湖北 正妙寺

2017年01月09日 | 日記

今回の湖北十一面観音巡り最後の観音像は、正妙寺の千手千足観音立像です。

正妙寺のすぐそばには、西野観音薬師堂があるのですが、時間の関係で日本に一体しかないであろう千手千足観音立像を拝観する事としました。

 

手違いで管理人の方への連絡が遅れ、到着まで少し待ちましたが、息を切らしながら参道を登って来られました。

後でわかったのですがこの地方では世話方と呼ぶようです。

 

正妙寺は山の中腹にあり、平地からは少し小高い位置にあります。

お堂はテントに覆われていましたが、これは雪除けのためだそうです。

この辺りはかなりの積雪になるようです。

 

来年には西野観音薬師堂の横に、お堂を移転するようなお話をされていました。

運よく山の中腹に置かれている最後の観音様を拝観できたようです。

 

正妙寺の観音様は、手と千の足を持つ珍しい仏像です。

意外と小さい仏像です。

それも、人気のない山の中腹のお堂に祀られています。

そのため、盗難にすごく気を使っておられるようでした。

 

馬頭観音を彷彿とさせる憤怒相です。

像全体からは、非常にエネルギッシュな印象を感じます。

千の手は、いつも目にする千手観音のそれとは少し違う作り方でしょうか。

また千の足は。手とは違いアッセンブリのような作りです。

縦に作られている足は足だなと思うのですが、放射状にひろがり作られていつ足は、妙にムカデを想像してしまうのです。

失礼

写真は、堂の表からならよいとの許可をいただきました。

厨子の下には、やはり芋観音のような像が数体祀られており、やはりこの辺りに戦の影を感じます。

高月、木ノ本と、「観音の里」として町興しをしているようですが、あらためて調べてみると本当に数多くの観音様があるようです。

今回の旅は、その中のほんの一部を拝観しただけだったようです。


湖北 赤後寺

2017年01月06日 | 日記

昨年の湖北散策、医王寺の続きからです。

医王寺を後にし、年の初めですが、「コロリ」と行けるという赤後寺へと向かいます。

何が「コロリ」かというと、想像がつくかと思いますが、観音像を祀ってあるところです。

想像のとおりかと。

人間界の修業が終われば、誰でも一度は経験をしなければならない事です。

そんなご利益があるのであれば、是非行かなければと勇んで参りましたが、お堂などと呼ぶには、それはそれはとても大きな寺構え、いいえお堂構えといえばよいのでしょうか。

とても大きな、そして立派な建物です。

境内に立つ大きな杉の木が、お堂の威厳を一層際立だせていました。

お堂は、階段をのぼり少し高台にありますので、境内から町の様子を見る事もできます。

町の静かな佇まいが、お堂とよく似あっています。

 

御本尊様を除いて、お堂の中は撮影してもいいですよ、と言われましたのでお言葉に甘えて。

厨子や提灯などお堂の中を撮らせてもらいました。

 

お堂の中は、表から見た印象とは違い、意外と狭い感じです。

御本尊様は、戦火から逃れるため川に沈めて守ったそうです。

そのため、手首あたりから先がありません。

畑の中なら失われなかったでしょうが、川だったため流れてしまったようだと説明を受けました。

 

いつも完全体の観音様をみているため、この腕が取れてしまった観音様は、想像以上にインパクトがあります。

表情は穏やかなのですが、どうしても目が腕の方にいってしまいます。

まだまだ修業が足りないという事ですね。

 

御本尊の写真はハガキの流用です。


湖北 長浜市

2017年01月02日 | 日記

2017年が明けました。

おめでとうございます。

新しい年がよい年でありますよう願うばかりです。

最近は滋賀の記事が増えましたが、奈良にもたまに寄りますので、2017年が明けたのを機にブログ表題を「奈良・京都・滋賀ぶらり散策旅日記」と変更しました。

よろしくお付き合いください。

長浜駅前には秀吉と三成の出会いを描いたモニュメントが置かれている。
不案内な土地で方角が定かでないが、長浜城側に西口との表記があったので、モニュメントが置かれているは駅の東側に当たるかと思う。

東の方向に150mほど歩き、滋賀銀行あたりの交差点を左に折れると、俗称黒壁と呼ばれるポイントがある。
安藤家という見るからに歴史がありそうな建物がある。


ちょいと、寄りたい気持ちだが時間の関係でパスとなる。
途中鯖寿司のお店があったので、立ち寄り本場の鯖寿司をご賞味してみる。


失礼だが、私には柿の葉寿司のほうが合っているようである。
そのまま進むと黒壁と書かれた建物が、この辺りが黒壁の様である。
いわゆる商店街である。


と、すると、この辺りが長浜の繁華街と捉えていいのだろうか。
周りを少し散策すると、曳山博物館なる建物がある。
どうにか見学時間には間に合いそうなので入館してみた。

実際の曳山が置いてあるが、曳山自体はかなり大きなものである。
祭りの時の出し入れがしやすいように、曳山本体は敷設されているレールの上に置かれている。
一見、京都祇園祭の山鉾を連想させる。
子供を主体とした祭りのようで、祭りの説明を読んでいくと興味が湧いてくる祭りである。