一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

597  初夏の旅赤旗を読む老夫婦    炎火

2012年05月28日 | 

(しょかのたび あかはたをよむ ろうふうふ)

 1960年、70年代の安保闘争の全学連、全共闘などが、同じ共産主義とはいえ、日本共産党とは一線を画していたわけだが、中核、核マル、赤軍といった連中は、いつの間にか雲散霧消してしまった。たぶん、その後の彼らのほとんどが日本の経済成長を牽引して、働き蜂となっていったに違いない。そういった安保闘争世代が今続々と引退、退職している。つまり、高度高齢化社会の老人になりつつあるわけだ。

 そんな60余年に及ぶ経済至上主義の社会の中で、反安保・反資本主義の日本共産党だけが、かすかに生き残っている。社会党も社民党として残ってはいるが。しかし、日本共産党の支持率は、せいぜい2~3パーセント前後で推移していて、ついに国を動かす力にはならなかった。

 それどころか、1990年代に入ると、ソビエト連邦や東ヨーロッパの共産主義国が次々と崩壊した。現在の中国も共産主義とは名ばかりで資本主義と変わらない。

北朝鮮やシリアがいい例であるが、どのような主義主張を掲げようが、一旦権力を握った人間達は、必ず自己保身に走り、官僚は腐敗し、国民のことを全く考えなくなる。多少ましではあるが、例えば官僚と東電の癒着を見ても、日本の体質も大して変わらない。

 さて、日本共産党の機関紙「赤旗」を読む老夫婦は、一体何を考え、何を語り合っているのだろうか。彼らの主義主張に反して歩んできた、この物の溢れた偽物臭い豊かな日本に住み、旅をしているのだが・・・・・・・・・

マーガレット (キク科の多年草)


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