プリミティヴクール

シーカヤック海洋冒険家で、アイランドストリーム代表である、平田 毅(ひらた つよし)のブログ。海、自然、旅の話満載。

マインド

2011-03-21 01:43:57 | インポート
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 震災から10日がたちました。
 改めて、東日本大地震により、被害を受けられた皆さまに心よりお見舞い申し上げます。また避難された皆様の安全と一日も早い復興をお祈り申し上げます。

 震災後、哀悼とお見舞いの意味を込めて、アイランドストリームのツアー業務もしばらくストップしていました。また3月19日~21日に行われる予定だった、「シーカヤックアカデミー東紀州」も、中止となりました。
 なお、今後は通常通り、ツアー業務を再開していきます。
 また、このブログの「フィジー・カンダブ島カヤックトリップ」の話は、頃合いを見てダーっとアップしていきたいと思います。

 さて、この10日ほど、今シーズンの準備作業などをしながら、自分には何ができるか、これからどのように生きていけばよいのか、色々と考えを巡らせる日々でした。また、原発事故のニュースを随時追っていましたが、ああ、東電の上層部や原子力保安院の人たちのハートはもう最初からメルトダウンしちゃってたんだなあ、と目の前に暗いシャッターが下りるような気持ちにさせられたりしました。

 状況が落ち着いてくるのはまだまだ当分先のことになるだろうけれど、運よく被災しなかったぼくらのような立場の人間は、そろそろ気持ちを変えて普通の生活に戻ることが大事な段階だと思います。ぼく個人でいえば、自然を愛でる気持ちとか、このブログで書き続けているようなシーカヤックを通じたハート豊かな世界観とか、そんなのを追求しみなさんにお伝えしてゆくスタイルをこれまで通り大切にしつつアイランドストリームを運営する中で、だけど次のようなマインドを忘れずにいきたいと思います。
 
 ①想像力
 亡くなられた方々の苦しみや無念、また、避難中の方々の愛する人を亡くした深い悲しみ、絶望、そして寒さ、空腹、不安感など、それらは美味い物を食おうと思えばいくらでも食えるし寒けりゃなんぼでも暖房で温まることできる安穏とした場所にいるぼくらに分かるわけはないのかもしれないけれど、「ああ、さぞつらいだろう」とその人の気持ちに想いを巡らせる、想像するってことはできるしそれはとても大事なことだと思う。なお、このブログでは旅がひとつの大きなテーマなので「旅」という観点から言っても、たとえば昨日まで全く知らなかった人でも旅先で速攻で友達になったりすることがよくある。というかそれが旅の醍醐味だ。またアイランドストリームに来るお客さんも皆、昨日まで知らなかった人である。知らない人というのは、明日友達になるかもしれない可能性が充満した存在だというのが何より旅の教えであり、己の明日を大切にするという意味でも、苦しんでいる知らない人の気持ちに寄り添おうとイマジンすることは大事なことである。

 ②支援 
 復興には長い年月がかかり、必要とされる支援の方法がその都度変化し、発生してくるだろうけれど、ずっと一貫して必要なのは何より「お金」だろう。少額でも、たくさんの人がちょこちょこと募金し続けることが大切だと思う。

 ③未来をイメージする。 
 ただ復旧するだけでなく、これまでの目先の利益をひたすら追求する価値観をガラッと変え、100年とか200年とか1000年とか先までイメージしたポジティヴな未来をどうやって描いてゆくか。その復興の姿を考え続けることが大切だと思う。復旧しても、また元の閉塞した日本に戻っちゃったら意味がないだろう。

 ※上のバナーですが、これはいつもお世話になっているpoint 65の輸入代理店である「スクープアウト」さんから送っていただいたもので、「その通りだな」と思い、使わせていただきました。

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