一韶の俳句ブログ

俳句を詠うのは自然・私・家族・夢や希望・社会など。読む時はどんな解釈が浮かぶか読み手の経験や生活によって様々

38   彼一語我一語秋深みかも    虚子

2010年10月18日 | 

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藁葺き屋根の農家の囲炉裏のある部屋。床も壁も天井も煤で真っ黒。囲炉裏には薪が燃えて、鉄瓶の湯の湧く音が聞こえている。

 

櫛刺しの山女(やまめ)が焙られ、いい匂いが漂っている。一升瓶がドンと置かれ、湯呑み酒・・・・・

 

そんなこと一言も書いてない、などと言うなかれ。俳句鑑賞の面白みは、こういうイメージが膨らむところにあるのだから。

 

今年の作柄・農業戸別所得補償制度など政治の話・管総理や民主党の話なども。


夜も更けて、松風に耳を澄ませ、話もぽつりぽつりと途絶えがち。

稲刈りが終って安堵している二人なのだ。

コメント
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