goo blog サービス終了のお知らせ 

いしかり手打ちそば同好会

北海道石狩市にて、そばを通じて食文化の普及、そばの効用等の啓蒙、手打ちそば技術、そば料理の研鑽等をしているグループ

会報いしかり 第98号 

2018-03-28 10:27:00 | 会報 いしかり

 会報いしかり 

          第98号(平成30年3月25日)

                        いしかり手打ちそば同好会  初版発行:平成20年9月13日

        コラム           〒061-3202 石狩市花川南2条6丁目256 URL:http:blog.goo.ne.jp/it sobo

 Монгол Улс Ⅲ 

 

(モンゴル語キリル文字「モンゴル国」。「モンゴル」は民族名で、「オルス/ウルス(Улс)」は「国」を意味する)

                モンゴルそば祭り

 

そば祭りに至ったいきさつは、朝青龍がモンゴルでそば栽培をしたく、幌加内町のそば祭りなどを訪問し、

蕎麦農家の田丸氏と面識を持ったことによります。

 

 

田丸氏は、朝青龍の計画する蕎麦作付けは日本国内の蕎麦農家にとって驚異を感じたという。

そこでモンゴル国内に蕎麦消費してもらうため、そばのおいしい食べ方を普及させるために今回の

そば祭りの実施という事になった。また、朝青龍もモンゴルの平均寿命68歳を伸ばすためにも、

そばが有効であることから思惑が一致した。

 

 

当初北海道のそば打ち仲間が実施する予定でありましたが、全麺協本部が国際親善事業

「モンゴルとの国交正常化45周年記念行事」銘打って本部主催行事となりました。

主催者は朝青龍の会社と全麺協で共催し、モンゴル政府や日本政府の機関の協力をいただき行われました。

 

そば祭りは二日間にわたり朝青龍のレストランで開催されました。初日は政府・財界関係者など招待客200名、

二日目は一般客1,200名の参加客で賑わいました。お客様には日本式のそばつゆの「かけそば

 

にかき揚げをのせてのものと、モンゴル式の肉汁のつゆがありましたが、

お客様の反応としては日本のそば(つゆ)はおいしいとの評判でした。

なお、モンゴル人は冷たいものを口にしないため、「もりそばではなく「かけそばにしました。

 

 

割り箸を用意しましたがモンゴルの肉料理もメニューにあったので、

箸とフォークが合体したプラスチック製のものも用意されていました。

なお、モンゴル人は箸の使い方が上手です。

 

 

招待客は日本にゆかりを持っている方が多く、かつて日本に留学していた方、

ウランバートルの日本語の語学を専攻した大学卒業者、日本に関係した企業、教育関係者の方がいました。

一部の方はフェイスブックでの友達誘いで参加された方もいました。

 吉田氏とデモ打ち

 私は招待者との交流を積極的に行いました。その中では「モンゴルの食習慣を変えていきたい

 

との意見が多く、「子供の食育としての蕎麦に注目している

 

、「粉を手に入れたい」という方の声も多くありました。

など日本食についての関心を強く持っていることが分かりました。

 

 

現地の若者と交流ができました。意見交換では、モンゴルを知るうえで勉強になりました。

また、日本の素晴らしさも再認識したところです。

 

 

地下の厨房で一日、ゆで・天ぷら揚げ・盛り付けなどの担務された方は、

イベントでの交流の様子も分からないまま黙々と作業です。私は二日目に天ぷら揚げを志願して、

かき揚げを札幌手打ちそば同好会の赤松氏と組んで600個作りました。厨房の中は39℃の暑い中での作業でした。

 

 

オープンセレモニー後、そば打ちのデモンストレーションをさせていただきました。

のし棒など立派な道具を使用でき、提供してくれた全麺協会員の皆さんに感謝です。

なお、この道具類はモンゴルに提供で置いてきました。そば打ち普及に使ってくれることを望む次第です。

 厨房でかき揚げづくり

              ■ エピソード

 

ウランバートル空港での出来事です。日本から手荷物として持ち込んだイベント用のそば粉80㎏、

小麦粉について税関で受け取ることが出来きませんでした。しかし、明朝に受け取れました。

これには政府間交渉で解決したと聞いて、すごいと感じました。

 

