To be continued.

                   
アイリスの気ままに紡ぐダイアリー

異邦人たちのパリ (国立新美術館)

2007-03-17 23:30:32 | 美術館・博物館
異邦人(エトランジェ)たちのパリ 1900-2005 ポンピドー・センター所蔵作品展
に行って来ました。
今年1月六本木にオープンしたばかりの 国立新美術館 も見てみたかったし。
設計は、今をときめく都知事候補の黒川紀章氏。
前面を波のようにうねっているのは、ガラスカーテンウォールと言うのですね。



正面エントランスを入ると、横にも縦にも広がる明るい空間が心地良いです。
光と影が織りなす模様が美しく、外界との繋がりも感じられて開放感が一杯



3階から見下ろした様子です。



ランチをした2階の 『サロン・ド・テ ロンド』 座席からの一枚。↓



お値段が高いわりには、味の方はごく普通でした。アイスクリームが一番美味しかったかな。
先に3階のレストランに行ってみたら、1時間~1時間半待ちと言われました。
次回は、三ツ星を獲得し続けているというポール・ボキューズ氏のブラッスリーで食事をしよう

  




さて展覧会は、誰かの頭越しに見るとか並んで順番を待つなんてこともなく、
土曜日にしてはストレスもなく鑑賞できました。



今回一番印象に残ったのは、ピカソの「トルコ帽の裸婦」(1955年)です。
圧倒的な肉体の量感にもかかわらず、重苦しさもイヤらしさもない。
どこかアッケラカンとした雰囲気に、安らぎさえ覚えました。

お父さんに抱かれた5歳くらいの男の子は、ピカソの2枚の絵の前で「気持ちワル~い!」を
連発していましたが。
私もピカソに、こんな感覚を持ったのは初めてです。

そしてずっと見損なっていた藤田嗣治の“乳白色の肌”に、これか!と感激
なめらかで陶器のよう、触れてみたくなります。
エキゾチックにも見え、妙に日本的でもあるし、すごく新鮮です。

時代は進み、抽象画や現代美術の展示になると、どうも付いていけない。
何でもありの表現方法に、驚いたり感心したり・・・・・・
分からなくても良いのでしょうが、結局面白がって「はい終わり!」ってことになってしまいます。

数々の作品よりも、国立新美術館の建物のほうが印象に残りました。



1階の「カフェ コキーユ」 ↑ ↓



天使の輪っか?!



17時45分頃。夕暮れ時も美しい。
 



  
国立新美術館と六本木ヒルズを結ぶ 無料シャトルバス(5月6日までの土日祝のみ)
運行されていたので、六本木へ



やっぱり六本木は、街も歩いている人たちもお洒落でした。


3月30日には サントリー美術館 が、すぐ近くに開館しますね。
落ち着いた頃に、建物見学にでも行こうかと思います。