私が丹頂鶴を見たのは一度きりで、ある日本画家が自分の自宅兼工房の庭で飼っていた丹頂鶴であった。どういう手蔓で手に入れたのか、飼う許可を取っているのかも不思議だったし、画家というのは随分と変わった人種のようで好きになれなかった。
さてよく見ると、確かに鳥の足はどれも実に細い。特に鶴は細い骨と筋ばかりで筋肉なんかはほとんど見当たらないにも関わらず、器用に物をつかんだりできるから不思議である。ところで、あの細くて長い丹頂の足に、血管なんかあるのだろうか。
雪に残したヤマガラ、シジュウカラの足跡、ひまわりの種
私の句を取り上げて下さったのですね。
有難うございます。
丹頂はホントにこの世のものとは思えない優雅さで私を魅了させました。
このようなお粗末な俳句では丹頂に申し訳ないとおもうのですが、遠方でなかなか再会の機会がありません。
鳥の足はどうしてあんなに細いのだろう、と常々思っていたので、この句に出会ったとき、即座に取り上げるべきだと思ったわけです。
「お粗末な俳句」とは、とんでもない。この句の良さは下五の「思いけり」でしょう。
「足の細さ」を詠った句は沢山あるでしょうが、「思いけり」で閉めくくった句は、少ないと思います。
いづれにしてもこの句によって、鳥の足の骨・筋肉・筋・血管など、CTスキャンした画像まで想像されて、痛快でした。