そば祭りの初日は5段取得者10人によるデモンストレーションを5人ずつ2回行う予定でいました。

しかし、急遽、鵜飼先生が自分と両側に女性4名でのデモ打ちにすると申し出て変更になりました。

自分は2回目の5人中の一人としてデモ打ちをしましたが、他の5人の予定者の出番がありませんでした。

 二日目はかき揚げを自分と赤松氏で担当させていただき、

鵜飼氏や唐橋氏に合格点をつけていただきました。          (了)

                

 

                                        事 業 報 告

           ■225日(日)平成30年度総会&例会                                                   

         

                                      ■ 33日(土)~4日(日)石狩公民館まつり

     

  4月、5月の当番

4月:作業班は3班、受付&まかない打ちは4班

5月:作業班は4班、受付&まかない打ちは1班

 ○ 初段位・二段位認定会

 

   428日(土)に開催しますので、全員にお手伝いをお願いします。

  なお、前日27日は会場作りをしますので、こちらもお手伝いをお願します。

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

会報いしかり 第97号 

2018-03-06 10:41:58 | 会報 いしかり

 会報いしかり 

             第97号(平成30年2月24日)

                                いしかり手打ちそば同好会  初版発行:平成20年9月13日

        コラム                   〒061-3202 石狩市花川南2条6丁目256 URL:http:blog.goo.ne.jp/it sobo

 

 

 

Монгол Улс Ⅱ 

 

(モンゴル語キリル文字「モンゴル国」。「モンゴル」は民族名で、「オルス/ウルス(Улс)」は「国」を意味する)

 

 モンゴルという国

 

(2)食事・飲み物

 

ウランバートルに住む人や若者については米やパン食で野菜もあり、日本にいるのとそう変わりはない。

しかし、肉を食べる習慣は日本よりはるかに多く、魚は淡水魚があるものの極めて少ない。

 

モンゴルの遊牧民は肉しか食べない時代があり、地方では今でもその風習が残っているそうで、

老人に野菜を出すと「草は家畜が食べるもので、それを俺に食べれというのか」と怒られるとか。

 

お酒はビールが多く、元横綱“朝青龍”の会社でも地ビールを作っている。

ほかにロシアの影響からかウオッカが飲まれている。

また、お年寄りがいる家庭ではあとで出てくる「馬乳酒」が各家庭で作られている。

カルピスや日本では懐かしい「ファンタ」の大きな看板も見られた。

 

水道水はやや緑がかっており、飲用はできない。ミネラルウォーター500mlが日本円で1本25円程度。

ホテルなどのレストランには給水器がある。ウランバートルの街近くに川が流れており、それが水道水の水源になっている。

帰路の飛行機内から見ると、川は流れる先が無く、途中の湿原で川が消えていた。

 

(3)交通事情

 

 交通事情はあまり良くない。急激に発展してきている街なのでインフラが追い付いていない。

公共交通機関が発達していないので町の中は車であふれており、渋滞はいたるところで発生していた。

 

車がないと生活できないから車は多い。その中でも7割は日本車である。

さらに日本車の内7割はトヨタ車でそのほとんどはプリウスである。右ハンドルは中古輸入車である。

新車は左ハンドルだが少ない。軽自動車は見なかった。

 

