ちょっと寄り道 室生寺

2013年11月13日 | 日記

以前から一度行きたいと思っていた奈良の室生寺にようやく行くことができた。

遠方ゆえにどのような行き方をするか迷ったが、結局京都からタクシーを使う事にした。

奈良のタクシーも考えたが、室生寺方面へのルートを調べると、時間単価が5000円程度かかるようである。

京都のタクシーの時間単価3000円代とは少し差があるようである。

いずれにしても使う時間が7時間強となれば、京都から馴染みのタクシーを使ってもその料金にあまり差がない。

ただ行き帰りに結構な時間がかかることが懸念である。

まぁ、それも奈良までの土地柄を眺めながらと考えると悪くはないという訳で、京都から奈良までタクシーで出掛けた。

しかし、旅にアクシデントはつきもので、途中タクシーが高速を乗り違えてしまった。

京奈和自動車道に乗らねばならないのを、久御山ICからそのまま第二京阪に乗ってしまったのだ。

当方は、この地域の高速道路には疎い。

はじめ京田辺ICの看板を横目にして、道筋は合っているなと思っていたのだが、交野の文字を見て「やばい!!」、奈良までは大回りになる大阪方面に向かっている。

運転手に道を確認したところ、奈良方面はあまり走った事がないとの返事。

車のナビはセットしてあったのだが、ご存知のとおりナビをあまり信用すると、とんでもない道を案内されてしまう。

あわてて、当方が持ち合わせていたタブレット端末でナビを検索、このままでは間違いなく大回りとなるため、交野北で一般道へ降りやむなく国道24号線に乗り換えた。

結局室生寺現地まで1時間程度多く時間がかかってしまった。

それでも、いろいろと奈良の土地を見せてもらった。

当方が仕事で現役のころ、現在のネット社会の基盤となる研究をしていた京阪奈もとおり、懐かしい思い出で街並みを眺められた。

交野から木津に横断する形で24号線に入り、奈良市内を通りぬけ宇陀にある室生寺へ向かった。

室生寺へ着いたのは10:30頃であった。

平日の午前中でもあり、観光客の数は少なめであった。

表門前には、朱塗りの太鼓橋がある。

この太鼓橋、結構な湾曲なのだが、すべり止めにと横に垂木のような棒が打ちつけてある。

これが歩く度に足もとに引っ掛かり結構邪魔になる。

境内に入るには、仁王門をくぐって行く。
この二王様は、色から赤鬼、青鬼をイメージしたものであろうか。

室生寺までの道々では、木々が色づき落ち葉も見られたが、境内の中はこれからが紅葉のはじまりようであった。

金堂前の階段は、鎧坂というらしい。 この鎧坂をあがると左に弥勒堂、正面に国宝の金堂がある。
平安時代前期の建築とされているようだが、その経過年を考えると、よくこれだけのものが残ってきたものである。

金堂には、国宝や重要文化財の仏像が安置されている。

まずは、この仏像を観に来たのだが、どの仏像も素朴でいい表情を見せている。
真言寺に置かれている仏像は、ほとんどが厳しい表情のものが多いと思っているのだが、室生寺の仏像は違うようである。

中でも、国宝の十一面観音像は、まことに見事なものである。

弥勒堂は、見た目にもいかにも古いという印象を受けるが、鎌倉時代の建築とされている。
鎌倉時代の建築というと、国宝に指定されても不思議はないと思うのだが、重要文化財である。

金堂からさらに石段を登ると本堂がある。
鎌倉時代に建築で国宝のお堂である。
屋根の曲線が優雅な、落ち着いた感じのいいお堂である。

この本堂の奥横に、屋外では国内最小といわれる国宝の五重塔が立っている。
法隆寺の五重塔に次ぐ古塔というのも驚きであるが、じつに景色がいい。

まぁ、室生寺の目玉なのでしょうが、それなりの価値はあるようだ。
どの方面からみても感じのよい塔だ。

これから室生寺に行く機会があるかどうかわからないが、やはり一度の拝観ですべてを観ようとするのは無理なようである。
できれば、もういちど行ってみたいものだが・・・・・

NIKON D3  24-135mm AUTO