今回の湖北十一面観音巡り最後の観音像は、正妙寺の千手千足観音立像です。
正妙寺のすぐそばには、西野観音薬師堂があるのですが、時間の関係で日本に一体しかないであろう千手千足観音立像を拝観する事としました。
手違いで管理人の方への連絡が遅れ、到着まで少し待ちましたが、息を切らしながら参道を登って来られました。
後でわかったのですがこの地方では世話方と呼ぶようです。
正妙寺は山の中腹にあり、平地からは少し小高い位置にあります。
お堂はテントに覆われていましたが、これは雪除けのためだそうです。
この辺りはかなりの積雪になるようです。
来年には西野観音薬師堂の横に、お堂を移転するようなお話をされていました。
運よく山の中腹に置かれている最後の観音様を拝観できたようです。
正妙寺の観音様は、手と千の足を持つ珍しい仏像です。
意外と小さい仏像です。
それも、人気のない山の中腹のお堂に祀られています。
そのため、盗難にすごく気を使っておられるようでした。
馬頭観音を彷彿とさせる憤怒相です。
像全体からは、非常にエネルギッシュな印象を感じます。
千の手は、いつも目にする千手観音のそれとは少し違う作り方でしょうか。
また千の足は。手とは違いアッセンブリのような作りです。
縦に作られている足は足だなと思うのですが、放射状にひろがり作られていつ足は、妙にムカデを想像してしまうのです。
失礼
写真は、堂の表からならよいとの許可をいただきました。
厨子の下には、やはり芋観音のような像が数体祀られており、やはりこの辺りに戦の影を感じます。
高月、木ノ本と、「観音の里」として町興しをしているようですが、あらためて調べてみると本当に数多くの観音様があるようです。
今回の旅は、その中のほんの一部を拝観しただけだったようです。
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