yamanba's blog

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「小川内の杉」移植から1年

2017-04-27 07:36:03 | 五ケ山ダム

五ヶ山ダム視察後、小川内へ向かった。今月30日には「小川内の杉」の移植から1年になる。とはいえ、杉の寿命からしてみればほんの僅かな時間だろう。移植から1年ではまだ根付いていないだろうから、安心はできない。この日、特に変わった様子は見られなかったが、どうも樹皮に潤い(ハリ)がないように感じた。杉は水気を好むので、これからの季節は特に注意が必要だろう。

前回は井戸を掘っていたが、すでに作業は終了していた。井戸にはコンクリート蓋がかぶせてあり中の様子を窺うことはできなかったが、本当に(業者さんが言うように)きれいな水をやるために井戸を掘ったのだろか。杉のすぐそばでは絶え間なく水が流れているから心配はないと思うが、ダムをつくるためにあちこちで山を削っているから、どこで土砂崩れが起きてもおかしくはない。もしもに備えてということならば納得できるが。それはさておき、世界的にも例のない巨大杉の移植から1年。人々の関心は薄れつつあるが、まだまだ先は長い。

 

 

撮影日:2017.4.24

移植から1年 鉄枠の錆が目立つ

 

 

 

 

 

お~い、元気?

 

 

 

 

 

井戸完成

 

 

 

 

 

山から水を引いて

 

 

 

 

 

ダム湖へ流れる

 

 

 

 

 

かつての場所も水没

 

 

 

 

 

 うどん屋さんがあったところも

 

 

 

 

 

 

 水没した小川内地区

 

 

 

 

こちらは昨年、斜面移動終了直前の様子(2016年4月10日撮影)

 

 

 

 

 

もしもに備えて植えられた「小川内の杉」の子どもたち(写真中央の3本杉) すくすく育っている 後ろに山祗神社

 

 

 


五ケ山ダム、試験湛水開始から半年

2017-04-25 21:59:09 | 五ケ山ダム

五ヶ山ダムの試験湛水がはじまって半年が過ぎ、ついにダムの運用開始まで1年を切った。ダム湖の様子もさることながら、五ヶ山周辺の公園整備の状況も気になっていたので、1ヵ月半ぶりに五ヶ山へ向かった。

那珂川町が五ヶ山ダムを観光化するため、ダム周辺で整備を進めている2つの公園(桑河内ふれあい公園とダムサイト記念公園)は、まだどちらも着工されていなかった。オートキャンプ場となる桑河内ふれあい公園には、”せせらぎ水路”だけができていた。物販やカフェなどが入る予定のダムサイト記念公園は、まだ造成中だった。ちなみに、公園の完成はダム運用開始と同じ2018年4月となっている。

一方、ダムサイトでは選択取水設備のコンクリートカバー工事がすでに終わっていた。これでダム本体の工事は全て終わったことになる。ダム湖のほうに目をやると濁った水が並々と佇んでいた。水は前回の視察時に比べずいぶん増えていた。定点観測をされていた現場の方に話を聞くと、先週の大雨で水位は一気に3m上昇したとのことだった。運用開始まで1年、ここまで貯まっていればもう余裕だろうか。

福岡県が環境保護のために整備していたビオトープは、ほぼ完成していた。那珂川町は、これらのビオトープと下流の南畑ダム沿いにある”グリーンピアなかがわ”とを連携させて観光スポットにするという。それにしても、この場所でビオトープがどれほどの効果があるのだろう。ダム周辺の山は新緑が芽吹き、難を逃れたところに小さな花が咲いていた。自然は自らの力で回復してゆくものと言わんばかりに。

 

撮影日:2017.4.24

桑河内ふれあい公園(仮称) せせらぎの水路(写真左)

 

 

 

 

 

選択取水設備(写真中央)立派な建物

 

 

こちらは昨年11月  

 

 

 

 濁ったダム湖  管理棟(写真右)横にダムサイト記念公園(仮称)ができる

 

 

こちらは今年1月  

 

 

 

新倉谷線そばのビオトープ 今は近くまで行くことができない

 

 

 

 

 

ダム湖とビオトープ   

 

 

 

 

 

 

ビオトープ完成

 

 

 

 

 

 

ビオトープの水はこの沢(写真中央)から取り込んでいるが、このあたりで土砂崩れが起きている

 

 

 

 

 

 

 定点観測

 

 

 こちらは今年1月

 

 

 

 

とうとうここまで、、

 

 

 

 

 

上写真と同じ場所(昨年7月24日撮影)

 

 

 

 

 

 

ダム湖のそばでひっそりと タチツボスミレかな

 

 

 

