yamanba's blog

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九州北部 梅雨明け、五ケ山ダム貯水状況は(7月3日更新)

2022-06-30 21:30:00 | 五ケ山ダム

6月28日、九州北部(山口含む)が梅雨明けした。一瞬、フェイクニュースかと思ったが、そうではなかった。気象庁によれば、平年より21日(昨年より15日)早く、1951年の統計開始以降、最も早い梅雨明けだと。梅雨期間はわずか17日間(梅雨入り6月11日)で、こちらも統計開始以降、最も短い。こうなると気になるのが水不足。

梅雨明け以降、五ケ山ダム(カテゴリー)へのアクセスが急増しているので、取り急ぎ、五ケ山ダムの最新貯水状況を報告しておきたい。福岡県ダム情報によると、6月29日現在の五ケ山ダム貯水率は44.4%と半分以下に。ただ、五ケ山ダムは脊振ダムや南畑ダムと連動しているので、これらのダム貯水率も見ておく必要がある。そこで見ると、脊振ダムは68.8%、南畑ダムは79%で、3つのダム平均貯水率は64%。すぐさま水不足になるような状況ではなさそうだ。ちなみに、6月25日午前11時頃から午後5時頃にかけて、脊振一帯で100ミリ程度の雨が降っており、貯水率は若干上昇している。

そういえば、昨年は梅雨時期に雨がほとんど降らず、8月に入ってから梅雨のように雨が降り続いた。秋雨前線による大雨で(8月11日から17日までに)1000ミリ近い雨が降り、五ケ山ダム水位は一気に29m上昇し、ダムは満水になった。今年はどうなるのだろう。報道によれば、来週は”戻り梅雨”になるとか。(それならわざわざ梅雨明け宣言しなくてもと思うのだが)毎年7月5日、6日頃に災害が起きているので、大雨への警戒は忘れずに。

 

と言っていたら、今日、1日午前9時、台風4号が発生。4日から5日にかけて九州北部に接近する。これから本番。(7.1更新)

九州 台風4号 来週初めに九州へ接近のおそれ 今後の影響は?(tenki.jp 2022.7.1)

 

 

 

五ケ山ダム貯水位(6月30日11時現在)

今のところ水不足の心配はなさそう

 

 

 

五ケ山ダム観測データ

25日午後4時頃、1時間40ミリ以上の豪雨に 

ちなみに、山口の田舎は24日午後5時頃から大雨に。まさかあの雨で梅雨明けになろうとは、、

 

 

福岡県主要ダム貯水状況(6月29日現在)

18ダム貯水率 平年より約18ポイント、昨年より約14ポイント少ない(油木ダムは深刻な状況)

 

 

 

福岡県主要ダム貯水率(6月29日現在)

これからどうなるか、、

 

 

 

※7月2日、五ケ山ダムと南畑ダムへ行きました。現地の様子はこちら。(2022.7.3更新)

 

 

《関連記事》

九州北部 早い梅雨明け 短い雨の季節(tenki.jp 2022.6.28)

九州北部 最速梅雨明け…福岡水不足懸念の声(読売新聞 2022.6.28) 

まだ40℃の酷暑が継続か 今回の異例の暑さいつまで  来週は戻り梅雨で暑さに変化(tenki.jp 2022.6.29)

 

《参考資料》

福岡県主要ダム貯水状況

福岡県総合防災情報

気象庁台風情報

 


【脊振風力発電計画】地元がアセス実施に同意、事業者は計画変更か?

2022-06-22 20:16:16 | 脊振風力・ILC

大和エネルギー(大阪市)が脊振山系に計画している風力発電事業について、なんと、七山3地区の区長が環境影響評価(アセスメント)の実施に同意していた。今月14日の唐津市議会で中村議員の一般質問で明らかになった。これについて、唐津市は「重く受け止めている」とコメントしている。事業者が七山に入っていたので嫌な予感はしていたが、地元がアセス実施に同意とは。

七山3地区の区長は、地質や騒音、景観などの現地調査を実施することに同意したもので、計画自体に同意したわけではないと思う。というより、そう思いたい。一方、佐賀県や唐津市から開発要件に満たさないと三下り半を突きつけられた事業者にとっては、まさに渡りに船。建設予定地の地元からアセス実施の同意が得られたことは大きい。一体、何があったのか?