モンゴルは鉱物資源で近年発展しているが、自動車の燃料となるガソリン類は輸入に頼っているので価格は高い。

よって燃費が良い日本車が乗られているわけである。

ガソリンは日本円で1リットル115円くらいで国民所得水準からいうと高価である。 

タクシーは許可制でなく誰でもできる。車種はプリウスがほとんどである(プリウスを見たらタクシーと思え)。

行灯のついたタクシーは少数で大多数は白タクみたいなものである。

通訳からは、白タクには怪しげなものもいるから利用しない方が良いとの忠告があった。

(4) 気 候

国の緯度的には日本と同じだが、大陸的気候で砂漠的である。6~8月は温暖で過ごしやすい。

日中は30℃くらいまで上がるが夜間は冷える。モンゴルの遊牧観光時期である。

10月になると冬の始まりで、我々が行った時も朝は氷点下2℃で雪の日もあった。そして乾燥が著しい。

冬は最大30㎝程度の積雪になる。気温はマイナス30℃以下になる。

冬は日本に影響が大きい冷涼乾燥の大陸性高気圧の中心はこの地である。

(5) モンゴル人民の生き方

 遊牧民族という事で生活レベルの低さしか考えられなかったが、

話を聞くと「遊牧」こそ生きる上での原点であり最高の幸せとの意外な考えであった。

物の豊かさより心の豊かさを考えさせられた。ウランバートルのような都会に住んでいる人でも、

夏休みにはゲルを車に積んで大草原の生活をするそうである。

学校も6~8月の3ヵ月は休みで草原生活に戻るという事である。

 ウランバートルの市内でも郊外に行くとゲル生活が見られる。住宅の庭にゲル生活をしている方がいる。

(6) 遊 牧

放牧地は柵などもなく、放牧されている馬・牛・羊などは自由に移動している。

国道など車が多いところも車の合間をぬって横断している。その状況でも車は徐行すらしない。

放牧地に所有権などはなく、どこでも自由に移動できる。しかし、大体長年の経験で決まっているようである。

ゲルの中にはほとんどの電化製品がある。テレビ・冷蔵庫・洗濯機など。またパソコンがあるにはびっくり。

ゲルにはトイレや風呂はない。冷涼乾燥地だからトイレは外での垂れ流し、風呂の習慣はない。

ウランバートルは下水道も完備で、トイレットペーパーも流せる。なお、紙は硬くごわごわであった。

(7) 観 光

モンゴル航空の成田~ウランバートル間は一日おきの運航で、料金は往復で季節によっても違うが

10月時点で6万円位(夏季は高い)。機内食はおいしく、特に成田発の便はおいしい。

モンゴル観光は夏場の遊牧体験で、ゲル生活と乗馬になり宿泊先を移動する体験型観光である。

モンゴル観光で民族舞踊のコンサート会場を訪れた。

モンゴル民族舞踊での民謡はホーミー(喉歌、喉から発せられる笛のような声の歌唱法)には圧倒された。

踊りの女性は大変美人ぞろいである。また、おどけた面をつけた老人風の芸だが、伝統芸能のようだ。

馬や剣を使った男性の踊りも見応えがあった。

チンギスハーン像を見にウランバートルから50㎞位の有名観光地を訪問した。

途中の街には有名な力士の出身地というが名前を聞き損ねた。この道中で、

我々のマイクロバスが停車するとすかさず住民が寄って来て籠に入った木の実や果樹の実を買ってくださいと

車の窓に接近してきた。

この道中の道路には各所で関所のような料金所があった。これは各町が通行税を徴収しているとのこと。

地元車両以外は通行税が掛かるようでナンバープレートの地区名で判断している。

これは高速道路でもない一般道の出来事である。

 今 回 の ツ ア ー

 今回のツアーには添乗員がつかず、主催者である全麺協の女性役員がその役を務めてくれた。

身内なのでコミュニケーションがスムースで良かった。

 モンゴルの食事の時間的な感覚がずれていて調子が狂う。昼食は13時から夕食は20時からなので町の中では

夜遅くまで飲食店がにぎやかである。

ホテルに帰るともう遅くなっているのでゆっくりする時間はなかった。

スケジュールが込んでいて自由時間があまりとれなかった。

よって、ウランバートルの一般市民の普段の様子をもっと観察したかった。たとえば、

グループ単位で市内を散歩や、市場やスーパーなで庶民生活を見たかった。

ホテルは立派で部屋も個室ですごく広く寂しい位だから快適であった。

日本でいえばツインルームで一泊6,000円位とのこと。安い。

ウランバートルでは6~7人のグループに現地の通訳の方がついてくれた。通訳の方は朝青龍の会社の社員である。

私たちのグループにはエンへさんという方で、日本で琉球大学の医学部を出て、医師と薬剤師の両方の免許を持っている方である。

彼は朝青龍に引き抜かれ朝青龍の会社の医薬品販売の会社の専務をしている。

彼の奥さんも通訳に来てくれていて彼女も朝青龍のプラセンタの製造販売会社での責任者で、日本留学経験があった。

通訳のエンへさんから毎日、モンゴルの「馬乳酒」を持参していただき朝晩飲んでいた。

おばあちゃんが作っているとのことで、各家庭で味が違うそうだ。ちなみにお腹をこわす恐れがあると皆さん遠慮していたが、

自分は毎日おいしく飲みました。後日知ったことだが日本のカルピスの原型だという事である。

馬の乳を牛の皮で作った容器に入れ混ぜ、1~2日でできるが10月に入ると気温が下がり醗酵できないことから