《関連記事》

五ケ山ダム:2公園整備 那珂川町、観光スポットへ オートキャンプ場、物販やカフェ施設 来春完成目指す(毎日新聞 2017.2.10)

 

《関連資料》

那珂川町HP。五ヶ山ダム水源地域公園等整備計画検討委員会(2017.4.1更新) 

 

 


5月7日「福岡市議会改革 市民検証委員会」

2017-04-22 17:20:27 | 福岡市政

福岡空港出資問題では、高島市長と福岡市議会の対立ばかりがクローズアップされてしまったが、見逃してならないのは、権限を握る市長の動向にいかに議会が大きく関与しているか証明されたことだろう。それは私たちの生活に大きく影響するもので、高島市長の議会軽視によって、ますます議会運営への市民参加が重要になってきたのではないかと思う。そんな中、タイムリーなシンポジウムが来月7日、福岡市内で開催されるので、ここでご紹介したい。

このシンポジウムは、福岡市の市民団体「選挙制度と議員のあり方を考える市民の会」と「市民に開かれた議会を実現する会」の呼びかけによるもので、市民が専門家を交えて福岡市議会の議会改革について話し合う。斎藤文男九大名誉教授や西日本新聞社報道センター次長など出席者の顔ぶれも多彩で、シンポジウムに賛同したおよそ200名に上る一般市民(もちろん筆者も賛同)でつくられた市民検証委員会(実行委員会)が主催する。詳しくは、下のチラシをご覧頂きたい。

なお、チケット等のお問い合わせは、原事務局長(090-5286-5853)まで。  当日参加もOK。 

 

 

 

 

 

 

《関連資料》

「市民に開かれた議会を実現する会」ブログ 

 

 


空港出資条例案否決~高島市長が逃走!?

2017-04-15 14:21:00 | 福岡空港

自民党が提出した空港出資条例案の再議決が13日未明に行われ、わずか1票の差で否決、条例案は廃案となった。これで福岡市の福岡空港への出資はなくなった。高島市長が発動した「再議」によって、一度議会が可決した条例案が葬り去られた。異常としか思えない福岡市だが、それを証明するような出来事が裏で起きていた。条例案を可決させたくない高島市長は、副市長を使って議員へ圧力をかけていた。これは独裁というより、もはや常軌を逸しているとしか言いようがない。

福岡市議会は会期を延長し、11日から高島市長が申し立てた再議に関する審議が本会議で行われていた。質疑に立った自民党の森議員は「市長は議員の切り崩し工作をしてまで拒むのか」と詰め寄った。さらに「中園副市長は企業の方とも親しい」といい、中園副市長が財界との繋がりを利用し、議員へ圧力をかけていたことを仄めかした。維新の会の富永議員の質疑では、維新所属の議員に市幹部が圧力をかけていたことが明らかとなった。本会議後の常任委員会では、高島市長本人から直接圧力をかけられたという議員の爆弾発言が飛び出した。そこで、委員会は高島市長の出席を求めた。しかし、高島市長は出席を拒み、その証拠を出せとの文章を委員会に送りつけた。議員の怒りはピークに達し、委員会は紛糾した。ここから高島市長の”逃走劇”がはじまった。その時の異常な様子を複数の市議がツイッターでリアルタイムで伝えていた。それらをまとめているので、まずはこちらをご覧頂きたい。

空港出資条例案。再議を申し立てた高島市長が逃走?

高島市長は、11日の本会議で議員と接触していないと答弁していた。しかし、実際には議員へ圧力をかけていた。だから委員会に出席できなかったのだろう。虚偽答弁となれば進退に及びかねないからだが、圧力をかけられた維新の会とみなが議員ははっきり証拠があると言っている。この問題はまだ終わっていない。一方、中園副市長は、賛成派の鬼塚市議に「君の将来を案じています」と恫喝メールを送り、荒瀬副市長は、3月2日の採決で退席棄権した2人の市議(緑と市民ネットワークの会荒木市議と森市議)に、出席をした上で棄権するよう強制していた。もちろん指示したのは他でもない高島市長である。市民の賛同を得ようと、こどものために出資はしないと言いながら、裏ではトンデモないことを副市長に命令していたのだ。それにしても、この首長を制するものがいない福岡市、本当に大丈夫だろか。

空港出資条例案は廃案となった。民営委託後の福岡空港へ出資しないことで、今後どのような形でリスクが市民に降りかかるのかわからない。不安に思う市民も少なくないだろう。「民にできないことを県と協力し、市民の意見を吸い上げ新会社の運営に反映させることが地方自治体の役目」という森議員の意見は納得できる。なぜならそれが子供のためになるからだ。高島市長は、貴重な市民の税金を子供や教育のために使うべきだとしつこく言っているが、アイランドシティやウォーターフロント開発には数百億という莫大な税金を投入する反面、子供や教育に関する事業は尽く削減してきた。後付けの理由など信用に値しない。懸念されるのは、自分の意を押し通すために、今後も「再議」を出しかねないということだが、議会はこの”独裁者”とどう向き合ってゆくのか。ますます目が離せなくなった。