建設予定地には唐津市所有の保安林が含まれており、開発には佐賀県による保安林の指定解除が必要になる。唐津市の峰市長も「保安林が果たす役割を考えると、解除については慎重に検討すべきと考えている」と述べている。それゆえ安々と事が進むとは思えない。しかし、事業者が保安林を外すなど、計画を大幅に変えてくれば話は違ってくる。今回の同意はどこまでのものなのか。もしかすると、計画変更を伝えた上での同意ではないのか。気になる。

 

 

七山地区、背後に女岳 (写真:九州森林管理局HPより)

ここ唐津市七山荒川は、山地災害危険地区(崩壊土砂流出地区)に指定されています。(参照:山地災害危険地区情報

 

 

 

大和エネルギーが昨年1月に公表していた計画図

土砂流出防備保安林を外してくるのか、、

 

 

 

《関連記事》

七山の風力発電、地元3区長がアセス実施に同意(佐賀新聞 2022.6.15)

 

 


埴生・宇宙監視レーダー基地、レーダー出現!

2022-06-20 22:20:00 | 宇宙監視レーダー

先週、4月から精神科に入院中だった姉の具合が悪くなり、急遽、山口へ。昨年、完治していた腎臓がふたたび悪化し、市民病院へ緊急入院となった。生死にかかわるような状態ではないが、しばらく様子を見なくてはならない。

ところで、先週、山陽道埴生ICを降りると、目の前に白い巨大な物体が現れた。宇宙監視レーダー基地のレーダー(アンテナ)だった。先々週、基礎らしきものは見えていたが、わずか1週間足らずでアンテナの組み立てが完了していた。ここには全部で6基のレーダーが設置されることになっているが、この調子でいけば8~9月までには全て完成するのではないだろうか。レーダーの運用開始は令和5年度だが、早いペースで工事は進んでいるようだ。ロシアのウクライナ侵攻や中国の宇宙開発が影響しているのだろうか。

そういえば、先週、このカテゴリーへのアクセス数が増えていた。何かと思っていたが、どうやら国際ジャーナリスト・高橋浩祐氏の記事が要因だったようだ。高橋氏はツイッターで「ウクライナ戦争では衛星が戦況に大きな影響を与えている。日本はもっと宇宙空間に関心を持たないといけない」と記事を紹介されている。僭越ながら、関心は非常にある。有事の際、この基地が攻撃を受けることになりはしないかと冷や冷やしている。そうなれば田舎が戦禍となってしまうので。

 

 

 

撮影日:2022.6.16

1基目のパラボラアンテナ このあとドーム型のカバーで覆われる (直径13m、探知距離約40,000km)

 

 

 

 

建設中の電源局舎 屋上部分に時間がかかっているのか?(写真左)

 

 

 

レーダー6基の位置図(青丸)

防衛省の資料をもとに描いてみました

 

 

 

以下は、2022年6月23日撮影したものです。(2022.6.30更新)

 

 

 

 

 

 

《関連記事》

日本に「航空宇宙自衛隊」が本気で必要になる理由 ウクライナ戦争、中国の宇宙進出から読み解く(東洋経済オンライン 2022.6.17)

 

《参考資料》

防衛省。山口県山陽小野田市における宇宙状況監視レーダー設置について

 


キーウから遠く離れて

2022-06-15 21:45:00 | 日記

昨夜、NHKの歌番組「うたコン」でさだまさしさんが歌われた『キーウから遠く離れて』。この歌詞がすぅと心に響いた。さださんは、自分は音楽家なので銃は持たない。銃を持たない自分がどうやって大切な人を守ることができるのか。方法はひとつしかない。それは戦争をはじめさせないこと。その為に音楽があり、人の心があり、言葉がある。言葉はきっと届くと。

 

 

『キーウから遠く離れて/さだまさし』 (うたコン見逃し 6月21日午後8時42分まで

君は誰に向かってその銃を構えているの

気づきなさい君が撃つのは君の自由と未来

力で生命を奪う事が出来たとしても

力で心を奪う事は決して出来ない

わたしは君を撃たないけれど

戦車の前に立ち塞ぐでしょう

ポケット一杯に花の種を詰めて大きく両手を拡げて

わたしが撃たれてもその後にわたしが続くでしょう

そしてその場所にはきっと花が咲くでしょう

色とりどりに

 

キーウから遠く離れた平和な町では

人はささやかに自分の生命を生きています

何も出来ずに悔し涙に暮れる生命があり

何が起きているかも知らずに生きる生命がある

わたしは君を撃たないけれど

世界に生命の重さを歌おう

ポケット一杯に花の種を詰めて大きく両手を拡げて

わたしが撃たれてもその後にわたしが続くでしょう

そしてその場所にはきっと花が咲くでしょう

色とりどりに 色とりどりに 色とりどりに

 

