今まで生きてきた人生を、「面白かった」と真実言える人は、どのくらいいるだろうか。仏教では、四苦八苦の筆頭が「生老病死」の「生」であり、人は生まれた瞬間から「苦」が始まっている、と言っている。たとえ、どんなに楽しかった人生でも、終わりには老病死という「苦」が待っている。
しかし、大きな金を得、地位を得、名誉を得て人生を楽しんだ人ほど、晩年は苦しいかもしれない。逆に苦労が多く、つらい人生を歩いた人の方が、面白い晩年を過ごすのではないだろうか。
生まれや育ち、その後の貧富や貴賤などに関わらず、どんな人も究極プラマイゼロに違いない。
オトコエシ(男郎花)