一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

1845   第251回  7月 岩戸句会  

2017年08月01日 | 岩戸句会

祭りの夜裏で汗するボランティア   清海

白桃の滴る蜜をすすりけり

 

せせらぎでしばし涼まん犬の舌   洋子

初蝉や窯焚き仲間に加わりし

 

炎昼や読経野太き尼導師      豊春 

背の赤子ネムネム眠れ合歓の花

 

姉妹に微妙なる距離遠花火     稱子 

サングラス夏帽子さあ出掛けます

 

空海の修行の窟蝉時雨       炎火

猫二匹小犬一匹跳ねる蚤

  

からころと金魚の浴衣通り過ぎ   海人

夕暮の小川に蚊食鳥群れて

 

葉は眠りおん身は醒めて合歓の花   侠心

狐雨大虹かかる梅雨さ中

 

天上の楽きこえくる合歓の花    薪

夏雲が描く車窓の大画面

 

水をやるトマトの香り湧き出づる  余白

這い出した所で命定まる蝉

 

赤白の糸の眩しき夏の空      美部

遠囃子オヤジ早足子はスマホ

 

誰そ彼の初蜩や窯火燃ゆ      雲水

梔子の白を盗みし女かな 


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