 

 

キーウ聖フロー修道院の花/2009年 (4travel.jp・まゆさんのブログより)

 

 

 


高島市長、4選目指して出馬か~下水道料免除は選挙戦略⁈

2022-06-15 09:30:15 | 福岡市政

早いもので、高島市長の任期が半年を切った。(12月6日任期満了)地元報道によれば、高島市長は態度を明らかにしていないようだが、市議の間では「4選を目指して出馬する」との見方が大勢だという。

高島市長は、前回(2018年)の市長選では自民党からは支持を得ていたが、市議会最大会派の自民党市議団とは福岡空港出資問題以降、(ロープウエイ構想をめぐり)関係はぎくしゃくしていた。あれから4年、現在はというと、元の鞘に収まっていた。今月7日夜、福岡市内の中華料理店で高島市長は自民市議団全員(19人)と意見交換会と称した食事会を開催している。自民党市議団冨永会長は、まるで恋人に会うかのように「待ちに待った」と歓迎している。そもそも首長と議員は一定の緊張感を保つべきもの。それを高島市長の根回しに乗じるとは呆れる。関係修復の背景には、コロナ対策で高島市長が協力を求めるケースが増えた事情があったようだが、首長は議員に寄り添うのではなく、市民に寄り添うものだろう。

ここ数年、介護と看護に追われ、自分の時間が殆ど取れず、高島市政を検証できていないが、市政運営は相変わらずのようだ。荒木市議(緑と市民ネットワクークの会)の議会報告によれば、コロナ発生の2020年度には425億円もの不用額(予算に計上されても実際使われなかった予算)が生じている。これは大問題である。なぜならこの不用額はコロナ感染症対策地域創成臨時交付金だからである。余ればほかの予算(目的)に使われることになる。同年度には、人工島に150億円超、天神ビッグバンや博多コネクティッド、ウォータ―フロント開発に19億円もの予算がつぎ込まれている。大体、コロナ禍でクルーズ船は皆無。今更、ウォータ―フロント開発もないだろう。そんなことより感染症対策やコロナによる生活困窮者や子供への支援など優先させるべき事業は山ほどある。福岡市は、昨日(14日)開会した6月議会に、市民生活支援や事業者支援策として約38億円(市民1人あたり約2375円)の予算を計上しているが、不用額からすれば微々たるもの。これで喜んでいてはいけない。(騙されてはいけない)

報道によれば、今年11月の市長選に共産党が擁立を検討しているという。そのほか過去に市長選に出馬した人物(もしかして木下氏?)や在京のタレントが意欲を見せているらしいが、動きが鈍いらしい。(いや、あと4年とか勘弁してほしい)

 

先月23日、G7サミット開催地広島の決定を受けて取材に応じる高島市長(写真:高島市長facebookより)

なお、(コロナ禍、外出もままらない中)高島市長は整形手術をされましたのでお顔が違います。

 

 

日本を最速で変える前にまずご自身が変わらないと、、(お顔ではなく)

 

参考までに、3期目のはじまりはこういう状態でした⇒高島市長3期目、暴走スタート

 

 

《下水道使用料2ヵ月無料は市長選挙戦略⁈》

6月議会に市民生活を支援するためとして、下水道の使用料2ヵ月分免除する予算案が提出されているが、この件について、九州大学経済学八木信一教授がポイントをついておられる。八木教授ツイッター「福岡市下水道使用料2ヶ月無料の件は、高島市長の英断でも何でもない。市議会共産党の水道料金減免の予算要求には、市側はゼロ回答している。国の財源を用いて、福岡市長選に近い時期の検針を対象に下水道使用料の部分のみ、せせこましく打ち出しただけのことだ」と。確かに、無料となるのは下水道代だけ。しかも、8月から11月までのうち2ヵ月のみ。ちなみに、市長選は今年11月6日から12月5日までの間に行われる。

 

《関連記事》

福岡市長、任期残り半年 明言避ける高島氏…対抗馬の動きは弱く(西日本新聞 2022.6.12)

福岡市議会開会下水道の使用料2か月分免除など補正予算案提出(NHK福岡ニュース 2022.6.14)

生活支援策など38億6455円を補正予算案に計上 福岡市議会6月定例会開会(西日本新聞 2022.6.15)

 

《参考資料》

福岡市議会HP

荒木龍昇議会報告