この句は、全く意味が分からない。
分からないのは、①白とは何のことか?例えば雪の白?それとも、白磁などの焼き物の白?
②どこで切れているか、それとも切れていないのかも、分からない。
「大寒の白 / 鎮まれる休み窯」と詠むのか、「大寒の白鎮まれる / 休み窯」と読むのか?
つまり、鎮まれるのが「白」なのか、「休み窯」なのか?
この句、角川の「第三版俳句歳時記」に載っているのだが、選者は分かっていたのだろうか?
どこも切れていないとして素直に読むと、
「大寒という寒さが最も厳しい今日の日の白が鎮まっている、休み窯であることよ」
チンプンカンプンである。鬼房さん、又は誰か、教えてちょうだい!!
一日中、??思いだしては????
とうとうネットで検索を重ね、作者は佐藤鬼房(オニフサ)岩手の俳人と言うところまで分かりました。
「白」で形容する言葉も検索、そのうちで、窯から推理して「灰」はどうでしょうか?
実際に窯をお近くにご覧になっていて、窯の灰は休んでいる時白く鎮まる感じなのでしょうか?
河井寛次郎の旧宅で古い(休んだままの)窯を覗いたことがありますが、そう言えば白いと言えなくもなかったような、、
今日は575の切れ具合も鑑賞力の内と勉強になりました。そのうえ鬼房という作者と作品を知ることも出来、充実した一日を頂きました。
灰とは、思いつきませんでした。確かに可能性はありますね。
鬼房氏は、俳句における色彩認識があいまいな人だったので、灰色を白と表現したのかもしれませんね。
大寒の白と言えば、第一に雪を想像します。しかし、わざわざ「白」とぼやかすでしょうか?
・・・・遊び心でぼやかすかもしれませんね。
第二に焼き物の白を想像します。白磁、乳白など、様々な釉薬がありますから・・・・
次第に、鬼房氏に遊ばれているような気分になってきました。
「お主、なかなかやるな!」というような楽しい気分です。