間の、目標へ向かっての努力は、下から上への方向で起こることを、つまり、彼の言葉で言えば、「マイナスの状況」を去って、「プラスの状況」へ向かうことを見出した。

さらには、アドラーの時代に性格特性の決定要素として「遺伝か環境か」に対してアドラーの「創造力」の立場(3.自己決定性)を明確にします。

人間は、遺伝と環境の産物ではない。人間は、生まれつきの能力と獲得した効果とを、自分自身の創造力で、自分自身の統一性、自分のライフ・スタイルを構成する際の要素として用いるのである。

そして、このライフ・スタイルこそが、

唯一無二の個人にとってユニークで独特なものであり、個人をそれ以外のすべての人々から区別するものである4.ライフ・スタイル)

とまとめているのです。


ほめない子育て「勇気づけママ」こと原田綾子さん(Hearty Smile代表、ELM「勇気づけ勉強会」の開発者の1人)が超人気ブログ「ほめない子育て」で1月9日に『心の雨の日の過ごし方』をご紹介くださいました。
ご訪問ください。

http://ameblo.jp/haraaya0731/entry-10430222841.html#cbox

原田さん、ありがとうございました。



コメント ( 0 ) | Trackback ( )