一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

433  2011年 11月 岩戸句会

2011年11月29日 | 岩戸句会

 

灰色の路傍に石蕗の一葎       豊春

大根干すラインダンスと一人笑む

 

声揃ふ手拍子揃ふ酉の市       稱子

落葉して一山軽くなりにけり

 

幸せはどこにでもある小春かな    章子

マフラーを背に流して荘年期

 

冬の虹晩年という未来あり      歩智

北風吹くや朝の庭の竹箒

 

朝食はパンとコーヒー新嘗祭     炎火

草紅葉足裏のタコ疼く風呂

 

熱海駅暖か帽子が群れていく     静江 

青いまま銀杏祭りの大都会

 

小春日や油で揚げしパンの耳     洋子

立冬やテーブルクロス新しく

 

在るがまま瘤かかえおり冬の幹    正太

暮早しうたたねあとの渇きかな

 

今日も又同じ布団に足を入れ     遊石

木枯の公園を斜めに過ぎる

 

短日や繰り言のように編目解く    

青鷺の古老佇む文化の日

 

顔は春心は冬の色模様        空白

霜月や虫も野球も鳴き止みて

 

窯焚きの煙昇らせ憂国忌       雲水

攻め窯にコレルリ聞かす冬の山

 


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