これが今年最後ということでした。なお、馬乳酒を造っている企業はなく販売もされていない。

モンゴル滞在中全くお金はかからず、お土産代の1万円(約21万ツグルグ)のみで済んだ。

博物館や美術館にもまたコンサートホールにも行ったが、日本では制限される写真撮影がお金を払うことで可能であった。

コンサートホールは1,000円、美術館・博物館は500円程度でした。

モンゴルではビールが良く出されて飲んだ。国産の5種類のビールを飲んだが、○○ライトがおいしかった。瓶の大きさは350 mlだ。

ワインやウオッカも飲むがウオッカはロシア、ワインはフランス製でした。

我々が宿泊したフラワーホテルは日本のスシローと現地法人が設立したホテルである。

日本語がOKで部屋はスタンダードであったが、ツインで日本では考えられない広さでした。これで一泊6,000円位とは安い。

 元横綱“朝青龍

朝青龍は、日本で得た莫大な財産を母国のために貢献するべくいろいろな事業に参画している。

朝青龍の銀行もあり、我々も両替をした。日本で見た朝青龍とは全くイメージが違い、

温厚で気さくな人物で我々の話にも応じるなど近く感じた。

日本から来たお客様という事で終始、大変ご機嫌であった。帰国前夜、朝青龍主催の夕食会が盛大に行われた。

すごいご馳走と、モンゴル舞踊、そして特別な飲み物(朝青龍がロシアに作らせた横綱yokozuna)や

子羊の丸焼き(お腹に岩塩と焼き石を詰めた最高のもてなし)が出され朝青龍もご機嫌でトークしていた。

お土産に大統領府のお酒、カシミヤのマフラー、モンゴルと日本の国交正常化45周年で発刊したモンゴルの歴史の本、

岩塩などが紙バッグに入っていた。

朝青龍は現在全くお酒を口にしていない。横綱時代のフィリピン巡業で同僚のモンゴル出身力士と一晩に15升のお酒を飲み、

次の日の行事で大失態を起こしたのを反省し、それからはお酒を断つこととしたらしい。50歳までは口にしないと誓っている。

(次号はいよいよ「モンゴルそばまつり」)

 

 120日(土)蕎道塾(シフォンケーキ他)

 

 1月21日(日)サッポロさとらんど

 

 2月3日(土)初・二段位特訓が始まる

 

 3月、4月の当番

3月:作業班は2班、受付は3班

4月:作業班は3班、受付は4班

 

 初段位・二段位認定会

428日(土)に開催しますので、全員にお手伝いをお願いします。なお、

前日27日は会場作りをしますので、こちらもお手伝いをお願します。

 

 平成30年5月までの事業予定

 

当会の事業にはお手伝いをお願いします。○は当会の事業

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

会報いしかり 第95号 その2 連絡事項

2017-12-30 18:26:38 | 会報 いしかり

  

 1月、2月の当番

1月:作業班は4班、受付は1班

2月:作業班は1班、受付は2班

 新年会

 1月13日(土)磯金(札幌市中央区南4西2)

 蕎道塾:120日(土)

 新年度会費:1月の例会時に集めます(3,000円)

 釣り銭のないように!

 平成30年3月までの事業予定

当会の事業にはお手伝いをお願いします。

                                                                                  ○印は当会の事業

 

区  分 イベント名 開催地
1月7日 サッポロさとらんど
1月13日 例会/新年会
1月20日 蕎道塾
1月21日 サッポロさとらんど
1月28日 例会
2月4日 サッポロさとらんど
2月10日 例会
2月18日 サッポロさとらんど
2月25日 例会/総会
3月3日 石狩市公民館まつり
3月4日 石狩市公民館まつり
サッポロさとらんど
3月10日 例会
3月18日 サッポロさとらんど
3月25日 例会

今年3月からリニューアルした「会報いしかり」をご高覧いただきましてありがとうございます。

よりよい会報にしたいと考えておりますので、ご意見をお願いします。また、コラムなどにご寄稿もよろしくお願いします。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

会報いしかり 第95号 

2017-12-30 06:54:52 | 会報 いしかり

 会報いしかり 

             第95号(平成29年12月24日)

                                いしかり手打ちそば同好会  初版発行:平成20年9月13日

        コラム                   〒061-3202 石狩市花川南2条6丁目256 URL:http:blog.goo.ne.jp/it sobo

               そば処 “よし田  吉田  吉田屋” 

    分いしかり札幌星置そば道場代表 “吉田 勝” さんからご寄稿いただきました。皆さんからの寄稿をお待ちしております。

 

日本海の小さな町に育ったこともあって、吉田という姓は同学年でせいぜい2名ぐらいと記憶している。

著名人でも政治家の吉田茂、幕末の思想家吉田松陰、プロ野球阪神タイガーズの吉田義男遊撃手程度の記憶しかない。

 

