シーカヤックもそうだしその他アウトドアが盛んなニュージー&タスマニアから帰ってきて、市民の普通の生活スタイルに根差したあちらのアウトドアライフって成熟した大人な感じがしていいなと思うと同時に、非白人文化ある先住のマオリやアボリジニーの神話やアートもすごく面白い、カルチャーとすればむしろ白人文化よりもこっちの方がはるかに深遠で美しいなと再認識し、帰ってきてしばらくたった今もツアーや雑用の合間を抜って、関係する本を読んだりしています。
そうこうするうちにそれら先住民のカルチャーと、さらにそこにも繋がってくるポリネシア、縄文、インド、北米、南米の先住民といった環太平洋アジア文化圏のカルチャーって俄然想像力を刺激し、たまらない魅力を放ってるなと、自分の中で興味が再燃してきています。
アイランドストリームをやる傍ら、ここ十年で行った
日本一周のシーカヤックジャーニーや、
アジア・アラビア、オセアニア方面へのカヤックトリップの経験が、
ひとつの形としてまとまって、
自分の心の中で大きなうねりとなってきてるのを感じる。
いわゆるひとつの「プラネット感覚」。
カヤックもアウトドアも、そこから派生してくる、
アートやカルチャーがやはり、面白いんだよね。
これからアイランドストリームは、やろうとしていてなかなかできなかった
そういう部分をうまく展開していきたい。
そんな流れであるのかないのか昨日はネットショップでインディアン・ジュエリーを思わず購入。上がホピ族のミッチェル・ソッキーマというアーティストの、熊の爪痕がかっこいい作品。波のようなしなやかな出っ張りと、水滴のようなアクセントもすっごく気にいった。なお熊の手というのは、親愛の情、友好の意味を現す象徴とされている。そして下はズニ族のエッフィー・カラヴァサっていうアーティストの、ターコイズとレッドコーラルの色彩対比がラヴリーな作品。よく見るとヘビが周りを囲んでいるが、インディアンにとってヘビは賢さの象徴とされている。また自分の正しく進む道を示唆する知恵の象徴とも言われていて、クールだ。ターコイズの青は海で、赤は海上を進んでいく己の熱いスピリット。
ちなみにインディアンジュエリーは、そんなふうに自然の精霊をイメージして生き物や気象などを象徴的にあしらった、神秘的かつ遊び心に溢れた作品が多いけれど、それってシーカヤックの自然感覚とどこか相通ずるものががある
ナヴィゲーションの時の、自然現象をシンボリックに感じるセンスというか・・・。
特にホピ族ととズニ族のやつはプリミティヴでありながら、
洗練されていてぼく好みだ。
こういうのを身に付けてシーカヤッキングを楽しみたい。