 

 

条例案否決後、記者団から質問を受ける高島市長(写真は高島市長ブログより)

 

 

《関連記事》

福岡市の空港出資再議で廃案 1票が明暗分ける(西日本新聞 2017.4.14)

福岡市空港出資問題、出資を求める条例案が再議で否決(データ・マックス 2017.4.13)

【動画】空港出資条例案「再議」高島市長出席拒む(RKBニュース 2017.4.12)

【動画】空港出資条例案 議会の舞台裏で何が…(RKBニュース 2017.4.13)

 

《参考》

高島市政被害者の会(データ・マックス)

福岡市議会HP(市議会動画あり)

 


筑後桜めぐり2017

2017-04-11 09:17:09 | 日記

今年はいつまでも気温が上がらず、桜の開花が遅かった。それでも福岡市は3月25日に開花宣言が出され、21日の東京に次いで全国で2番目に早かった。一方、宮崎では今月2日、ようやく開花。4月に入って開花するのは1995年以来22年ぶりだとか。気象庁の予報によると向こう3ヶ月は暖かく気温は高めらしい。このところ季候がはっきりしないが、果たしてどうなることか。

それはさておき、先週末、うちのそばを流れる那珂川沿いの桜は満開を迎えていた。こうなると桜の名所も気になるところ、少し足を延ばして筑後の桜めぐりに出かけた。まずは久留米市、耳納連山の麓にある「浅井の一本桜」。幹周り4.3m、高さ18mのヤマザクラで樹齢100年余。昭和61年、市の保存樹木に指定されている。平成3年の台風による被害で樹勢の衰退が見られたらしいが、地元のご努力もあって現在の姿に回復したという。しかし、残念ながらこの日、花はほどんど蕾の状態で、その華麗な姿を見ることはできなかった。地元の方に聞くと、今年は例年になく開花が遅いとのこと。今週気温が上がれば、週末には見頃を迎えるかもしれない。

次に向かったのは、うきは市の「流川の桜並木」。通称”桜のトンネル”と呼ばれる、おなじみの場所。巨瀬川の川沿い約2kmに続くおよそ1000本のソメイヨシノは見事の一言。こちらはちょうど満開を迎えており、多くの人で賑わっていた。近く(東側)に臨時駐車場が設けてあるので、そこに車を止めてゆっくり散策ができる。少し小高い場所から望むのもまた格別。

最後は、朝倉市杷木町久喜宮(くぐみや)の「夕月桜」。あまりメジャーではないが、高速道路(杷木IC近く)から見えるのでご存じの方も多いのではないだろうか。夕月城跡に夕月神社があり、その鳥居から神殿までの約120mの参道に約200本のソメイヨシノが植栽されている。そばには柿農園もあり、長閑な場所でほっとできる。この日、散りはじめの桜も見られたが、まだまだ十分楽しめる。雨に濡れた桜もまた違う趣がある。とはいうものの、夕月神社では雨がひどくなりやむなく退散。もう少しお天気が良ければ、、

 

 

 

うきは市「流川の桜並木」撮影日:2017.4.8)

見事な桜並木

 

 

 

 

 耳納連山を背景に

 

 

 

 

 

桜のトンネル

 

 

 

 

 

巨瀬川に寄り添う

 

 

 

久留米市「浅井の一本桜」 

樹齢約120年のヤマザクラ まだまだ (咲いているのはソメイヨシノ)

 

 

 

 

 

オタマジャクシが満開!

 

 

 

 

 

ほとんど蕾

 

 

 

 

 

空洞化の跡

 

 

 

 

「流川の桜並木」を上から望む

果樹園が広がる(手前がうきは市、筑後川の向こうが朝倉市)

 

 

 

 

 

ぶどう園と桜並木

 

 

 

 

桜並木の端から

 

 

 

 

朝倉市杷木町「夕月神社の桜並木」(夕月桜)

 

 手前に柿の木が並ぶ   

 

 

 

 

 

鳥居を彩る

 

 

 

 

 

神聖な空間

 

 

 

 

 

 境内にて 紅八重桜?

 

 

 

 

 

 花枝が長い

 

 

 

 

 

艶やかに 

 

 

 

 

《関連資料》

ほとめきの町久留米 浅井の一本桜(ほとめきの樹)

うきは市 巨瀬川沿い2キロ「流川桜並木」など桜名所の開花状況

朝倉市 夕月神社の桜