しかし、最近吉田の姓がなぜか多く見られる。芸能界を見ても吉田羊、吉田鋼太郎、歌手の吉田拓郎、スポーツ界ではレスリングの吉田佐保里、プロ野球日本ハムの吉田侑樹投手、オリックスにも吉田投手がいますよね。テレビ番組の「日本人のおなまえっ」の日本人の名字ランキングでは堂々の11位、当会にも私のほかにも2名いますからうなずけます。

 

そば屋さんも「吉田」を屋号に使っているお店が結構あります。有名なところでは東京銀座7丁目の「そば所よし田」、日本橋の「日本ばし 吉田」、千代田区一番町の「一番町吉田」、京浜急行立会川駅の「吉田家」等々。

 

食味評論家の多田鉄之助著書の「日本の味名著選集(蕎麦)」によると「吉田」の屋号を用いている店は戦前高級店であり、特に銀座の吉田、日本橋の吉田(日本ばし吉田とは違うようだ)、浜町の吉田(現在は廃業)の三軒は有名であったと掲載されている。
経営者の名前が「吉田」だから屋号を「吉田」、「よし田」と付けた訳ではないようで「吉田」の起源についはて経営者自体もあまり知らないようです。

                                             

 

では、屋号の由来はとなると全麺協の「そば打ち教本」のそば切りの歴史とそば文化の中で夜鷹とは、夜間に道端で客の袖を引いた娼婦のことと記しされ、俗謡に「京で辻君、大坂で総嫁、江戸の夜鷹は吉田町」というのがある。
子供の頃、夜に外出するものなら意味は違うが明治生まれの母に「この夜鷹」と言われたことが薄らと覚えている。

 

では、吉田町というのが、どこかとなると「本所の吉田町」のことを指しているようです。現町名では蔵前橋通り、墨田区石原町4丁目付近で、地図上では両国国技館の北東方面になります。

 

江戸の夜そば売りが「夜鷹そば」と呼ばれた理由については、本所吉田町に夜鷹が多く住む街だったようで、その客に夜鷹が多かったとか、夜鷹の値段の10文がそばの値段と同じだったからなど諸説がある(そば打ち教本)。
すなわち、夜鷹が多く愛用したそば屋が吉田町にあった。そこにあった「そば屋」が吉田の屋号の起りであったと思われる。戦前の店は皆高級店であったようですが、今の吉田の屋号店は、江戸時代の「そば屋」とはあまり縁のない店のようです(蕎麦漫筆)。ちなみに「一番町吉田」の店主の名字は吉田さんでした。

 

最近は旅行に行く機会もあまりありませんが、銀座三越前の「日本ばし吉田」、板橋区小豆沢の「季節料理 手打蕎麦よし田」、朝7時から営業の立ち喰いそば、西新橋の「そば処大吉田」、同じく日本橋本町の「そばよし」など、屋号「吉田」巡りの機会があれば又は訪ねてみたい。

蛇足ですが、むかしはその特産物の産地名を物の代名詞として使っていたようですが、新幹線「ひかり」の名称も「光のようなスピードで走る。夢の超特急」という意味と思われますが、実は開発に携わった旧国鉄の鉄道技術研究所(現在のJR総研)の所在地である、東京都国分寺市光町(ひかりちょう)が由来とも聞いています(鉄道ファン情報)。

  事 業 報 告   

 1125日(土)石狩市紅葉山町内会

 123日(日)サッポロさとらんど

 

 コラムⅡ 

           コラム2本目です。“及川朋子” さんからご寄稿いただきました

             発足時の思い出と共に       及川朋子

いものですね。もう15年がたちました。23名の会員と共に札幌手打ちそ

ば愛好会石狩支部として発足したときには、会がこんなに大きくなるとは、想像

もできませんでした。

 

 第1回目の例会は、札幌手打ちそばの会の方のデモ打ちを見た後、参加者が

そばを打ち、昼食にデモ打ちのそばを食すというスタイルは、ずっと今も変わりな

く続いています。

でも、今でもよく覚えているこ事があります。人数が全員参加しても今の半分くら

いなのに、後片付けも終わり、家に帰り着いたのは、夕方だったことです。

 

 そして、私たち会員は、同じ石狩だから少しは楽でしたが、札幌の指導してく

ださった方々は、本当に大変だったと思います。雪の多い冬の時も毎月休みなし

で、私たちの為に公民館まで通ってくれました。様々な方々に助けてもらいなが

ら今の「いしかり手打ちそば同好会」の大盛況があることを実感しています。

 

