一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

663  風鈴の吊り処きく風もなし  歩智

2012年08月04日 | 

(ふうりんの つりどころきく かぜもなし)

 買って来たのだろうか。風鈴を軒先に掛けたいのだが、どこに掛けたらよいかと思案していて、全く風がないから、釘を打つことができない、と嘆いているのだろう。とにかく、風が出るまで待つほかない、ということらしい。

 句会で、この句を見た時、「風鈴の吊り処きく風少し」の方が良いのでは、などと余計なことを言ったが、原句「風もなし」の方が余程良い。

 朝凪か夕凪か解らないが、風のない蒸し暑さに辟易しているのであろうし、風を待望している作者の心持が伝わって来るからだ。

 又、「吊り処」も「きく」も旨い表現だ。

手摺りに作っていた足長の巣が、台風で無くなったと思っていたら、

今度は2階の軒下にしっかりと作っています。

 

 

コメント
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