室生寺から長谷寺へと向かいますが、道筋に大野寺の磨崖仏があるとの事でちょっと寄り道をします。
13mほどの弥勒菩薩の線刻仏ですが、意外と見物の人が多いようでした。
大野寺を出ると、まっすぐに長谷寺へと行きたいところですが、またもやタクシーが行き過ぎました。
長谷寺への入り口を横目に桜井市へと向かいそうな勢いのタクシーに、あわてて「行き過ぎ!!」と。
あわててUターンしてみると、なんとそこには長谷寺と書かれた大きな案内板があるでなないですか。
長谷寺の山門は二王門です。花の寺として有名ですが、紅葉には早し、花には遅しで、なんとも中途半端な時期に訪れてしまいました。
本堂までは、石段に次ぐ石段で修業、修業です。
二王門を過ぎると、下登廊そして中登廊、もうひとつ最後に上登廊と石段一色です。
老体に鞭打ち、息を切らせながら石段を上がりきると、本堂があります。
まずは、大きな大きな観音様にご挨拶です。
高さ10m以上といいますから、したから見上げると相当の威圧感があります。
昔話で有名な「わらしべ長者」の観音様が、この十一面観音様となります。
足元にすがり、願い事をするのですが、私も「わらしべ長者」と同じ願いをしたならばかなったでしょうかね??
本堂の造りは、清水寺と同じ「懸造り」です。いわゆる舞台造りという方法です。
従いまして、本堂の前は大きな舞台となっています。
ここから長谷寺の伽藍全体、奈良の山々を見渡す事ができます。
春の桜の時期は、絶景かも知れません。
本堂西側には五重塔がありますが、奈良のお寺には塔が多いのに驚かされます。
しかし、奈良を回るといつも感じるのですが、ここの空気はいつもゆったりとした時を刻んでいるように思えます。
NIKON D3 24-135mm AUTO