 また発足当時から、町内会、学校、福祉関係の施設などへ出かけて、そば教室

を開いたり、ボランティアで出かけて蕎麦を食べてもらったりと、行く先々で皆

さんに喜んでもらうことが、いつしか私の生きがいになっています。

きっと、皆さんもそんな気持ちをお持ちなのではないでしょうか。

 

又、地方の親戚、友人へと手打ち蕎麦を時々送っています。今ではハムなどの贈

答品よりも、未だに細い太いのある私の手打ち蕎麦を喜んでくれていて、本当に

うれしい限りです。

 いつまで出来るかわかりませんが、会へ誘ってくれた前会長の佐藤昭さんに感

謝申し上げると共に、仲間の皆さんに「これからも、どうぞよろしくお願いたします」

の言葉で終わりにします。

 

 お 知 ら せ 

 1月、2月の当番

1月:作業班は4班、受付は1班

2月:作業班は1班、受付は2班

 新年会:1月13日(土)磯金(札幌市中央区南4西2)

 蕎道塾:120日(土)

 新年度会費:1月の例会時に集めます(3,000円)

 釣り銭のないように!

 平成30年3月までの事業予定

当会の事業にはお手伝いをお願いします。○は当会の事業

今年3月からリニューアルした「会報いしかり」をご高覧いただきましてありがとうございます。

よりよい会報にしたいと考えておりますので、ご意見をお願いします。

また、コラムなどにご寄稿もよろしくお願いします。



        

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

会報いしかり 第94号(PC版) 

2017-12-04 11:20:51 | 会報 いしかり

      会報いしかり 

             第94号(平成29年11月26日)

                                いしかり手打ちそば同好会  初版発行:平成20年9月13日

        コラム                   〒061-3202 石狩市花川南2条6丁目256 URL:http:blog.goo.ne.jp/it sobo

               そば希聞 “音威子府紀行”          

