会報いしかり
第119号(令和2年8月23日)
いしかり手打ちそば同好会 初版発行:平成20年9月13日
〒061-3202 石狩市花川南2条6丁目256 URL:http:blog.goo.ne.jp/it sobo
新型コロナウィルスの影響でこの会報も2月から発行をお休みしておりました。
緊急事態宣言も解除されましたが、第3波、4波が予想されていますので皆さん、充分ご自愛ください。
再開の第1号は田村勇治さんからの投稿です。
手打ちそばとの出会い
私は本来うどんが大好きで中学生の頃から自分で鍋焼きうどんを作って食べていました。
今はすっかりそば派になっていますが。
30代中半、栃木県の田舎の得意先を訪れた時、そこの奥さんから
「田村さんうどんを打ったので食べていきなさい」と言われご馳走になったことがありました。
この時の美味しさと手打ちに感動し、自分で打ったうどんを家族と食べてみたいと思ったものです。
しかしながら、毎日仕事に追われ、転勤による環境変化などですっかり心の奥に隠れてしまっていました。
それから25年近く経った平成17年、NHKの教育テレビ(現在のEテレ)で
「(名人・高橋邦弘)こだわりのそば打ち入門」が放映され毎回見ていました。
やっぱり手打ちに興味があり、やってみたいという思いがあったのだと思います。
そんな折、偶然にも職場の同僚から新たにそば打ち同好会を立ち上げたので参加しないかと
誘いを受けたのが手打ちそばとの出会いでした。
まったくそば打ち経験なしで会に参加してもということで白石区にある「北の郷そば工房」に
連れていってもらい打ち方を段々と身に付けて行き、
段位受験も勧められ平成18年に初段位に合格しそば打ちにはまっていきました。
妻から「習い事は一人で行った方が良いよ、
仲間と誘い合って行くと相手が行かないと引きずられて自分も止めたりするから」と言われ
一人マイペースでそば打ちに通っていましたが、
アドバイスになぞる様にそば打ちに誘てくれた人も当時私と一緒に始めた人も早々とそば打ちを引退、
今は逆に機会をみて彼にそばを届けたりしています。
三段位は成長のターニングポイント・節目?
三段位は平成21年にチャレンジするも不合格、1年留年し平成22年に合格しました。振り返ればこの留年した1年間は至らないところを見直しその後のそば打ちの技能に向き合う機会を得たように思います。あの時、たまたま合格していたらここまでそば打ちを続けていたかなとも思います。元スピードスケート銅メダリスト・現在参議院議員の橋本聖子さんが「たまたま勝つことがあっても、たまたま負けることはないと知った(偶然の勝利必然の敗北)」負けた時こそ成長できるとも語っていますが(平成26年日経新聞)、何事にも言えることだと思います。
三段位の力量について「そば打ち教本」(全麺協)に記載がありますが、私の感覚としては合格したほとんどの人達が人前に出せる蕎麦・人前で打って見せ他人に教えることもできるレベルになっていると思いますので、そば打ちを始めたら三段位までは是非ともチャレンジしてほしいと思います。
また、三段位は更に研鑚を重ね上位段位や名人戦にチャレンジして行く人、そこで満足される人などの節目にもなっているなと感じています。
五段位受験
平成30年五段位に挑戦するも技能で滑りました。今思えば受ける前からアレコレ不安を抱えたままで必然の敗北でした。再び反省して1年後、ドタバタのそば打ちでしたが何とか第7回五段位認定を受けリベンジを果たすことが出来ました。
五段位を受けようとしたきっかけは、私と同じ時期に3・4段位になった人や後輩が結構五段位にチャレンジしていること、また、五段位は平成19年から当初3年おきに開催され第3回平成25年認定会時点、全国で34名程度と五段位の方々は雲の上の人という感じでした。ところが、第5回平成29年認定会から毎年行われるようになり身近なものとなってきたと感じたからです。ちなみに、現在、全国で145名(北海道で34名)程にもなっています。
これから
今まで新人や認定会に臨む人のそば打ち指導に関わりましたが何かを得て喜んでもられるとやりがいを感じ嬉しいです。技量・力量不足で的確で簡潔な指導とはなかなか至りませんがこれからもみんなと一緒に学んで行こうと思います。
また、「同じ粉で同じ様に打ったつもりのそばなのに、Aさんの打ったそばはとても美味しくて全然違うのよ」とまま聞くことがあります。私もそんな美味しいそばを打てる様にもう少し頑張って行こうかと思っています。
