もう二十年近く前になるが、198年振りに雲仙普賢岳の大噴火、大火砕流による人命にも及んだ大被害は、テレビ映像ではあるが、記憶に生々しい。
長い噴火の歴史を続けるこの活火山に、普賢菩薩の「普賢」と名付けた人々の切なる願いを思うと、実に感慨深いものがある。
つまり普賢菩薩は、悟りの実践的側面(普賢行)を象徴し、知恵を象徴する文殊菩薩とともに釈迦の脇侍であり、女人の往生を助け、増益、長寿の徳がある、とされているのだ。
世界にたった一人の、一生に一度の、父親の死に立ち会う。その日は快晴で、かの普賢岳が鮮明に聳えていた、という。
父の死に対する感情を全面に出さず、淡々と事実だけを語ることは俳句の基本である。それ故に私たちは、作者の深い思いに思いをめぐらすことができるのである。
検索
ログイン
ブックマーク
プロフィール
最新コメント
- 一韶/3037 仏掌に木洩れ日しづく夏正午 佐藤 吠冲
- issyo.k/2240 弦胼胝がなくなったらし螽斯 雲水
- きのここより/2240 弦胼胝がなくなったらし螽斯 雲水
- issyo.k/2223 晩夏光虔十林に誘われて 雲水
- ifuri36/2223 晩夏光虔十林に誘われて 雲水
- issyo.k/2205 父によう似た声が出てくる旅は悲しい 山頭火
- mariko789/2205 父によう似た声が出てくる旅は悲しい 山頭火
- issyo.k/2205 父によう似た声が出てくる旅は悲しい 山頭火
- mariko789/2205 父によう似た声が出てくる旅は悲しい 山頭火
- issyo.k/2198 第296回 4月 岩戸句会
最新記事
- 3070 苗そよぎエンジン響く田草取り 紅
- 3069 「一韶の俳句ブログ」は、gooブログから移動しました
- 3067 如月やひたすら青き空渡る 信天翁
- 3066 雪嶺のかえす光の道を行く 流水
- 3065 長き足折り曲げ潜む冬の蜘蛛 豊狂
- 3064 梅園に熊現わるる紅葉晴 五郎
- 3063 大谷君の案山子稲田の黄金色 流水
- 3062 これをしにこの世へ来たか窯始 雲水
- 3061 蔵に沿う一本道の桐一葉 紅
- 3060 第五百八回 多留男会 令和六年
- 3059 金風や弥勒菩薩のお顔立ち コトリ
- 3058 第507回 令和六年九月 多留男会
- 3057 第506回 多留男会
- 3056 年とらぬ老人ばかり盆踊り 流水
- 3055 水風呂にゆっくり浸かり夕端居 釣舟
- 3054 炎帝や微笑含む辻地蔵 豊狂
- 3053 チンドン屋ピアノ初戀富士登山 喜孝
- 3052 かがり火の音たくましや鵜飼舟 信天翁
- 3051 第503回 令和6年6月 多留男会
- 3050 菖蒲園江戸しぐさして橋渡る 凛
カレンダー
バックナンバー
カテゴリー
アクセス状況
![]() |
|||
---|---|---|---|
閲覧 | 124 | PV | ![]() |
訪問者 | 93 | IP | ![]() |
![]() |
|||
閲覧 | 1,651,992 | PV | |
訪問者 | 632,336 | IP | |
![]() |
|||
日別 | 11,610 | 位 | ![]() |
週別 | 11,125 | 位 | ![]() |