平成2996日(金)早朝5時。網走の夜も白々と明け始めた頃、今日の目的地である音威子府村咲来(さっくる)に向け車を出す。

咲来には、昨年から季節々でお世話になっているそば農家・加藤農園がある。

加藤さんを知ったのは、前職の就活の途中で目にした「幻の咲来そば・杉や」という幟(のぼり)を立てているそば屋さん。

店舗は、北大の通りを麻布に向かう北30条西5丁目ビルの1階。一度通り過ぎてしまったため慌ててUターンし確認。

その日は仕事に戻る。翌々日の日曜日11時、改めて店舗の前に立つ。暖簾と幟が出ていたので、押し分け中に。

“いらっしゃ~い”の掛け声とともに厨房から店長が顔を出す。若い。345才くらいだろうか。

   店自体はこじんまりとしてそれほど広くない。

-ブルが2卓と椅子席が4つ。客は、まだ居ない。そば粉を分けてもらえるだろうかと、聞いてみる。

すると、一つ返事で“ああ、いいよ。カウンターの上に載っているから、そっから好きなだけどうぞ”。

見ると500g分包で5袋、丁寧に山積みしてある。じゃあ、1㎏といって2袋を手に取り、代金を支払う。

それを機に数回訪れ、1㎏ずつ購入。ある日、ある質問をしてみた。

そば包装のラベルに「村にあるものをネップエイド」と印刷されていることについてだ。

言い遅れたが、店主の名は杉谷さん。

曰く、友人が音威子府村咲来でそば農家(加藤農園)をやっている縁で始めたとのこと。

ラベルには生産者の名前も書かれており、ネットで検索し数日後電話を入れる。

幾度となく遣り取りをしているうちに、直送してくれることになった。加藤さんとの交流がLINEで始まった。

顔が見えないままのお付き合いは、私自身好まないところでもあり、時期は未定としながらも、

挨拶に伺いたい旨のLINEを入れる。快諾。訪問日を気にしながら日を重ねるうち、

私自身にも環境の変化があり延び々になっていた。遅くなったが天気予報をにらみながら、今日に至った。

オホーツクの秋は早い。車窓から見る景色は、右に目をやれば紅葉が濃く色づき、

左を見ればオホーツクの海は静かに凪いでいる。海面は仲秋の日差しを映し、

まばゆいばかりに輝きを放っている。朝も早いせいか、行き交う車もまばら。

走ること1時間。サロマ湖に朝日が昇ってきた。島との陰影が実に美しい。思わず感嘆。

車を道路の端に止め、携帯に収める。   サロマ湖に朝日が昇る

国道238号をひたすら北上。途中、道の駅「愛ランド湧別」で小休止。小用も終え、

ふと見た先に大きな観覧車がある。遊園地が併設されているのだ。明日からの3連休、

家族連れで賑わうだろうこの遊園地も、今は静かにその時を待っている。

再びアクセルを踏み込み、興部に向かう。300m手前の標識を確認しながら、信号を左折。

国道40号に入る。今回のこの旅は、NAVIに頼ることなく地図を片手に走ろうと決めていた。

名寄に入ると一転して天候が怪しくなってきた。「名寄美深道(通行無料)」を更に北上。

「美深北IC」で下り、国道48号から最終目的地の「音威子府」に。走ること15分。

「咲来」の地名表示が見えてきた。加藤さんに電話。“最初の信号を左折。

踏切を越えた一つ目の角に「消防会館」があるのでその向かい”。

指示されたとおりに、車を走らす。“最初の信号”までは、結構な距離だ。

大きな倉庫が1棟建っている。倉庫は周りを威圧するようなデカさ。

建屋は三階の建物に匹敵するような高さだ。駐車場も広い。大型トラクターが3台と小型のトラクターが1台、

整然と並んでいる。車を倉庫の際に停めたところで、加藤さんがニコニコしながら近づいてきた。

車を降りた途端に寒気に包まれる。寒いと感じながら握手を交わし、倉庫の中に。

小柄な男性が一人、機械周りの掃除をしていた。

2年後を目途に、音威子府に飲食店を開く予定で手伝ってくれているとのこと。紹介を受ける。

小熊さんと言い、年齢は31歳。比較的小柄な人だ。挨拶の態度、受け答えの物腰はしっかりしている。

商売をしてもきっと成功するだろう。

入って、左に玄ソバ乾燥機が5台。水分を15%前後に調整することで、加水率や風味が変わるとの説明を受ける

。正面には、石臼が3台。右には作業用倉庫が我が物顔に幅を利かせている。

倉庫の中の倉庫。そして、作業用倉庫の隣には冷蔵庫。

更に右に目を移すと、スノコを敷いた上に、今年度産の玄そばがうず高く積まれている。

                               玄ソバ乾燥機

そば畑は倉庫から離れたところにあり、栽培面積は130町(=130ha)。

今年は昨年に引き続いて天候に恵まれず、まだ収穫を終われないでいるのが3割近くあり午前11時には畑に出掛けるという。

一昨年までは、他の地域が天候に恵まれなくても、音威子府だけは恵まれたのにどうしたのかと嘆く。

加藤直樹さん。出身は福岡県。東京で、音楽の先生をしていた奥様と知り合い、雪を見たさに音威子府に来たという。

暫くして、奥様のお父様が病に倒れ逝去。そば農家を継ぐことに。気が付けば5年が経っていたと笑顔で話す。

日焼けした、いい笑顔である。播種から栽培、収穫まで一人でやっているので大変だが、

ウチのそばを待っていてくれる人が居るから頑張れる。私も、そのうちの一人だ。

刈り入れに出る時間が迫って来たため、最後に一つだけ聞いて失礼することにする。

「ねっぷえいど」ってなんですか。ねっぷ、は語呂から言って分かるでしょう。

えいど、はAID。つまり、バンドエイドのエイドと同じで、援助とか助けるということで、

音威子府の村おこしという意味ですと教えてくれる。その他、数人の仲間とバンドを組んで(奥様と杉谷さんもメンバーの一員)、

音威子府村祭りで演奏する活動も行っているそうだ。兎に角、音威子府のために一所懸命頑張っている人、

という印象が強く窺い知れる。                   

                              バンドの仲間。左の女性が奥様                  

来年の再訪を勝手に約束して、国道40号を旭川へ向けて走り出す。

音威子府を覆っていた鈍色の雲も、士別に入った頃から回復しはじめ、

比布に入る頃には北国の秋特有の真っ青な空が広がっていた。

そして、トンネルを抜けた時、いきなり視界に入ってきたのは山頂に真っ白な雪を冠した大雪山連峰。

青い空と白い雪のコントラストは、息をのむほどに美しい。その姿に沿道に車を寄せ、見入る人も。

旭川から美唄までは、国道12号を南下。背中に張りを感じたため、美唄からは道央自動車道を使って我が家に。

到着は午後5時ジャスト。網走を出て12時間の長旅だったが、適当に休憩を取りながら走ってきたので、

凄く疲れたという感じはない。
 It was the most fulfilling day

 

