木の実のうち、団栗(どんぐり)のように栗鼠(りす)などの動物に食べられて、新たな生命を生むことのできないものがある。
又、柿のように種だけは食べられず捨てられて,命拾いするものもある。
櫨(はぜ)の実のように鳥に食べられて遠くへ運ばれ、その硬さゆえ糞として排泄される逞しい種もある。
いづれにしても、それらは子孫を残すために重要なことだ。
さて、引力によって木の実が落ちる。それを受け止めるのは地面だ。
その種がどのような運命をたどるのかは解らないが、作者はその大地の大きさに気付いた。
その大地は、町とか、本州とか、日本とかではなく、
地球そのものなのではないか、と私には思われる。
そう思うとさらに、受け止めているのは単に地球だけではなく、
大自然とか太陽なども含む宇宙全体にまで広がり、更に神にまで想像を広げて解釈したい。
つまり、この句は宇宙的規模の宗教的俳句と言ったら、言い過ぎだろうか。
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