








先日開催した本州最南端、串本沿岸でのキャンプツアー。
台風21号の影響で橋杭岩より外側はうねっていたが、
逆に串本大島南岸まで行くとうねりの影響もましになり、
なかなか楽しめるツーリングとなりました。
キャンプ時にも雨は降らず、風も吹かず、暑くもなく寒くもなく快適でしたが、
去年の台風の影響で浜の砂がごっそり流れ去っていて、ゴロタ石の浜になってしまっていました。
それが悲しかったですね。
日本の海岸線は軒並み砂がなくなっていってるという現状があります。それは護岸工事の影響で潮の流れが変わることによってこれまであった場所の砂が移動、拡散してしまうという原因。川の上流のダム建設によって川からの砂の供給が途絶えてしまうという原因(海岸線の砂って川からの供給であることが多い)。河口付近の工事によってさらに砂が流れてこなくなるという理由。などなどさまざまな因果が複合的に重なり合うことによって起こった結果なのですが、この浜にかかわらず本当に全国的に浜の砂が減っていることが心配されます。
これも絶対なんとかしなきゃいけない問題でしょうね。
砂浜がなくなれば台風や津波が来たときにクッションやショックアブソーバーの役割をするものがなくなって、より被害が大きくなることも考えられます。砂浜や干潟やマングローブや湿地帯や海岸段丘など自然そのものがエネルギーを減少させるという要因も、実は大きいものなのです。
と、悲しくなってくるあまり、ついつい長々と意見を述べてしまうのですが、キャンプそのものはとても楽しいものとなりました。
2日目も風がなく、ややうねりだけがまだ残っていましたが、総じてよいコンディションでした。大島の北側の滝を見に行き、その足で九龍島までこぎ、そこで昼食をとったあと再び戻りました。
という流れでツアー終了。