いしかり手打ちそば同好会

北海道石狩市にて、そばを通じて食文化の普及、そばの効用等の啓蒙、手打ちそば技術、そば料理の研鑽等をしているグループ

会報 いしかり 第111号

2019-06-12 23:57:16 | 会報 いしかり

 

 会報いしかり 

          第111号(令和元年6月8日)

                       いしかり手打ちそば同好会  初版発行:平成20年9月13日

                       〒061-3202 石狩市花川南2条6丁目256 URL:http:blog.goo.ne.jp/it sobo

水を求めて  吉岡鉄史郎

3月より、毎週火曜・木曜に透析患者さんの送迎で斜里町に行っている。送迎といっても病院の送迎バスである。

患者さんは4名。その患者さんから、斜里岳の麓に伏流水が湧き出ている場所があることを聞かされた。

 4月はスタッフの移動が続いたためGWが明けてからと考えていた。

幸いに518日の第3土曜日は何の予定も入っていなかったため行ってみることに。

水を汲む人で結構な賑わいと聞いたので、早朝4時に網走を出発。天候は晴れ。気温も適度にあり、絶好の水汲み日和だ。

オホーツクの海に映る太陽の眩しさにサンバイザーを下ろしながら国道244号線を東進、一路斜里に向かう。

見なれた景色とはいえ、左右に広がる田畑は土の黒と芽吹きの緑が鮮やかさだ。35分ほどで斜里町に入る。

患者さんに教えてもらった道を右折したところで車を停め、ナビに目的地を入れる。来運町役場に設定。来運-らいうん、と呼ぶ。

アイヌ語で死者の沢を意味するライ・クル・ナイ(ray-kur-nay=死ぬ・人の・沢)に由来し、

死者は生者に知恵や恵みを授けると考えていたことからこの地名がついたといわれている。

斜里にはもう一つ山がある。海別岳(うなべつだけ)という、斜里岳を男岳に例えれば女岳だろう。

山頂に真っ白な雪を頂いた冬の二岳は、網走からも素晴らしい姿を見ることができる。

シフトをDレンジに入れ、ゆっくり車を走らせる。ナビにピンポイントの案内は出ないため、

患者さんから言われた「製糖工場」を左折。2kmほど直進。T字路に突き当たる。

あらためて目の前にそびえ立つ斜里岳の大きさ、左右にスーッと伸びている裾野の美しさには目を見張る。

標識が出ている。右「来運の水」、左「そば処 らいうん。躊躇せず右折。道なりに車を進めると左右に

「さけ・ます増殖事業協会 来運ふ化場の建物が並び、その先に、聞いていた「いずみの森公園

が見えてきた。公園の広場には、ワゴン車が1台。広場には木製の鳥居が立っており、その先に人の姿が見え隠れしている。

車を降り、人影のところまで歩いてゆく。斜里岳からの伏流水が豊富に流れ、それを受けるように樋(とい)が置かれ、

樋の底には金属の筒が等間隔に4本抜かれている。目的地だ。ここまで50分。先客は老夫婦。

2時間30分かけて北見から来たという。見ると、焼酎の大型ペットボトルの口いっぱいまで注いでいる。

車に積み込んでいるペットボトルをそれとなく数えてみた。15本。月に1回は汲みにくるという。

「冬でも?、「うん、そう。「水汲みのところは少し斜面になってるけど(冬でも)大丈夫?」、「そこに ・・・

と言われ指差す先には砂箱が立っている。なるほど、冬にでも来る人がいるんだと感心する。

持ってきた9ℓプラ容器3本に詰め、車に乗せて目的は終了。そのあと、水汲み場先の小高い丘にある“来運神社”に参り、

家族の来運、11月に生まれてくる4人目の孫の来運も祈る。マイナスイオンたっぷりの公園を後にし帰途に就く。

T字路の標識にあった「そば処 らいうんまで足を延ばしてみる。車を走らすこと5分。

田畑に囲まれた中に一軒の農家があり、入口に看板が出ていた。内心、不法侵入になるかなと思いつつ家の際まで車を乗り入れる。

人の姿は見えない。時計を見ると午前5時。農家さんは朝が早いので、既に農作業に出ているものと思われた。

こじんまりとしたそば店をあとに、一度は顔を出そうと決め、来た道を網走に向かう。

「来運の水」までは片道46.5km53分の道のりだった。汲んできた水は、当然のこと「そばの水」として使うことになる。

 皆さんからの寄稿をお待ちしています。テーマは問いません。

市民そば打ち教室

 昨年から始まった“市民そば打ち教室”(全麺協認証そば打ち道場事業)、

今年は6月から12月までの毎月第1土曜日(12月は7日、29日)計8回開催します。

「今年の“年越しそば”は自分で打つ」を目標に、安宅孝徳さん、池野功示さん、三田村みさ子さん、

輪島真由美さん、大石照子さん、渋谷洋子さん、井口郁将さんの7名がチャレンジします。

  

 特訓 & 例会

三段位の特訓が始まりました。62日から824日までの12回実施します。2日は原口さんだけでしたが、5人が受験の予定です。

  511日の例会の様子です。

6月から厨房(まかない)の作業を軽減するため、各自タオル一枚提供してください。

ふきん用又は台ふき用として使用します。例会終了後、自分のタオルは持ち帰ります。

※ タオルに名前は必ずお書きください。

 

2019年9月1日までの事業予定

6月23日 例会/役員会  
6月23日   全麺協定時総会 東京都
6月30日 第5回石狩手話フェスタ2019 北コミセン
6月30日   初・二段位認定会 中標津町
7月1日 海外そば打ち体験  
7月6日 市民そば打ち教室②  
7月6日   初・二段位認定会(高校生) 幌加内町
7月6日   全日本素人そば打ち名人大会予選会 長沼町
7月7日   全日本素人そば打ち名人大会予選会 長沼町
7月7日   初・二段位認定会 苫小牧市
7月7日   三段位受験者講習会 幌加内町
7月13日 例会  
7月20日 第43回蕎道塾  
7月28日 例会/役員会  
8月3日 市民そば打ち教室③  
8月3日   五段位認定会学科試験 東京都
8月10日 例会  
8月18日   四段位受験者講習会 北竜町
8月25日 例会/役員会  
8月31日 幌加内町新そば祭り 幌加内町
9月1日 幌加内町新そば祭り 幌加内町

 

 

 

 

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