   事 業 報 告  事 業 報 告  

 1028

2017年度全麺協段位認定会“合格者祝賀会”

 

 1029日、115日、19

サッポロさとらんどそば打ち教室

              

    お 知 ら せ

  ○ 12月、1月の当番

  12月:作業班は3班、受付は4班

    1月:作業班は4班、受付は1班

 

  ○ 事業部から

  「麻生こども太鼓クラブそば打ち教室」が12 月17日に変わりました。

   当日は“サッポロさとらんど”もありますので、人手が足りません。ご協力お願いします。

    平成30年2月までの事業予定

  当会の事業にはお手伝いをお願いします。

 

○は当会の事業

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

会報 いしかり 第94号

2017-11-28 22:45:23 | 会報 いしかり

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

例会 11月度  11/26

2017-11-27 10:19:39 | 会報 いしかり

      

   今日の聖地~ん・・・ン 1ケ月後はクリスマスも終わっている・・・早いなぁ??

  

ん~列の後方のでかい方・・・帰ってきた!  口の閉じ方が今一不自然・・・どうした?     会場当番は1班 只今準備中

  

今日の当番は1班宜しくお願い致します      本日の見学者をご紹介いたします     今年の幌加内で3段位を頂きましたさらに~

 

オ~ッ帰ってきた 超嬉しい          気づいていない皆さん 私は帰ってきました~聞いてるか~い

  

今日のメニューは「鶏ごぼうそば」だって    今日のまかない責任者Mr.サトランド     Mr.兄貴~相変わらず姿勢がイイスッネ

  

でたぁ~親鶏・・・ダシ出るぞ~         な‥何してんの?水!あふれるでしょう     お爺ちゃん達の背中の文字が可愛そう

  

~エ~ッ なにでだしをコシているの?      そうでしょ~やり直しですね~      大丈夫かなぁ?私は食べれれば良いのですが・・・

  

兄貴!上手ですね・・・「シー・・」     分かっている~顧問の前では静かに・・・      わかってる・・・静かに見ててね~

  

マスクを付けた・・・会話はスマホで・・・     写真のタイトルは「女の背中」~     会長はトントン打ちの練りに入りましたね

  

教務部長~早速新人の指導ですね            ~イイッスネ~            ネギの水の切り方教えて頂きました

  

更科打ちですね・・・ゆず・・・教わりたいですね   見てても皆の口には入らないよ     ゴボウの水の切り方教えて頂きました

  

誰か私を見て・・・る 分かるけど・・・    「遠くから見ているだけでいい・・・」     ・・・そおっとしてほしいの~

  

トントン打ち麺棒の使い方だけど・・・     よしゃ~打つぞトントン打ち   もう少しでトントンが始まりますね(良いと思います)

  

先ずは一杯目~ゆっくり座ってね~         鶏ごぼうそばの完成です        どうしました?食べるかどうか悩んでいますか?

  

ん~美味い~ゴボウとそばのコラボレーション     私は漬物をのっけて最高に満足~       う・ま・い これから打つから~

  

深みのあるそばを打つぞ~             俺さぁ~おかわりしようと思うだよね・・・   ねぇ~腰がくねくねしてるよ~

    

    まさしくいしかり手打ちそば同好会って感じかなぁ~         福さん何をしてんの?やっぱりなにか変・・・

  

へへへ~おかわりしたもんねぇ~      2杯目と3杯目をワンドンブリに合算しました~   ・・・残った~鶏~どうする・・・?

                  

              多分・・・笑っていますよね・・・次回はマスクなしで・・・ね

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

会報 いしかり 第93号

2017-10-24 08:01:41 | 会報 いしかり

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

会報 いしかり 第92号

2017-09-26 10:12:10 | 会報 いしかり

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

会報 いしかり 第91号

2017-08-30 23:04:18 | 会報 いしかり

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

会報 いしかり 第90号

2017-07-25 11:11:31 | 会報 いしかり

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

第89号 会報いしかり 

2017-06-29 11:12:02 | 会報 いしかり

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

第88号 会報いしかり

2017-05-30 22:24:56 | 会報 いしかり

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

第87号 会報いしかり

2017-04-24 22:24:02 | 会報 いしかり

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

第86号 会報いしかり  

2017-04-22 23:01:01 | 会報 いしかり

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする