一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

1882   第255回 11月 岩戸句会  

2017年11月29日 | 岩戸句会

野良猫の抜け道示す石蕗の花    豊春 

木枯や波に乗り来る豆腐売

 

片隅に暮らす気安さ石蕗の花    佳津

日の光風の詩聞き掛大根

 

冬茜餃子カリッと焼き上がる    洋子

スーパーに溢るる孤独蜜柑買う

 

寒の凪ひとときにして白波に    海人

武士の儚き夢や枯野原

 

人波に熊手漂い鯛踊る       歩智

かさかさと落葉踏む音活きる音

 

冬ざれや探しもの又探しもの    沙会

沈む日に赤を濃くして冬紅葉  

 

天空に穴の開きたる冬の星     清海

シクラメン去年の株が花盛り   

 

冬の海遥か夕日の落つ早さ     稱子

冬三日月に掛けて下界を眺めたし

  

石蕗の花隣余生の音ひそか     貞次

膝に乗る猫の体温小六月    

 

老木も負けず錦の紅葉かな     貴美

里は霜冨士は肩まで雪化粧   

 

肝心な話も逸れてきりたんぽ    さくら

冬の月めぐみちゃん喚ぶ母強し 

 

金芒はるかなる友思い出す      鞠

立冬のお茶事の着物山写す   

 

蒲団干し叩かれている風邪の神   雲水

寒波来る雪や氷は次の便


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