※ 皆さんからの寄稿をお待ちしています。テーマは問いません。
新型コロナウイルスの影響で、私たちの日常が大きく様変わりしています。新型コロナウイルスの特効薬やワクチンが普及しない限り、この非日常的なライフスタイルが続くと思います。当会の連絡手段として“LINE”を活用してます。現在57会員が参加しています。スマホ、パソコンをお持ちで、まだ参加されていない方は、役員までご一報ください。
この新型コロナウイルスを分岐点に新しい日常が創られていくのかと感じております。いずれにしても早く皆が一堂に会してワイワイとそば打ちをしたいものです。
それでは会報を休刊していた間の出来事について紹介します。
〇 平成2年度総会
提案された議案について慎重に審議いただき全て原案通り承認されました。
新年度の役員は次の通りです。
会長:藤田宜且
副会長:佐々木六郎、後藤篤雄
事務局長;塚越智
総務部長:小林国雄
教務部長:吉岡鉄史郎
事業部長:志摩辰也
広報部長:小椋修次
蕎道塾長:後藤篤雄
〇 段位認定会
当会主管の3月に開催を予定していた3段位の認定会(令和元年度としての認定会)は、令和3年3月に令和元年度認定会として開催を予定しております。
初・二段位(4月開催予定)は、コロナ禍の終息が見えぬことから、今年度は中止としました。
〇「手打ちそば処 いしかりそば工房開設
当同好会のイベントのそば打ち及びそば道場として「遊秀庵
を利用させていただいておりましたが、横山さんのご逝去により利用をご遠慮することにしました。
このままでは、当会のイベント(公民館まつり、市民文化祭等)でのそば打ち(製麺)ができなくなることから、
打ち場について役員会で検討していました。
当会の上田さんのそば店“かってまま”が閉店したことからそこを新たなそば道場として借りることにしました。
名称を「手打ちそば処 いしかりそば工房」、これからは常設の拠点とし手打ちそばの技術向上・普及、仲間づくりや
地域づくりなどに役立てたいと考えていますので、ご利用をお願いします。
利用としては
①全麺協そば道場(手打ちそば教室)
②店舗
③イベントのそば打ち
④自主練習
⑤会員の交流&会員のそば会の場
として考えております。
利用にあたっては
①申し込み
事業部長の志摩辰也さんへ
②利用料
・ 個人(1~4人)
300円/日・人。
ガスを使用する場合は、500円/日。
※ 4人でそばを打ち+食事(ガス使用)
300円×4人+500円=1,700円
・ 団体(5人以上)
300円/日・人。ガス使用料無料。
③注意事項
・ 駐車場は4~5台まで。
・ 照明、ガス、戸締りは必ず確認。
・ 冬季は水道の水抜き などです。
〇 令和2年度イベント
幌加内そば祭り、石狩市民文化祭をはじめ、町内会などからの依頼により開催していました各種イベントは、
新型コロナウイルスの対応からすべて中止となりました。
しかし、町内会からはお土産そばの注文がありましたら受けることを検討しておりますので、
その時は打ち手を募集しますので、ご協力をお願いします。
なお、「市民そば打ち教室は」全麺協の“withコロナガイド”などに沿いながら実施しております。
〇 例会
8月以降の例会について実施方法を変更します。
これは全麺協のガイドラインと6月、7月の実績を基にしました。
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打ち台:実習室内5台、廊下に3台配置
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受付:朝1回のみ
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フェースシールド:受け付け、粉の計量、初心者等への指導をする場合はフェースシールドを着用することになりましたので、用意してください。なお、会で実費で斡旋します。
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そば道具:練り鉢、延し板、切り板の3点は今までどおり利用可能とします。その他の打ち粉容器、計量カップ、篩、麺棒、刷毛などは各自で用意してください。
なお、練り鉢、延し板、切り板の3点は使用後、会で用意するアルコールで消毒願います。
詳しくは、「8月からの月例会実施方法(8月4日)」をご参照ください。