一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

434   灰色の路傍に石蕗の一葎    豊春

2011年11月30日 | 

(はいいろの/ろぼうにつわの/ひとむぐら)

 

 この句、「灰色の路傍」という、訳の分からないものを持って来たのが成功している。

 つまり、石垣だろうか、アスファルトだろうか、コンクリートだろうか、時間が夕方だからか、曇天だからか、などと様々な「灰色」に思いを巡らさせ、読者に想像させるからだ。

 

 この曖昧模糊とした「灰色」を、絵画で言えばキャンバスの背景として置き、一葎のツワブキ(石蕗)の黄金色を実にうまく引き立たせた。

 

 


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