プリミティヴクール

シーカヤック海洋冒険家で、アイランドストリーム代表である、平田 毅(ひらた つよし)のブログ。海、自然、旅の話満載。

プロフィッシュ45・バイキングカヤック

2012-05-18 12:04:31 | インポート
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 アイランドストリームの試乗艇であるヴァイキングカヤックのプロフィッシュ45を色々試してみたいということもあり先日、湯浅湾でカヤックからガシラ釣りに興じました。
 まあまあ釣れましたが小さいやつはリリースしました。
 煮つけにしてとてもおいしかったです。

 この艇にはイケスとまな板がついているのがユニークなところです。
 釣った魚を生きたままキープすることもできますし、
 すぐにしめることもできます。

 ただ年季が入ってくると、
 マナ板のところが赤くシミになってちょっとイカツい感じになってしまうかもしれませんが
 それもまた味になるかもしれません。

 いずれにしろそれくらいになるまで使用すると愛着が出るでしょうね。

 アイランドストリームいちおしのフィッシングカヤックです。
 詳細はこちらを要チェック


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ロックのDNA

2012-05-18 10:39:44 | インポート
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 アウトドア、特にシーカヤックの体感と音楽との相性は抜群によくてジャンル問わずなんでもかんでも雑食的に聴くけれど、中でも反逆精神に満ちたロックはかなり色々聴いてきましたね。その反発的だけどポジティヴな「気」のみなぎりみたいなものが、他の音楽にはないロックの魅力になっていたりします。「経済効率一辺倒のこの世の中のすべてのものはクソだ。絶望的だ。だからおれが面白いものを作り上げてやるぜホトトギス」という、挑戦的なポジティヴィティですね。

 と言っても今のロックには反権力とかそんなパワーはなくて、むしろロックとは関係ない別のジャンルの音楽にひょこっとロック的反骨精神を感じたりします。

 ロックの中にそんな「気」がみなぎっていたのは1960年代から70年代前半のビートルズとかストーンズとかジミヘンドリックスとかレッド・ツェペリンの時代で、70年代後半から80年代前半にかけてはジャマイカのレゲエやロンドンやニューヨークのパンク、そしてその後90年代前半まではヒップホップと、そのロック的反骨DNAは移っていきました。ストリートやアンダーグランドから生まれたそんな音楽はやがて巨大産業と成長するやいなや洗練されると同時にパワーそのものは骨抜きになっていき、若々しき反骨DNAは別のジャンルにお引っ越ししていったというわけです。

 ちなみにスティーヴ・ジョブスなんかはまさにそういうロック精神の持ち主でしたね。彼の交渉術とかプレゼン能力とかばかり取りざたされますがそんなのは些事にすぎなくて、ロックの魂こそがジョブスのコアの部分だったと思いますね。
 
 さて、2000年代に入り欧米系ロックは全滅したなあ、もうそういう音楽はなくなったのかあなあと思っていると、イギリスのインド系移民のAsian Dub Foundationって連中なんかにそんなエネルギーが感じられました。
 移民系ですね。ロンドンやパリやバルセロナやドイツなどに在住するアフリカやインドからの移民系の、ロックとかレゲエとかヒップホップとか民族音楽とかがごちゃごちゃに混ぜ合わせれたミックス音楽。

 考えると移民の人たちなんて最も虐げられ抑圧された存在で、だけどよりよく生きていきたいという思いから移民するわけで、胸の内になにかを渇望するエネルギーが渦巻いていることが容易に想像できます。そこに2001年の米同時多発テロ、報復的なアフガン空爆、イラク戦になだれ込む時代背景において、ナショナリズムの台頭とか移民排除の機運とかが揺れ動く中、より感受性の強い若者たちの文化も出てきました。
 戦争とか差別とか抑圧ではなく、「New Way ,New Lifeを」と渇望する文化。
 そこにロックのDNAを感じましたね。
 
 中でもアルジェリア出身バリ在住のアマジーク・カテブっていう人が率いる「グナワ・ディフュージョン」というバンドが2003年に出した「souk system」っていうアルバムは、ロックが遥か昔に失った反骨的な気に溢れていました。北アフリカの民族音楽をレゲエやヒップホップのグルーヴに乗せテクノ風に音処理したサウンドで、そのアルバムを通して北アフリカのアラブ文化にはものすごいエネルギーがあるのかもしれないなと感じられました。2010年に、チュニジアから端を発し北アフリカから中東全域にかけて広がっていった「ジャスミン革命」が起こったときには、あのエッセンスが具現化されたのかなと考えたりしました。

 アマジーク・カテブのお父ちゃん、カテブ・ヤシーンはアルジェリアの有名な詩人であり、名もなき民衆の反逆的精神を映し出したような詩を書いていたようです(日本語に翻訳された詩集もあるようです)。

 グナワディシュージョンは惜しくも2007年に解散しました。なんで解散したんだ、最高のバンドだったのにもったいないなあと思っていると、2010年にリーダーのアマジーク・カテブがソロアルバムを出しました。なるほどなと思いました。バンドを運営・維持するにはメンバー全員が食えなきゃいけないわけで金がかかりすぎる。CDなど売れない今の時代、大所帯のバンドを維持していくには想像以上のコストがかかる。そうすると金のためにやりたくない仕事もたくさんこなしていかなきゃいけない。というわけでソロになったんだろうなと想像できました。
 お父ちゃんの詩を下敷きに作られた曲が並んでいたりして興味深いです。
 
 アマジーク カテブさんの音楽はこんなのです。
http://www.youtube.com/watch?v=jh8ABQvbkhw&feature=related

 アラブ系の反逆ロックはまだ熱いようで、たとえば先日ドイツ在住のイラン人のラッパー、シャフィン・ナジャフィって人は、イランの宗教指導者を冒涜したとして、首に800万円の懸賞金をかけられて追われている身になっていますが、そこまでして表現しようとするというのもすさまじいロック的精神だと思います。こんな音楽です。
http://www.youtube.com/watch?v=px9H7V3tgNk&feature=related


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飯盛山ライトトレッキング

2012-05-18 08:25:54 | インポート
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 先日、日高川町にある飯盛山(537.9m)をライトトレッキングしてきました。

 ぼくの住む和歌山・湯浅から山一つ越えて日高町・日高川町に入るとなぜか太陽光線がより鮮やかに、緑もより濃くなり、いっそう南の気配が感じられてくるのですが、もちろん車でダーっと走って移動してもそんなことは分からない。

 2本の腕で海を進んだり、2本の足で山に登ったりすることによって初めて分かる、微細な変化。
 それは自然がひとつのシークレットを語りかけてくれたような気がして、豊かな気持ちになれるものです。

 特にこの季節のこのあたりの緑の鮮やかさは独特でいいものです。
 頂上からは日高川の川筋が見え、さらに御坊から日の岬にかけての太平洋がダーっと広がる姿も雄大感があります。

 ただここは時間的には3時間ほどでライトトレッキングの部類に入るけれど、急斜面を登るのできちんとしたシューズが必要になりますね。


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