夕方、陶房の隅で一匹の蟋蟀(コオロギ)が鳴き始めた。コオロギは、ツヅレサセコオロギで夜遅くまで鳴き続けていた。翌朝、目覚めると、もう鳴いていない。一晩中鳴いて鳴き疲れたのだろう。
室内に入り込んで鳴くのは風情があるが、コオロギの命を考えると、痛々しく感じられあわれである。生きているだろうか、メスを見つけただろうか、餌は、水はどうしたろうか。
「ツヅレサセ」は「綴刺せ」と書くそうで、この虫が鳴き出すと寒い季節が近づいてくるため、この声を聞いて昔の人が「そろそろ冬着の繕い物をしなくちゃ。」と思ったことから来た名前だとか。
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